共創型相互支援の輪づくりを目指すコムケア活動

コムケアの考え方

 昨年、住友生命の支援を得て、コミュニティケア活動支援センターを立ち上げました。そこを拠点にして、各地で展開しているコミュニティケア活動の共創型相互支援の仕組み(コモンズ組織)を育てる活動を展開しています。これをコムケア活動と呼んでいます。ここでもコムケア応援団を募集中です。

 コミュニティというとみなさんはどんなイメージを持つでしょうか。私は「お互いに重荷を背負い合う人たちの集まり」と考えています。

 地域コミュニティもあれば、地域を越えたコミュニティもありますが、いずれにしろ人間は一人では生きていけません。そして、人間をつなげるのは「思いやり」であり「気遣い合い」です。この数十年、私たちはそうした人間のつながりを軽視しすぎてきたように思います。 お互いに重荷を背負いあうことは「ケアしあう」と言い換えてもいいでしょう。

 ケアというと、介護や介助を思い出す人が多いと思いますが、ケアの本来的な意味は「気遣い合う心のあり方」です。自分のことを気遣ってくれている人がいる、そして同時に自分が気遣う人がいる、これこそ私たちを元気にしてくれることなのです。

 そうした気遣い合う関係。これが、今の日本に一番欠けていることではないでしょうか。 お互いに気遣い合う関係を回復していきたいと言うのが私の思いです。

  ご関心を持っていただけたら、ぜひコムケア活動のホームページを見てください。メーリングリストも行っていますので、ご関心のある方はコムケアセンター事務局でも私でも結構ですので、ご連絡下さい。

 コムケアセンターのホームページは次の通りです。

  http://homepage2.nifty.com/comcare/

 コムケア応援団になっていただける方は私にメールをください。

ケアップくん

関連コーナー
■コムケアの考え方
■交流会
■資金助成プログラム
■コムケアセンター案内
■コムケア仲間のイベント案内
■コムケア仲間との交流記録

■コムケアフォーラム2003 in 東京
■コムケアフォーラム2004

■コムケア基金への寄付(2004年12月27日)
コムケア活動ではコムケア基金を構想しています。
すでにこれまでも何回か試験的に発表したり、寄付を募ったりしています。
しかし、私自身が及び腰ですので、なかなか動き出せずにいます。
にもかかわらず、1万円の寄付がありました。
コムケア活動を支援してくださっている間野さんからです。
間野さんの寄付はこれで2回目です。

これで腹を決めねばならなくいなりました。
来年から本格的に動き出そうと思います。
いよいよコムケア活動の最終ビジョンに向けてのスタートです。
年が明けたら、コムケアのホームページに呼びかけをすることにしました。
これに関しては、コムケアのブログにメッセージを載せています。
関心のある人はお読みください。
新しい結いの実現がビジョンです。
同志を探しています。



■コムケアイベント支援プログラム
(2004年12月10日)
コムケア活動のなかに、イベント支援助成プログラムがあります。
今年は10のイベントに資金助成することにし、募集していましたが、19件のおうぼがありました。
それぞれ魅力的なイベントです。
そのうちの10イベントを支援させてもらうことを決定しました。
どんなイベントに支援していくかはコムケアセンターのホームページに掲載します。
またそれぞれのイベントの案内もしていきますが、イベントの効用を最近は強く感じています。

コムケアフォーラムもまた企画していく予定です。



■住友生命の井上さんと古河久人さんが来訪
(2004年12月2日)
住友生命の新任の調査広報部長が、井上さんと一緒に、わざわざコムケアセンターまで来てくださいました。
普通は逆で、私が挨拶に行かなくてはいけないのですが、恐縮の至りです。

コムケア活動は住友生命のおかげでスタートし、住友生命のおかげで常識を破っての展開ができています。
それもこれも井上さんのご尽力ですが、
私の論理と企業の論理をつなげるために井上さんはきっと大変ご苦労をされているのだと思います。
始まる時に、佐藤さんの言っていることは伝えにくいので部長に直接説明してくれと言われて、説明にいったことがありますが、
当時の部長は、やはりわからないと言って、しかし、プロジェクトのスタートを了解してくれました。
きっと井上さんのこれまでの活動実績が評価されたのでしょう。

ところで、これから来年度のコムケアの資金集めに企業回りを始めたいと思っています。
どこか資金を提供してくれる会社はないでしょうか。
どなたか紹介してくれませんか。


■コムケア活動イベント支援プログラムの選考
(2004年11月30日
コムケア活動ではイベント支援助成プログラムを募集していましたが、18件の応募がありました。
その選考に取り組んでいましたが、今日、ほぼ決定しました。
選考に関わったのは、コムケアセンターのスタッフだけです。
コムケアの理念を一番の基準にしているからです。
10万円で、人のつながりを育てる手作りをイベントをやってもらうわけですが、
やはりコムケアの理念はなかなか伝わらないものだと改めて実感します。

活動支援助成プログラムに関して、すべての応募団体にコメントを送らせてもらいましたが、それへの反応はいろいろあります。
今日も会ったこともない方からこんな
メールがきました。

先日、改めて助成申請の落選通知が来ました。
その中に、佐藤さんのコメントがあり、大変感激しています。
通常、助成団体からの回答として、よくて応募の傾向のみでしたが、
コムケアでは、各団体に所感を返しているようで、すばらしいと思いました。
落ちた団体も励みになると思います。
すごく手間がかかるかもしれませんが、今
後もこのように草の根をサポートすること、志に応えていけるようにがんばってください。

NPO支援組織はたくさんあります。
しかし、いずれもが「心」と「当事者目線」が弱いように感じます。
もちろん私たちのコムケアも同じでしょう。
しかし、少しだけ一歩踏み出してみて感ずるのは、
やはり日本の市民活動支援体制の目線を間違っているのではないかという疑問です。
かつて基礎自治体が住民の目線ではなく地域整備を進めたために、
地域社会を壊したのと同じことが繰り返される恐れを感じます。
杞憂だといいのですが。



■住友生命社会福祉事業団にコムケアの報告
(2004年11月29日)
私が取り組んでいるコムケア活動は、住友生命のおかげで実現したものです。
このプロジェクトとの出会いによって、私の人生は大きく変わりました。
良い面と悪い面がありますが、少なくとも苦労が多くなったことは間違いありません。
これがなければ、いろいろな意味でもっと楽な生活をしていると思います。
しかし、このプロジェクトには、そうしたことを超える大きな魅力があります。
世界が広がるのです。自分の存在の小ささがどんどん見えてきます。

NPO支援に取り組む企業は少なくないですが、これほど自由にやらせてくれる企業は、まずないでしょう。
それは、窓口にいる人たちの人柄のおかげです。

今年の資金助成プログラムの選考が終わって一段落したので、
報告を兼ねて、窓口になっている住友生命社会福祉事業団の安藤常務理事と高原部長を訪問しました。
住友生命本社の窓口である調査広報部の井上小太郎さんも同席してくれました。
いつもそうなのですが、一応、報告資料を作成して持参するのですが、その説明よりも雑談が中心なのです。
最初は戸惑いましたが、私の活動を評価するのではなく、私の人間を評価して判断されようとしているのだと気づきました。
たしかに、こまかな活動内容などはいくらでも着飾れますが、人間は着飾れません。
安藤さんも高原さんも、定年で来年の3月で事業団を離れるそうです。
それぞれの後任の方にもお会いしました。

生命保険の仕事は、さまざまな人に出会う仕事ですから、みんな「人を見る目」をお持ちです。
それに、生命保険にはどろどろした生活問題が常につきまとっています。
ですから奇麗事ではない、人間の本性が現れるのでしょう。
そうした局面での人との付き合いですから、良い面も悪い面も、すべて見えて来るのでしょう。
時には人間不信にもなるようです。

引き続きコムケア活動への支援をしてくれることになりました。
ただ、宿題をもらいました。
実はその宿題は昨年ももらったのですが、約束を果たせませんでした。
叱責されても仕方がなかったのですが、やわらかく指摘されただけでした。
次回は、しっかりと対応したいと思っています。
それなりに難しい宿題なのですが。


■コムケア応募団体にコメントを送りました
(2004年11月16日)
コムケア資金助成プログラムの特徴の一つは、
全応募団体になぜ助成の選外になったかを個々にコメントすることです。
これは大変なことです。
時間と資金に余裕があれば、一つ一つに直接訪問してアドバイスしたいのですが、それは不可能です。
そこで、私の私見的コメントをそれぞれに書いて送っているのです。
この作業はとても大変です。
私は124件(最終選考会の対象になった団体には送りません)のコメントを書くのですが、
相手は自分のコメントしか読みませんから、怖い話です。
このコメントにもお叱りや不満も送られてきますから、神経は休みません。
自らを露呈すればするだけ、弱みが見えますから、いくらでも突っ込んでこれるのです。
自らを露呈する生き方は結構疲れます。いつまで続けられるでしょうか。

しかし、その反面、時に私のコメントが相手を元気にすることがあるのです。
そうした人に会うとやって良かったと思います。
それで無謀にも継続しています。
しかし、今年はかなり疲れてしまいました。
書き手が疲れていると、それは必ず文面に出ます。
きっと今年の私のコメントはあまり元気を与えられないかもしれません。
そろそろ止める潮時かもしれません。

今日、124件を発送しました。どういう反響があるでしょうか。
このコーナーではいい反響しか報告しないつもりです。

 


■悪夢の週末
(2004年11月13日)
悪夢の週末を過ごしています。
コムケアの資金助成プログラムに応募者してくれたのに、
資金助成の対象にならなかった124の団体に、
申請プロジェクトがなぜ選外となったかのコメントとプログラムへのアドバイスを書いています。
ともかくすべての応募者に個々にコメントさせてもらうのがコムケア流なのですが、
これがとても大変な仕事なのです。
毎年、書き終わった後は死にそうなほど疲れます。
しかし、これで元気を出してくれる人がいると思うとやめられないのです。

もっとも昨年は、ある団体から、選外にされた上にコメントされるのは心外と怒ってきた団体もあります。
難しいものです。
まあ、何か普通と違った事をやれば、必ず一人くらいは非難してきますから、謝っておけばいいだけですが。
それでも疲れます。はい。

ホームページの更新は気分転換になりました。



■24時間テレビ事務局長の神成尚亮さん
(2004年11月9日)
31日のコムケアの公開選考会に参加してくれた神成さんが来てくれました。
初めて参加してくれたのですが、コムケアの考えと仕組みにとても共感してくれたのです。
たぶん、それを伝えたくて、わざわざやってきてくれたのです。
神成さんの思いをたくさん話してくれました。
こういう人が一人でもいるだけで、コムケアをやっていてよかったと思います。

神成さんとは2回目の出会いです。
最初は東レのCI仲間だった高坂さんが連れてきてくれました。
しかし、今回、コムケアに参加して、はじめて私の考えや活動が実感としてわかってくれたようです。
私の話だけでは、多分、なかなか伝わらないのでしょうね。
私のコミュニケーション能力不足です。人のことは言えません。

神成さんは今年から、日本テレビの24時間テレビの事務局長になりました。
この番組が始まった時、我が家も家族全員大ファンでした。
しかし、最近は募金もしないし、あまり見なくなってしまいました。
新鮮さがなくなっただけではなく、なにか「くささ」を感じるのです。
神成さんも、いまの番組のありかたに満足していないようで、いろいろと新しいことを考えています。
意見交換させてもらいました。
テレビのパワーは甚大です。
その気になれば、大きなことができるはずです。

神成さんのおばあさんは102歳だそうです。
まだお元気で、庭の掃除などをしています。
それを見て、ひ孫が自然と掃き掃除をするようになったといいます。
とてもいい話で、それこそがまちづくりや福祉の原点です。
私は残念ながら、そうしたことに気づくのが遅かったのです。
親に反発しながら育ってきたからです。
おそらく、これは私だけの話ではなく、時代がそうだったような気がします。
その結果が、今の社会状況です。
親にも子どもに悪いことをしたと反省しています。取り返しのつかない反省ですが。

神成さんもコムケアの応援団になってくれました。
コムケアもどこかで24時間テレビとの接点が出来ればと思います。もちろん「いい意味」での接点です。

NHKの清水さん、そして日本テレビの神成さん。
思いを持ったテレビ人に最近続けてお会いできて、うれしいです。



■コムケア資金助成プログラム公開選考会
(2004年10月31日)
第4回コムケア資金助成プログラムの公開選考会です。
今年は144件の応募があり、その中から厳選された20件が発表され、それを公開の場で投票で10件に絞る選考会です。
資金助成プログラムはいろいろとありますが、こう言うか立ちはさほど多くはありません。
選ぶ事よりも学びあいの場にしていきたいという思いもあって、このスタイルをとっています。
今年は200人近い方が参加し、100人を超す方が投票してくれました。

一番と遠くからの参加は福岡の共生支援センターの西川義夫さんです。
コムケアの理念に共感してくださり参加してくれました。
発表者は福岡から青森まで全国からの参加です。
1歳から70代までの幅広い世代の参加で、発表も小学生グループもありました。
小学生のボランティア活動に取り組もうと言う団体です。
今年は気を抜いてしまい、発表のリハーサルをやらなかったのが反省点ですが、それでも中には徹夜で練習して来た団体もありました。

選考結果などはコムケアセンターのホームページに掲載していますので、もしご関心があればご覧下さい。

会場ではバタバタしていましたが、受付名簿を見たら、いろいろな人が参加してくれていました。
うれしいことです。みなさんともゆっくりお話したかったです。
根本賢二さんが体調の悪い中を来てくれたのも、うれしいことです。久しぶりの再開です。

今回の選考会は、橋本さんと矢辺さんと言う2人の若者がほとんど仕切ってくれました。
段取りと準備は橋本さんが、スタッフ集めと機器操作は矢辺さんが中心で動いてくれました。
当日は、学生を中心としたボランティアスタッフが実に見事に動いてくれました。
若いスタッフに恵まれて幸せですね、と数名の参加者からいわれました。
司会をやってくれたのは古閑陽子さんです。
来春には日本テレビに入社されるそうです。テレビでまた会えるかもしれません。
宮部さんが記録をしっかりととってくれました。ビデオもありますので、観たい人はご連絡下さい。

たくさんの出会いがあったことに感謝しています。


■コムケア選考会に向けて
(2004年10月19日)
コムケアの資金助成プログラムの公開選考会が近づいてきました。
200人が目標ですが、まだ申し込みが30人です。
まともに考えると胃が痛くなってきますが、まあ、きっと今週中には100人を超すでしょう(週末に100人達成しました)。
しかし、いつも不安にさいなまれます。

しかも今回は事務局のキーマンは3人です。
橋本さん、矢辺さん、そして私です。
みんなフルタイムスタッフではありません。
そんな事情はきっとだれも想像していないでしょうね。
今回は橋本さんが全体をマネジメントしてくれています。

なぜこれでできるかといえば、みんなが応援してくれているからです。
やる気があれば、一人でもやれることがたくさんあることを、この頃改めて実感しています。
面白い時代です。
10月31日のコムケア選考会。
今年は例年より少し地味ですが、もしお時間があればご参加ください。
人生が変わるかも知れません。


■コムケア資金助成プログラム評価会議
(2004年10月8日)
コムケア資金助成プログラムの最終予備選考のための評価会議を開催しました。
普通のプログラムとは違って、コムケアでは選考委員会とはいわないのです。
資金助成先を決めるのは事務局です。
その決めるための評価を選考委員に集まってもらい、
書類審査で評価の高かったプロジェクトに対して内容的なコメントをしてもらうのです。
しかも、今年から予備選考に参加してくださった方々にも参加してもらえるようにしました。
できるだけ選考過程を透明にしていくためです。
選考委員は個性的な人たちです。
片岡勝さん、北矢行男さん、木原孝久さん、町田洋次さん。
今年は全員が男性です。高橋流里子さんが大学の関係で今年は参加できなかったためです。
ちょっと残念でした。

2時間にわたる議論でほぼ絞込みはできました。
最終決定は事務局です。
応募団体に責任を持って、なぜダメだったかを説明していくためには、
最終決定は事務局が行うべきだというのが私たちの考えです。
そこが多くの資金助成プログラムとの違いと言ってもいいでしょう。
しかし、また辛い決断と連絡をしなければいけないわけです。
胃が疼く1週間がはじまるわけです。


■ 不幸の手紙
(2004年10月2日)
今週、私は元気がありませんでした。
その理由は、104人の人たちから「夢」を奪うことをしたからです。
不幸の手紙をだしたのです。
コムケア資金助成プログラムについては時々書いていますが、
その第1次予備選考が終わり、そこで落選した104団体に、落選の通知を出したのです
受け取った人にとっては、夢が破れる通知です。
大げさに聞こえるかもしれませんが、人の夢を壊すことの辛さはやってみなければわかりません。
私にそんな権利があるのか、いつも悩みます。
私が資金助成プログラムが嫌いな理由はここにあります。
早くやめたいです。
事務的にやれば何でもないのかもしれませんが、
コムケアは応募者と人間的なつながりをつくってしまうプログラムです。
事務的にはやれないのです。

選考は、対象が何であろうといやなことです。
選ばれた人に視点をおいて考えれば、感謝を受けることになります。
コムケアでも資金助成をした段階のイベントに参加すると、とても感謝され、歓迎されます。
お土産までもらったこともあります。
私が資金を出したわけでもなく、私が選んだわけでもないのですが、感謝されるわけです。
こそばゆいですが、そういう場面はとても気分がいいです。
いつも女房からたしなめられますが。
しかし、選ばれた人はほんの一部であって、多くの応募者は落選の不幸を味わうのです。
その人たちの夢を破った痛みはなかなか忘れられません。
最初の年は2か月気力を無くしていました。

にもかかわらず、「不幸の手紙」を出すのも今年で4回目になりました。
なぜこんな苦行を続けられるのか。
それは仲間からケアされるからです。
こんなメールが来ました。

「疲れを感じてしまうのは私だけではないのかなと思い、ちょっと安心したりしました。
いつもお元気な佐藤さんではないところがあるのも魅力です」

元気でないことが、人に安心と元気を与えることもあるのです。
そして、そういう気づきが私に再び元気を与えてくれるのです。
このメールをくれたのは阿部愛子さんです。
NPO法人海から海へを拠点に、みずき美術館の実現に取り組んでいます。
ホームページをぜひ見てください。きっと元気が出ます。
こういう活動に取り組んでいる人たちがいることを知るだけでも元気が出ます。
2年前に阿部さんたちの夢も支援できませんでした。夢を破る私からの手紙の受取人だったわけです。
にもかかわらず、ご夫妻でコムケアを応援してくださいます。

明石にも高崎にも、熊本にも、福岡にも広島にも、山口にも徳島にも、
本当に全国各地にコムケアを応援してくれる人たちがいます。
来週は元気になって、また次の不幸の手紙を書かなければいけません。
そして10月31日に、公開選考会です。
皆さん、私を元気づけにぜひやってきてください。



■ コムケア予備選考会
(2004年9月21日)
コムケアの資金助成プログラムの予備選考が終わりました。
この選考過程はコムケアの特徴の一つです。
選考にこれまで応募してくださった方を含めて、誰でもが参加できるのです。
今年も20人を超える方が自発的に参加を申し出てくれました。

予備選考委員には分担して選考評価をしてもらいますが、
私は144件の申請書をすべて読ませてもらいました。
思いをどっさり受け止めなければいけません。

今年は、なぜか不登校児問題への取り組みが多かったような気がします。
ちょっと気になる傾向です。

第二次選考に向けて40件が選ばれました。
次は有識者による専門的な評価です。
コムケアセンターのホームページに、選考刑かも順次発表しています。


■コムケア資金助成プログラム選考検討会
(2004年9月6日)
コムケアの資金助成プログラムの募集を閉め切りました。
今回は143通の応募がありました。
みんな意欲的な提案です。

ところで、いよいよ選考に入ります。
10件に絞り込まないといけません。
みんな自分のプロジェクトが一番だと思って応募して来ますから、新潮に対応しないといけません。
選考に応募者が参加できるのがコムケアの特徴の一つです。応募者だけでなく、だれでも参加できます。
コムケアのメーリングリストで呼びかけたら、全国から22人の応募がありました。みんな自発的です。うれしいことです。
ちなみに、資金助成プログラムの選考を体験すると、こうした申請書の書き方のポイントがよくわかります。
視点を変える事は、とても大切なことだということがよくわかります。
それに社会の実相を実感できます。

ところで、いよいよこのプログラムの最終選考会は10月31日に開催されます。
コアメンバーで、その打ち合わせをしました。
今年は企業関係者と学生に重点を当てて呼びかけることになりました。
目標は200人です。
呼びかけ前からなぜか申込みが3人ありますが(しかも一人は福岡からです)、
みなさんもぜひ参加してください。先着順です。
プログラムなどの詳しいお知らせは、コムケアセンターのホームページで行います。


■コムケア資金助成プログラム締め切り
(2004年9月4日)
コムケアの資金助成プログラムを閉め切りました。
まあ、まだ少しは来るでしょうから、確実ではありませんが、今日でほぼ140通です。
これからこれらをすべて読み込んでいきます。
楽しみと憂鬱さの交じり合った、奇妙な気分です。
今年はどんな物語に出会えるでしょうか。

この選考の手伝いをしてくれる方も募集しています。
よかったら参加してください。
いまは公募に応じて、22人の方が手を上げてきてくれています。
選考会にはわざわざ福岡から出てくるという方も出ています。
コムケア精神が広がっているのが、とてもうれしいです。


■コムケアメーリングリスト
(2004年8月28日)
コムケア活動のメーリングリストがにぎやかです。
現在250人強の参加者がありますが、今日だけでも10通くらいの投稿がありました。
私が参加しているメーリングリストでは、公共哲学、ユニバーサルデザイン、ゲゼル研究会、社会教育、子育ち関係などが投稿の多いものですが、
コムケアもそれらにまけずに面白い議論が盛んです。
しかし、ともすると発言者が限られてしまいます。
それが過ぎると仲間サロンに陥ります。難しいです。

コムケアのメーリングリストは、とても面白いです。
メーリングリストだとどんどん消えていってしまいますので、テーマ別に編集して残って行くような仕組みができないかと思います。
つまりはホームページの掲示板とのリンクです。
どなたかそうした仕組みをご存じないでしょうか。

コムケアのメーリングリストの内容は、「大きな福祉」に関する情報交換・意見交換です。
誰でも参加できます。さまざまな人が参加してもらえると、メーリングリストもさらに面白くなるはずです。
皆さん、参加されませんか。
参加希望のかたは、私宛に「コムケアメーリングリスト参加希望」と書いてメールしてください。招待メールを送ります。
佐藤修へのメール 佐藤修へのメール
しばらくは、私はこのメーリングリストを主舞台にしようと考えています。

ちなみに、これまで私もいくつかのメーリングリストに取り組みましたが、どうも持続できないのです。
ファシリテーターとオフ会が必要ですね。
私はメルマガはやったことがありません。
登録しているメルマガは10以上ありますが、なかなかきちんと読めません。
メルマガを勧められた事もありますが、さすがに最近は勧められません。
ホームページではブログが広がっていますが、これもどうも双方向に持って行くのは難しいです。
私も1か月以上、毎日書き込みましたが、なにやら空転している感じでした。
また最近復活していますが、書き込み頻度は少なくなりました。

ネットの活用はまだまだ初級ですが、メーリングリストやブログなどと組み合わせて、
このホームページの目的である、コモンズ型ホームページに近づけていきたいと思っています。
気楽に投稿してもらえるとうれしいです。


■コムケア資金助成プログラムの選考委員
(2004年8月13日)
コムケア活動の資金助成プログラムの選考に、多くの人に参加してもらいたくて、選考委員を公募しました。
うれしいことにすでに参加の申し出が15人を超えました。
目標の20人がほぼ実現しそうです。

NPOに対する資金助成プログラムは増えていますが、選考過程を公開しているところはそう多くはないと思います。
私自身は資金助成そのものにはあまり意義を見出していないのですが、
支援先を選考する過程は学びや気づきの場としてとても価値のあるものだと思っています。
ですからそこに多くの人を巻き込みたいと思っているわけです。
コムケア活動は、私がかなり時間を割いているプロジェクトです。
そのホームページに「コムケアセンターからのメッセージ」というコーナーが、独立したブログの形で創られており、毎週、私が書き込んでいます。
このホームページのトップのインデックスからも入れますが、ぜひ読んでもらえればと思います。
そしてコムケアのメーリングリストにもぜひご参加下さい。とてもいいメーリングリストだと思います。

今日、今回最初の申請書が届きました。
今年はどんなプロジェクトが届くのでしょうか。
とても楽しみです。
選考は辛いですが。


■コムケア第4回資金助成プログラム募集開始
(2004年7月12日)
コムケアの資金助成プログラムをスタートさせました。
みなさんに送ったメールを掲載します。
応募されませんか?
また皆さんのまわりの方々にも転送してくれませんか。

○ 第4回コムケア資金助成プログラムのご案内(転送歓迎!)
大きな福祉を目指して、共創型相互支援の輪づくりに取り組む、コムケアセンターからのご案内です。
第4回コムケア資金助成プログラムの募集を開始しました。
みんなが暮らしやすい社会を目指して、新しいプロジェクトを起こそうとしているグループへの資金助成と活動支援のプログラムです。
今回から少し内容が変わり、資金助成額はこれまでよりも規模を縮小しましたが、
お互いに支え合う輪づくりには、これまで以上に力を入れて行く予定です。
単なる資金助成だけではなく、また支援する側と支援される側にわかれるのでもな
く、みんなで支えあいの輪を育てていこうという点が、このプログラムの特徴です。
たとえば、支援先の決定にも応募団体が参加する仕組みや、応募団体がそれぞれ得意なノウハウを提供しあうような仕組みを取り込んでいます。応募の相談にものっています。
資金助成とは別に、活動の相談に乗ったり、交流会を行ったりもしています。
目標は様々な市民活動の相互支援の輪づくりです。ともかくさまざまな市民活動をつなげていきたいと考えています。
みなさんのまわりに関心を持ちそうなグループや活動があれば、ぜひご案内いただけないでしょうか。もちろん、みなさんご自身の応募や参加も歓迎です。

詳細は、コムケアセンターのホームページをご覧ください。
募集案内と申請書がダウンロードできます。
http://homepage2.nifty.com/comcare/

応募締め切りは9月3日です。
お問い合わせ歓迎です。
ご応募をお待ちしています。



■コムケアの決意
(2004年6月26日)
パブリックリソースセンターの北村さんから久しぶりに近況報告をもらいました。
私と同じように、会社を離脱し、NPOの分野も含めて新しい仕事の創出に取り組んでいましたが、
先が見えてきたようです。うれしいことです。
北村さんにはコムケア活動に参加してもらいたかったのですが、
すでにパブリックリソースセンターに参加していたために実現できず残念でした。

しかし、北村さんからのメールを読んで、私自身のこれまでのコムケア活動の取り組みを反省しました。
北村さんほどの生活をかけた意気込みが私にはなかったのです。
資金も企業に依存する発想になっていました。
いつの間にか、みずからもまた、悪しきNPO文化に侵されていたことに気づきました。

コムケア活動を新しい段階に進化させることを決意しました。

そう思い出していた時に、資金支援をお願いしていた企業から断りのメールが届きました。
それを当てにしてプログラムを企画していたのでショックでしたが、なぜかホッとした気持ちもあります。

やっとふん切れたのです。
人の財布を当てにしていた安直な発想を恥じなければいけません。

今年、コムケアを支援してくれるのは、住友生命と東レです。
他の2社を当てにしていたため、資金は半分近くになってしまいましたが、
むしろそれをプラスに転ずるように、発想を変えて取り組むことにしました。
それができなければ、私がいつも言っていることが嘘になります。

さて、また苦労が始まります。
悠々自宅な
生活は、また少し先になりそうです。


■第4回コムケア活動資金助成プログラム
(2004年6月8日)
コムケアの資金助成プログラムをどうするかで壁にぶつかっています。
資金が集まらないことと
集まったら集まったで、またあの辛い体験をしなければいけないのかという恐怖から抜け出られません。
それに加えて、この分野にはどんどん新しいプログラムが広がっており、
あえて私が取り組まなくてももっと効果的な展開がされているという思いもあります。

そこで、身内的仲間の4人に声をかけて検討会をやりました。
宮部さん、橋本さん、矢辺さん、それに住友生命の渡邊早苗さんです。
渡邊さんは住友生命を半分背負いながらも、実は個人的にこれまでも応援してくれた仲間の一人です。
時々、会社員になりますが、かなり本気で考えています。
橋本さんは、昨年からの参加ですが、ともかく私に楽をさせてやろうとがんばってくれています。
宮部さんは最初からのサポーター。
矢辺さんは最新のサポータです。
こういう仲間に元気づけられて、なんとか3年間やれてきたのです。

まだ先がなかなか見えてきません。

■CS21とピポ精神(2004年6月10日)
すごい人がやってきました。
叶内路子さんです。
CS21(コミュニケーション・スクエア21)の理事長です。
村上敬子さんと川副雅子さんもご一緒です。
それぞれにはお会いしていますが、こうやってみなさんとゆっくりお話するのは初めてです。
「社会教育」編集長の近藤眞司さんから、同じ思いで同じような活動をしている人がいるから会うといいと言われていたそうですが、
それが私だったのです。
しかし、実際に自分で活動しているとなかなか同じ思いの人には会いに行きたくないものです。
どうせ人に会うのであれば、違う考えや行動をしている人に会いたいものです。
それに、同じ考えの人とは会えば楽しいですが、実は微妙に違うもので、
他の人が同じと思っていても、当事者同士はそれぞれ自己主張があるものです。
私もそうですが、たぶん叶内さんもそうだったと思います。
それにもかかわらず、思い切って会いに来てくださいました。
うれしいことです。

私がCS21を知ったのはコムケアに応募してくれたからです。
ユニバーサルデザイン発想での混成チームによる駅伝のプロジェクトでした。
事務局長として押したのですが、予備選考委員の評価はだめでした。
2回目は事務局長権限を少し強め、何とか最終選考に乗せられましたが、一部支援にとどまってしまいました。
イベントの価値はなかなかまだわかってもらえないのです。
しかし、このプロジェクトはコムケアの支援などとは無縁に大きく育ってきています。
ピポ・ユニバーサルミニ駅伝です。
これについてはぜひCS21のホームページを見てください。今年も予定されています。

ところで、この名前にある「ピポ」とは何かですが、これもホームページにでています。
共生しあっている小鳥のピーちゃんとカバのヒポポタムスの「ポ」を組み合わせた言葉で、
支え合いや違いを活かしあうことを象徴しています。
理屈ではわかりにくいので、ぜひCS21のホームページで、ピポマークを見てください。
叶内さんは、このマークを見ればユニバーサルデザインやノーマライゼーション社会の本質が一瞬にして理解できるといいます。
いささか思いが強すぎますが、確かに直感的に伝わるマークです。

叶内さんたちは、このピポマークを世界に広げたいと思っています。
それを通して、ノーマライゼーション社会を実現したいというのがビジョンです。
こう書いてしまうと、退屈ですね。
それにユニバーサルデザインノーマライゼーションに批判的な私とは違うじゃないかと思われそうです。
しかし、そうではないのです。

叶内さんはご自身もいくつかの障害を体験されています。
ですから他人事で語ったり行動したりしているのではありません。
私同様に、昨今のいささか商業主義的な動きにも少しうんざりしているようです。
いやはや、書ききれませんね。

近い内に、コムケアサロンで話してもらいましょう。
ぜひご参加下さい。
それに叶内さんたちもまた、UD生活者ネットワークと同じく、
ユニバーサルデザインの分野で企業とのコラボレーションを実践しはじめ、また事業型NPOを実践されているのです。
「どこが普通の企業やそのビジネスと違うのですか」という、私の質問にも真剣に答えてくれました。
叶内さんたちも新しいビジネスモデルやワークスタイルを創出し始めているのです。

四谷駅の近くに、ピポハウスというスペースをお持ちです。
一度覗かれると人生が変わるかもしれません。

長く書いたのにほとんど話の内容を紹介できていません。
ともかく2時間、叶内さんは私の意地悪な質問にも怒らずに、ものすごい熱意で思いのたけを語ってくれました。
書きたいことが多すぎるのです。
いつかきっとどこかでコラボレーションできるでしょう。
重なる部分がたくさんあります。

しかし、どうしてこうした活動をしている女性たちは、こんなに熱いのでしょうか。
それに比べて、私はコムケア理念やそのビジョンをほとんど語ったことがありません。
今回、資金支援を受けるために企業をまわりましたが、熱く語っていない自分に気づきました。
だから寄付金が集まらないのでしょうか。
やっとそのことに気づきました。
昨日のコムケアのミーティングでも、若い仲間から、本当に伝える気があるのかというような指摘を受けたばかりです。
叶内さんたちが帰った後、少し落ち込んでしまいました。
自らの傲慢さを反省しました。

CS21のみなさん、ありがとうございました。


■コムケア活動報告書完成
(2004年5月23日)
コムケア活動の3年目の報告書が完成しました。
コムケアセンターのホームページにPDF版の掲載しました。ぜひお読みください。
もし本郷のオフィスにお越しいただければ、冊子をお渡しします。

3年目のコムケア活動のテーマは「つくる」でした。
新しい物語がいくつか生まれだしています。

この活動は住友生命の支援の下に3年間行われてきました。
私自身はこのプロジェクトから実にたくさんの発見をもらいました。
精神的にも身体的にも、ぼろぼろになるくらい疲れきってしまいましたが、
とても素晴らしい人たちにお会いできました。
未来への確信をもてたのも、コムケア活動のおかげです。
しかし、その反面、NPO嫌いになりましたが。
これは少し論理矛盾がありますが、正直なところです。

これからの展開はまだ決まっていませんが、
少なくともあと1年は本郷のオフィスは継続し、
資金助成プログラムも4回目は行う予定です。
資金提供者を探していますが、一応、最小限の予算は確保できそうです。

コムケア活動での発見を本にしたい気分もあるのですが、
まだ書くよりは行動のほうが、私の中では優先度は高いので、もう少し先になるでしょう。

皆さんもコムケア仲間に参加してくれるとうれしいです。
まずはメーリングリストに参加してくれませんか。
手続きは簡単で、コムケアセンターにメールで申し込めば登録されます。



■山口コムケアフォーラム(2004年5月22日)
昨年6月に東京で、バザール型コムケアフォーラムを開催しました。
実に面白かったですが、
そこにわざわざ参加してくれた山口の東孝次さんが、山口でコムケアフォーラムを開催してくれました。
私も日帰りですが、参加させてもらいました。

この数年、各地でコムケアフォーラムを開催してもらっていますが、
地域によってスタイルはさまざまです。
しかし、理念は同じです。
つながりを広げ、新しい物語を育てることです。

今回は「食」「農業」「環境」「福祉」の関係の活動をしている人たちが集まりました。
やまぐち県民活動支援センターの運営を引き受けている、NPO法人のやまぐち県民ネット21の若いメンバーが中心になって、ワークショップもやってくれました。
若者たちが、生き生きと動いているのがとても印象的でした。
フォーラムの様子は、コムケアセンターのホームページのほうに掲載しますが、
二つだけ書いておきます。

ニワトリの平飼いに取り組んでいる、山口県環境保全型農業推進研究会の小田ひろしさんからお聞きした話です。
小田さんのところの卵を知人に上げたところ、それを食べた子どもがスーパーの卵を食べなくなったそうです。
これもいつか書きましたが、本物を見分ける力は、子どもにはっまだ残っているのです。
5月20日のCWSプライベート「鈍感なのは都会人だけ?」参照)

発達障害の子どもたちの支援に取り組んでいるエルマーの会の佐原さんは、
活動を通して「世間もすてたもんじゃない」と感じているようです。
みんな、ただ知らずに「障害」を差別しているだけなのかもしれません。

新聞やテレビを見ていると、日本には未来を感じませんが、
こうやって現場をしっかりと生きている人たちと話していると、
日本の未来はとても明るく見えてきます。
山口でも、コムケアサロンのようなものが生まれるととてもうれしいです。
参加者に感謝しています。



■コムケア資金集め
(2004年4月第3週)
今週は、3つの企業にコムケアプログラムの寄付集めに行きました。
コムケア活動は、住友生命の全面的支援で基礎づくりを終えました。
住友生命の支援は中途半端ではありませんでした。
信じられないほど、私に任せてくれたのです。
感謝しなければいけません。
しかし、そろそろ住友生命離れも必要です。
住友生命は引き続き支援してくれると言っていますが、
さらに数社の企業にも支援をお願いして、
1社依存体制を変えて行く予定です。

1口500万円の寄付のお願いを3社にしました。
私にとっては、生まれて初めての体験です。
それぞれすでに一度、話はしていますが、今回は少し具体的な話にうかがったのです。

会社によって対応は違います。
それが実に興味深いです。
こうしたことへの対応によって、その会社の10年後が見えてくるような気がします。
私の感が10年後に当たっているかどうか、楽しみです。
ちなみに、これまでは比較的当たっています。

寄付目標は2000万円です。
ドサッとだしてくださる方がいたら、ご連絡下さい。
但し、口を出すことはお断りします。

集まるでしょうか。
心配ですね。


■コムケアフォーラム2004東京(2004年4月24日)
コムケアフォーラム2004東京は、盛会でした。
フォーラムの新しいスタイルも実現できたと思っています。
全員がスタッフ役で取り組む、共創型フォーラムが実現しました。
実行委員長の橋本典之さんががんばってくれました。

問題はこれからですが、新しい物語も7つ生まれました。
一つは私の提案です。
これに関しては、来週書き込みます。

あまりの話し合いの盛り上がりに、
なかなかみなさんが帰ってくれないので、予定よりも1時間も終わりが遅くなって、
高齢者の私などは、疲れてしまいましたが、
皆さんからたくさんの元気をもらいました。
今週初めの滅入った状況から抜け出ることができました。

フォーラムの報告はコムケアセンターのホームページに掲載します。
なお、コムケアフォーラム2004東京のホームページも継続させる予定です。
ぜひご覧下さい。

コムケアの新しいステップへの進化は、どうやらうまくいきました。
これからが楽しみです。
参加されなかった方、
ぜひ新しいプログラムに参加してください。
きっと人生が変わります。


■ コムケアフォーラム2004東京
(2004年4月13日)
コムケアフォーラム2004東京の実行委員会は、だれでも参加できる形で行われています。
今回は発表団体5チームの人を中心に18人の人が集まりました。
いろいろと議論がありました。
大枠が決まりましたが、こうした議論の中で相互理解が進んでいきます。
結局、ワークショップも6チームつくることになりました。

面白いテーマがそろいます。
内容はコムケアフォーラム専用のホームページをぜひお読みください。
きっと参加すると人生が変わるくらい面白い出会いがあると思います。
ぜひご参加下さい。
基本的に登録制ですので、ご連絡いただければ、登録させてもらいます。
コムケアフォーラムのメーリングリスト参加申し込み


■コムケアのメーリングリストに、イラク事件に関して、メッセージを出しました(2004年4月12日)

コムケアセンター事務局長の佐藤修です。

浜辺さんからのメールをぜひお読み下さい。
そして共感されたらぜひアクションしてください。

コムケア活動と今回のイラクでの若者拘束事件は、
関係がないように思われるかもしれませんが、深くつながっています。
私にとっては、全くと言っていいほど同じ問題です。

コムケア活動は、
みんながだれでも気持ちよく暮らせる社会を目指しています。
それが「大きな福祉」です。
宮澤賢治は、世界中みんなが幸せにならなければ、自分の平和はないと言いました
が、
私もそう思います。

私がコムケア活動で目指しているのは、
そういう意味での「大きな福祉」です。
今回の事件に関しては、人によって考えは違うでしょう。
自衛隊派遣や危険な地域でのNPO活動に対しても、賛否いろいろでしょう。
そうした問題は「政治の問題」で、こうしたメーリングリストにはなじまないと思う
方もいるでしょう。

しかし、むしろそうした問題こそ、NPOでなければできない議論かもしれません。
そうした議論も含めて、このメーリングリストでは自由闊達に、
議論ができればいいと思っていますが、
それはもう少し先の話かもしれません。

今はまず、3人の安全のために、それぞれができることをしたいと思います。
それがきっと、大きな福祉につながります。
みなさんが抱える目前の課題も大変でしょうが、
この問題に関しても、できることはしていきたいと思います。

ちょっと事務局長としてはふさわしくない発言かもしれませんが、
この数日の動きには、いささかの苛立ちがあり、
発言させてもらいました。


■コムケアフォーラムが面白くなりそうです
(2004年3月30日)
コムケアフォーラムの実行委員会は、公開型で広げていくことになりました。
これは以前、山形市で開催した「全国まちづくり先進事例会議」の時の方式です。
この時は、最初は二人から始めましたが、
最後は80人を越える幹事会になり、会議も大成功でした。

毎週、火曜日の午後は本郷で実行委員会を開催することになりました。
といっても、関心のある人が集まって、フォーラム関係の話をするだけのことですが。
誰でも参加できます。
コムケアフォーラム2004東京は4月24日、開催ですが、
当日参加できなくても、実行委員会には参加できます。
したがって、遠くの人でも参加できます。
もっとも、参加したらどう意味があるのか、答えに窮しますが。

まあ、これが私の好きな方式です。
よかったら参加してください。
フォーラムの様子は、専用ホームページをご覧ください。
だれでも書き込めるホームページをつくってもらったのに、
なかなかみんな書き込んでくれません。

■うれしいコムケアの輪の広がり(2004年3月30日)
大津の福井美智子さんからうれしいメールがありました。

大変ご無沙汰しております。
湖国大津で活動して、もうすぐ丸4年の「町のオアシス」。
亀の歩みではありますが、少しずつ地域に浸透してきました。
一昨年コムケアの「プレゼン」で自己紹介しました「やすらぎコンサート」。
今週の11日(木)NHKの全国放送{お元気ですか 日本列島」で中継されます。
3時半頃の予定です。5.6分程度だそうですが、お時間があれば佐藤様に見て頂け
ればと思いましてお知らせいたします。
この事業は定着し、今年からは毎月開催の定例行事になりました。

もしご関心があれば、みなさんも観てください。
商店街でがんばっている活動です。

福井さんは一昨年のコムケアの最終選考会でプレゼンテーションしてくださいました。
コムケアは資金助成よりも活動支援を中心においています。
しかし実際にはそんなに活動支援できるわけではないのです。
でも、そうした姿勢に共感してくださる方が多く、
資金助成していないのに、いろいろと関係を維持してくださる方も少なくありません。
福井さんからのような報告も時々あります。
とてもうれしいことです。

大津にはまだ伺えていませんが、
今度ぜひお伺いしようと思っています。
独りよがりの思いですが、全国にコムケア仲間がいるようで、
私はとても幸せな気分です。

実は明日から滋賀なのです。
これも縁ですが、今回は残念ながら大津には行けそうもありません。


■WAPと子育ち学の出会い
(2004年3月29日)
コムケア仲間のWAPの高橋さん子育ち学の深作さんをお引き合わせしました。
深作さんは子育ち学や社会教育に関っている関係で
文化芸術分野のアウトリーチ活動にも実践的に関っていますので、接点がいろいろありそうです。
案の定、さまざまな共創活動の話がまとまりました。
深作さんは最近、埼玉純真女子短期大学に移りましたが、
その近くに高橋さんたちが取り組んでいるホスピタルアートの現場、栗橋病院があるのです。
5月にはそこで第4回のイベントがありますが、そこに深作さんの教室の学生たちが参加してくれそうです。
病院も学校も、地域の大きな資源です。
それらは決して、病気を治し、勉強を教えるだけの場ではありません。
そうした発想から抜け出られれば、地域や施設は飛躍的に元気になります。

このお二人には4月24日のコムケアフォーラムで問題提起してもらう予定です。
ホスピタルアート・ラボ構想と子供が育てる社会構想を出してもらうことになっています。
これまでの発想といずれもかなり違っています。
新しい物語が始まることが楽しみです。


■ コムケアフォーラム2004実行委員会
(2004年3月23日)
コムケアフォーラム2004 in 東京も、共創型プロジェクトのひとつです。
実行委員会形式で進めることになりました。
委員長はコムケアセンターのエース、橋本典之さんです。
それを補佐するのが矢辺卓哉さん。
苦労するでしょうね。

今日は、実行委員会が開催されました。
マイケアプランの島村さんと須田さんが来ました。
夜遅くまでノーマライゼーション議論に付き合ってくれました。
家庭は大丈夫なのでしょうね。いささか心配です。10時半までやったのですから。
コミュニティアートの下山さんとフォレスト経営コンサルティングの田辺さんも参加です。
4つのテーマについて方向性を議論しました。
みんなそれぞれ宿題を抱えさせられました。
こうした議論が、すでに今年のコムケアフォーラムの一部なのです。

昨年のコムケアフォーラムはバザール型でしたが、
今年は共創型です。
皆さんも参加しませんか。
コムケアセンターのメーリングリストも、ぜひ参加してください。
いろいろな情報が回ってきます。
ご関心のある方は私にご連絡下さい
メーリングリストでも、フォーラムでも、登録させてもらいます。

コムケアフォーラム2004 in 東京へのお誘い文をぜひお読みください。
コムケアフォーラム2004 in 東京の独自のホームページもぜひ。


■ コムケアフォーラム2004の検討会
(2004年3月8日)
昨年のコムケアフォーラム2003は、バザール型公開フォーラムという新しいスタイルを生み出しました。
追随者が出てきたのはうれしいことです。
今年のコムケアフォーラムは、また新しいスタイルを模索します。
テーマは「新しい物語づくり」です。
コムケアセンターの橋本典之さんが、いま、構想中ですが、
その最初の実行委員会が開かれました。
コミュニティアート・ふなばしの下山さん
マイケアプラン・ネットワークの島村さん
須田さん
ノーマライゼーションねっとの矢辺さん
(初めての登場です)など、
10人近い人が参加してくれました。
今回も面白くなりそうです。

この案内はコムケアセンターのホームページに掲載しています。
ぜひ参加されませんか。
フォーラムは4月24日です。
下山さんが、コムケアの集まりは必ず新しい出会いや発見がある、と言ってくれました。
今回は一歩進めて、新しい物語を生み出します。
ぜひご参加下さい。
定員は70人です。
先着順です。お早くどうぞ。

■ コムケアフォーラム2004スタート(2004年3月16日)
コムケアフォーラム2004が始まりました。
本番は4月24日ですが、
ホームページとメーリングリストが動き出しました。
ホームページはコムケアのホームページにリンクしていますが、
次のアドレスです。
http://ccf2004.normalization-net.com

いくつかの新しい物語が始まっていくはずです。
これまでのコムケア活動で蓄積されてきたネットワークがいよいよ動き出します。
参加していただけたらうれしいです。


■ 第1回ひだまり交流会
(2004年2月28日)
コムケア活動のおかげで、とてもいい集まりに参加させてもらいました。
高崎で開催された「ひだまり交流会」です。
15の市民活動団体からの活動紹介と交流会です。
主催は太田敬雄さんが代表をされている国際比較文化研究所です。
太田さんの思いを、案内から引用します。

企業の枠、行政の枠、NPOの枠、活動分野の枠、価値観の枠、それらすべての枠を超えた交流の場を、
群馬県自治ネット高崎地区グループの中で生まれた「ひとネット『ひだまり』」と共に立ち上げました。
縦割り社会の構造を縦糸として、そこに横糸となって紡いでゆく活動です。
この活動から新しい人のつながりが生まれ、次の時代を担う人が育つ事を願って、「ひだまり交流会」をスタートさせます。
皆さまのご参加を願っています。


太田さんは、このホームページでも何回か登場していますが、
静かな革命家です。
教育者と言ってもいいかもしれません。
今回は、その行動力の、たぶん源泉であるだろう、奥様にもお会いしました。

朝から夕方までのロングランでしたが、実に充実した集まりでした。
太田さんのお人柄を感じさせる、まさに「陽だまり」空間でした。
私もコムケアセンターの活動を紹介させてもらいました。


発表した15団体は、NPOだけではありません。
行政や自治会、大学教授など、実に多彩です。
しかも、みんなしっかりと地に足つけた活動をしています。
コムケア仲間につなげさせてほしい団体もありました。
ひとつずつ詳しくご紹介したいですが、書きだしたらキリがありません。
参加団体を
別掲します。
もしご関心を持ってもらえたら、ホームページなどをご覧下さい。

福祉関係の二人の大学教授にもお会いしました。
高崎健康福祉大学の平野和弘教授と
大阪健康福祉短期大学の古川利通教授です。
こういう集まりで、大学教授にお会いできるのはとてもうれしいです。

古川さんは奈良から、朝5時に起きてやってきたそうです。
どうも太田さんの榛名山麓みどりの大学構想に惚れ込んでいるようです。
帰りの新幹線のなかで、この構想について、いろいろとお話をお聞きしました。
みなさんも改めてこの構想を読み直してください。

カドリーベア・デンの竹澤泰子さんにもお会いしました。
カドリーベア・デン・イン・ジャパンでは、いま、
癒し系テディベアコンテストの作品を募集しています。
その発表会を3月26日〜28日と、前橋で開催します。
お近くの方はぜひ見てください。
きっと癒されます。

日本の社会は大きく変わりだしています。
企業や行政にいては、その変化があまり見えてこないでしょう。
こうした集まりに参加すると、そうした実感を強く持ちます。
変化に一番遅れをとっているのは、東京かもしれません。

コムケアフォーラム2004の企画(2004年2月12日)
昨年のバザール型コムケアフォーラムは、
こうした集まりにささやかながら新しい風を吹き込んだかなと思っていますが、
今年はどうするかの検討会をコムケアスタッフで行ないました。

今年のテーマは「NEXT STAGE」です。
新しい物語に向けて、次のステージを創出していく場としてのコムケアフォーラムを各地で展開したいと思っています。
全国各地のみなさん、一緒にやりませんか。

若いスタッフの橋本さんが、今回は中心で考えてくれています。
それにこれまでのフォーラムの企画運営の中心だった佐藤泰弘さんがサポート役です。
こうした新しいスタイルを考える議論はとても楽しいです。
こうした場に、もっとコムケア仲間を巻き込まないといけないのでしょうね。
こうした企画の過程が実に楽しいからです。
■ コムケア検討会(2004年1月21日)
コムケア活動をこれからどう展開するかについてのスタッフミーティングを行いました。
3年間、住友生命の支援で展開してきましたが、4月以降はスタイルを変える予定です。
住友生命は非常に柔軟に対応してくれるので、ほんとうに感謝しています。
しかし、私も3年間のコムケア活動でかなり疲れがたまってきました。
それに同じスタイルを続けるのはコムケア活動にはふさわしくありません。
どうにかして、次のステップへの進化を実現したいです。

2月か3月には、そうした事をテーマに、コムケアフォーラムを開催することも考えています。
大きな福祉や支え合いネットワークにご関心のある方はぜひ応援してください。
企業スポンサーも探しています


■ NPOデイコールサービス協会理事長の松本敏さん
(2003年12月19日)
松本さんは正義漢です。
まだ2回だけしかお会いしていませんが、間違いありません。
「会話の力」推進キャンペーンを展開したいので、協力して欲しいと連絡がありました。

デイコールサービス協会は、毎日定時に人間同士の肉声を介する交流で、
高齢者の在宅療養生活を支援するシステム(デイコール問診システム)の普及活動を行っています。
システムがしっかりとできているため、究極の緊急通報システムとして注目されていますが、
実はなかなか普及しないのです。
これにはさまざまな理由がありますが、日本の医療制度や福祉行政制度などが深く関わっています。

その関連で、松本さんは、老人在宅総合診療に関する開業医の診療報酬のずさんさを地道な調査で明らかにしてきました。
新聞でも取り上げられましたが、そうしたものに代わる仕組みを医師の協力も得ながら実践的に開発してきています。

大阪で松本さんにお会いしました。
「会話の力」推進キャンペーンは。松本さんたちが実践している、人間同士の肉声を介する交流システムを、
小泉首相の「地域再生」プロジェクトに乗せて、全国に展開していきたいというものです。
医師会がどうも壁の一つのようです。
専門家集団が社会の変革を妨げていることは間違いありません。

お話をお聞きして、協力したくなりました。
松本さんのような人が、社会を変えていくのでしょう。
応援しないわけには行きません。

この活動は、コムケアセンターのホームページで来年に入ったら展開していこうと思います。
ぜひ応援してください。
来年になったら、松本さんの講演会を開きたいとも思っています。
どなたかスポンサーになってくれませんか。10万円で実現できます。



■ 三重銀総研の土方研也さん
(2003年12月9日)
土方さん(「土』ではなく、土の右上に点あるのですが、パソコンで出てきませんので、土にしてしまいました)は四日市にある三重銀総研の研究員です。
朝日新聞の私の投稿記事を読んで、四日市市から訪ねてきてくれました。

NPO支援と銀行の役割のテーマは非常に面白いテーマです。
新しい銀行のミッションを考える大きなヒントもあります。
土方さんは、地域通貨も含めて、それに関心をお持ちのようです。
この分野では以前書き込んだ永代信用組合の活動が示唆に富んでいますが、
残念ながら全く別の理由で挫折しました。
しかし、良く考えて見ると、永代信用組合の挫折は「仕組まれた罠」だったのかもしれません。
昨今のイラク派遣問題の動きを見ていると、陰謀説もあながち否定できず、その延長ですべてを見たくなるような気もします。
困ったものです。

コムケア活動のおかげで、各地の助成金支援プログラムやNPO支援に関する相談が増えています。
うれしいことです。
しかし、現実はまだまだ変わりそうもありません。


■ コムケア申請プロジェクトへのコメント
(2003年11月22日)
先週からかなりの時間、デスクワークをしていました。
私にとってはめずらしいことです。

何をしていたかというと、コムケアプログラムの申請書を読んで、すべての申請団体にコメントを書いていたのです。
毎回の恒例です。
今年は133件が、最終選考に残れませんでした。
したがって、133団体に手紙を書いていたのです。
毎年そうなのですが、最初はワクワクするくらい楽しく、後半は悪夢のように苦しい仕事です。
最初の年は、200件以上、書きました。
脳疲労でその後、1か月は書類を読む気がしなくなりました。
大げさに聞こえると思いますが、最後は、申請書を生理的に見られなくなるのです。
今回はそこまで行かずに、無事終わりましたが、落選した133団体の思いで、押しつぶされそうです。

辛い2週間でした。
しかし、日本の社会の現状を実感できる2週間でもありました。
日本の将来はきっと明るくなるでしょう。
全国各地でみんな本当にがんばっています。

この連休は空を見て過ごします。今日はとてもいい青空です。
いつの間にか、冬ですね。

■ 第13回コムケアサロン
(2003年11月12日)
しばらく休会していたコムケアサロンの再開です。
今回は、テーマ無し、ゲスト無しに、オープンサロン形式をとりました。
そのせいか、なかなか集まりがわるかったのですが、思わぬ人たちが参加してくれてにぎやかでした。
もっとも、私の不手際で、参加者の自己紹介でほとんど終わってしまいました。
さまざまな話を聞けたのは面白かったです。

「思わぬ人たち」とは、ソーシャルベンチャー開発研修のメンバーです。
東京都の荒木さん、山崎さん、坂谷さん、品川区の秋山さんです。
みんなそれぞれに面白い活動に取り組まれている方々です。
コムケア仲間は、
全国マイケアプラン・ネットワークの須田さんと野村さん、
日本ドナー家族クラブの間澤さん、
WAPの西村さん、そして応援団の鎌田さん。
住友生命の広報部の渡辺さんと錦織さんも参加です。
それぞれの活動紹介がありました。

須田さんと野村さんはマイケアプラン以外でも、実に多彩な活動をしています。
たとえば須田さんは、11月24日に「地域をつなげる'あったかはあと'福祉セミナー」を仲間と開催します。
行政が考える「福祉教育」プログラムとは違います。
まさに「あったかはあと」で、暮らしの温もりが感じられます。
ホームページで案内を見てください。
参加も歓迎だそうです。場所は埼玉件の与野ですが。

野村さんは、現在、市民活動支援のためのソフト開発をしています。いつか紹介できるでしょう。
間澤さんたちのドナー家族の活動も少しずつ社会を変えてきています。
11月8日には、集まりも開催しました。理解者も増えてきています。うれしいことです。
WAPのホスピタルアート活動は順調に進んでいます。
テレビでも紹介されてきています。

こうしてみて行くと、私たちのコムケア活動もささやかですが、それぞれにお役立ちしている気がします。
コムケア活動は本当に疲れるので、やめたい気分が常にあるのですが、
皆さんに会ってお話すると続けようかと言う気になります。

初参加の東京都の職員の人たちも、面白い話題を提供してくださいました。
一つだけ紹介します。
秋山さんは杉並区にお住まいですが、そこでチャリティーウォークに取り組んでいます。
チャリティーウォークに参加した人たちが500円を寄付し、
それを子どもたちを支援する活動への資金助成プログラムの基金にしているのです。
ホームページをリンクさせてもらっていますので、ぜひご覧下さい。
コムケアが目指すスタイルです。
荒木さんからそうしたボランティア活動へのモチベーションは何なのかという問いかけがありました。
須田さんが、それは楽しい事です、と答えました。
同感です。楽しいところに人は集まります。
社会のためなどというのでは活動は続きませんし、よくなりません。
ボランティアの世界は、これまでの経済や社会の枠組みでは律し切れません。
そして、重要なことは、そこにこれからの企業や行政のあり方を考える大きなヒントがあることです。

■ コムケア基金への入金
(2003年11月5日)
感激的なことが起こりました。
コムケア基金への振込み第1号です。
私の話を1度聞いてくださり、その後、コムケアの活動に参加してくれた女性からの寄付です。
もう感激ですね。歴史的な事件です。
この寄付から、コムケア基金が始まるのです。

年内に1億円を目指したいところですが、まあ、それは無理としても、希望がもてますね。
いつか、結いを復活させたいです。
まあ、それまで私の人生が続くかどうかが問題ですが。

■ コムケア資金助成プログラム最終選考会(2003年10月10日)
コムケア活動の3回目の選考会です。
これで最後にするつもりだったので、ぜひ多くの方に体験してもらいたいと思っていましたが、なかなか難しいようで残念でした。
それでも200人を超す人が参加してくれ、大盛況になりました。
内容はコムケアセンターのホームページに発表されますので、ここでは省略します。

●前夜お会いした人たち
今回も実にたくさんの出会いをもらいました。
前夜は私も遠くから来た人たちと同じところに宿泊したので、何人かの人とお話しできました。

群馬の竹澤泰子さんは犯罪被害者にテディベアを送るプロジェクトです。
ぜひ残って欲しいプロジェクトでしたが、残念ながら最終選考では落選しました。
がっかりしました。犯罪被害者へのケア意識はまだなかなかわかってもらえません。
コムケアのプログラムは、まだまだ私の勝手にはなりません。
私の娘が、私の最近の窮状を見かねて、いま、コムケアセンターを手伝ってくれています。
彼女はこのプロジェクトを評価しません。
被害者は、被害にあったことを思い出させられるものを持ちたがらないというのです。
同じ世代の女性の住友生命の渡辺さんも、やはり同じ意見でした。
世代の差でしょうか。当事者からの距離のせいでしょうか。

熊本から参加したUDくまと補助犬サポーターの横尾祐美子さんは、UDに配慮した補助犬の服づくりプロジェクトに取り組んでいます。
このプロジェクトは、私はあまり評価しません。
しかし、娘はこれが一押しです。私と全く違います。
そうした評価がわかれるプロジェクトが意外と多いのに驚きです。

横尾さんは、ユニバーサルファッション協会の鈴木淳さんをよくご存知だそうです。
また、竹澤さんは大田敬雄さんと親しいことがわかりました。
太田さんは、このホームページでも何回か紹介したことがありますし、ホームページもリンクさせてもらっています
魅力的な人物です。
コムケアの応援団で、行事にもいろいろと参加してくれます。今回もわざわざ群馬から参加してくれました。

それはともかく、みんなやはりつながっているのです。
福岡から参加の奥田哲也さんはインフォームド・コンセント事業に取り組んでいます。
私にとっても大きな関心のあるテーマです。
お話していたら、なんと済世会病院の本田宏さんと知りあいでした。
これには驚きました。
本田さんと言えば、私が医療制度を考える会に取り組むきっかけを与えてくれた人です。
少し時間をかけて話し合うと、みんな、どこかでつながっているのです。

山口県の東孝次さんも今回応募しました。農業を基軸にした循環型地域づくりです。
専門委員の評価は厳しかったのですが、私はこれも一押しでした。
しかしこれも娘には受け入れられませんでした。いやはや。
今回は上位入選です。

この4人と食事を一緒にしました。
東さん以外は初対面ですが、コムケア仲間であるというせいか、昔からの知己のような気がします。
話がとても弾みました。

●参加してくださった方の一部を紹介します。
厚生労働省の川口さんが風邪の中をマスクをして参加してくれました。
彼のフットワークの良さは前回、ご紹介しましたが、こうした人にこそ、政策を考えて欲しいです。
いまの政策や方針を考える人は、現場から隔離されたところで未来を考えています。
それでは未来は開けません。
現在の企業や行政の最大の問題ではないかと思います。
データや資料からは、事実は見えてきません。
国土交通省の大島さんは休暇がとれなくなってしまい、参加できませんでしたが、気にしてくれていました。気持ちがうれしいです。経済産業省からも参加してくれましたが、お会いできませんでした。

自治体からは、わが我孫子市の市民活動支援課長の青木章さんが参加してくれました。
逗子市や調布市、神戸市などからも参加してくれました。
美野里町の中本正樹さんが休暇までとってくれていたようですが、父上が倒れてしまい、参加できませんでした。
中本さんが参加したら、また人生が変わり、さらに美野里町も変わったことでしょう。
会場には、それだけのエネルギーがあったと思います。
但し感受性があれば、ですが。
東京都からも少なくとも3人が参加してくれました。
山形県からも、です。自治体から、もっと参加してほしかったです。

企業関係者も50人近く参加してくれましたが、今回の発表から、新しいビジネスチャンスを構想できたでしょうか。
感受性があれば、さまざまな事業構想を描けるはずです。
もし描けなかったら、自らの感受性を疑いましょう。
いや、世界の狭さや生き方を見直すほうがいいかもしれません。
ちょっと言いすぎですね、すみません。でも本音です。はい。

久しぶりに会った人もいます。
なんと熊谷市の時田芳文さんが参加してくれました。
ブックのコーナーでご紹介した「我貌」の著者です。
ゆっくり話せなかったのが残念でした。
本といえば、これもブックのコーナーに紹介した「かもめに誘われて」のイラストを描いた加藤都子さんが佐藤和美さんと一緒に参加してくれました。
初対面でした。今は漁場油濁被害救済基金で仕事をされています。
なにやら面白そうです。
私も、社会油濁被害救済基金をつくりたいという思いで、後から出てくるコムケア基金を構想しています。
また脱線です。

残念だったのは、鮫島純子さんに参加してもらえなかったことです。
鮫島さんは渋沢栄一のひ孫です。ブックのコーナーで紹介した、イラストエッセイ集の「忘れないで 季節のしきたり 日本の心」の著者でもあります。
会場が鮫島さんのお住まいのお近くだったのでお誘いしましたが、
本を出版したのが契機になって、ボランティア活動が忙しくなり、この日も3つの約束があったようです。
とても残念でした。
というのは、今の日本企業は渋沢栄一が考えた企業とはまったく別ものになってしまったのではないかと思っています。
むしろ、今、各地で動き出している市民活動が、渋沢栄一の理念を引き継いでいるように思います。
その人たちの熱気を、渋沢栄一のひ孫である鮫島さんに体験してほしかったのです。

お会いした人をあげていくときりがないです。
あと一人だけ書いて起きます。
佐藤擁さんです。きっとまた会うことになる若者です。
今、慶応大学の学生で、HAPPSという活動グループの副代表です。
そう遠くない時期に、彼のことを紹介することになるような気がします。
今回は数分しか話ませんでしたが。

参加して下さったのにお話しできなかった方が多かったのが残念でした。
すみません。
杉本泰治さんとはお会いしませんでしたが、不思議な体験をしました。
会場は200人ほどで混雑していましたし、パワーポイントを使ったために薄暗かったのですが、
後ろの方で杉本さんが聴いていてくださるのが見えました。
なぜか、そこからエネルギーが発信されているのです。
私は目が悪いのでしっかりとはお顔がわからなかったのですが、なぜか杉本さんだと確信できました。
今も残像が残っています。
きっとエネルギーを送ってくださっていたのでしょう。
ありがとうございました。

● コムケア基金のお誘い
最後の挨拶で、3つの誘いを呼びかけました。

ひとつは「コムケア基金」です。
今回も募金を呼びかけました。
コムケア仲間の福井の子どもNPOセンターの岸田美枝子さんから教えてもらったワンコイン寄付です。
前日に思いつきました。
今回はほとんど目立たないところにそっと募金箱を置いておきましたが、23,475円集まりました。

その募金箱の前にはっておいた呼びかけ文を見てください。
コムケア基金へのお誘い

もし寄付したい方があれば、どうぞお願いします。
但し、3億円以内です。念のため。
それ以上の場合は、コムケアセンターではなく、私に寄付してください。
勝手に使わせてもらいます。
但し、必ず7代先の子どもたちに自慢できる使い方をします。
ちょっと生活も苦しいので。 一部は、個人的に消費してしまいますが。はい。

日本に寄付の文化がないなどと馬鹿な有識者やNPO関係者がまだいますが、そんなことはありません。
日本にはきちんと寄付の文化はあります。
彼らにないだけです。
庶民は寄付の文化の渦中にいます。
助け合わなければ生きていけないことをしっているからです。
異論もあるでしょうね。
はい、覚悟しています。

二つ目の誘いは、イベント支援です。
手づくりの「人と人のつながり」を支援するイベントに10万円を提供します。
皆さん、応募しませんか。
詳しくはこれもコムケアセンターのホームページをご覧ください。
14日にアップします。

3つめはコムケアのメーリングリストへの参加です。
これも皆さん、ぜひ参加してください。
お申し込みは、comucare@nifty.comです。
このメールは、私にもつながっています。

●コムケア資金助成プログラムのこれから
さて、選考会では発表しませんでしたが、このプログラムは来年からスタイルを一新します。
方向は3つです。

第1は、複数の企業に資金を出してもらいます。
1社500万円から1000万円で、総額3000万円位を集めます。
第2は、大富豪に10億円くらい提供していただき、私が独断でプログラムを進めます。
娘の判断などには影響されずに、自分の判断だけでやります。
もちろん有識者などの意見はまったく受け入れません。
実践者の声は聞きます。
第3は、コムケア仲間が少しずつ資金を出し合って、コムケア基金を創設することです。

もちろん私は第3の方向を理想としていますが、これはかなり大変な仕事です。
身が持つかどうかです。迷っています。

もし第1あるいは第2の資金提供者がいたら、ご連絡下さい。

検討させてもらいます。
10億円以上の寄付は無条件でお受けしますが、はい。

疲れました。少し休んで考えたいと思っています。
長い報告になりました。



■ コムケア公開選考会の集客の心配
(2003年9月25日)
10月10日のコムケアの最終選考会ですが、平日に設定したためか、反応が少なく、参加者集めに苦戦しています。
メールで案内したのですが、いつもだとすぐに50通くらい反応があるのですが、今回はなんと半分もありません。
私のメールが長すぎたのかもしれません。
あんまり反応がないので、かなりがっかりしてしまいました。
みなさん、読んでくれましたか。

友人に確認したら、二つの反応がありました。
この厳しい時代に、「お互いに支えあう」とは何と悠長なことか。
もう一つは、平日に設定するとは能天気だねといわれました。

もう一つ意外だったのは、授業があるので参加できないという学生が多かったことです。
最近の学生はとても真面目なのです。
うれしい誤算でした。

ちょっと残念だったのは、行政や社会福祉協議会の人たちの反応が少なかったことです。
NPOの勉強を始めたので講演に来てほしいという人に、
講演よりもこういう場に来たほうがいいとお勧めしましたが、やはり勤務日なので無理のようでした。
組織の中にいても社会は見えてきません。
休暇をとるのではなく、仕事として参加して欲しいと思っていますが、いまの勤務思想では難しいようです。
仕事よりも拘束にこそ、価値があるのかもしれません。
しかし、勤務時間に拘束されていたら、仕事などできないはずです。
どうでしょうか。


■ コムケア資金助成プログラムの最終選考団体の決定
(2003年9月16日)
コムケア活動の資金助成プロジェクトの最終選考会での発表団体を決定しました。
今回は事務局が決定しました。
これは画期的なことです。

詳しい経緯はコムケアセンターのホームページに書きこみましたので読んでください。
そこにも書きましたが、こうしたのは昨年の反省からです。
ある人から活動支援にまで深く関わっているのであれば、
事務局がもっと責任をとるべきではないかという厳しい指摘があったのです。
この種の選考は選考委員会という隠れ蓑のなかに、責任の所在がややあいまいになりがちですが、
それに対して私自身も疑問を感じていました。
そこで思い切って、事務局、いいかえれば事務局長としての私が責任を背負うことに踏み切りました。
すべての苦情や問い合わせには正面から回答して行く予定です。
これからの1か月は、辛い1か月になりそうです。

いつか、私が一人で自由に選考するプログラムをやってみたいと、思っています。
最高のプロジェクトを選ぶ自信があります。
どなたかスポンサーはいないでしょうか。
いたら教えてください。

ところで最終選考会は10月10日です。
会場をあふれるくらいの参加者を集めたいと思っています。
しかし平日なので、集客に苦戦しそうです。
素晴らしい会になるはずです。
皆さん、ぜひ休みをとって家族そろってご参加下さい。
人が集まるかどうか、今も心配で朝早く目が覚めるのです。
身体によくないです。
私の健康を心配してくださる方はぜひ参加申し込みを送ってください。
目標は150人ですが、私は200人を集めたいのです。
いつも無理な目標を掲げるのが私の悪い点ですが、実現したいです。
これまたワクワク、ドキドキです。

 


■ コムケア資金助成プログラム評価委員会
(2003年9月12日)
2回にわたる審査を経て、今日は選考委員のメンバーに集まってもらっての評価会議でした。
選考委員会でないところがポイントです。
今回は事務局が最終的には決定権を持つようにしました。
といっても勝手にできるわけではありません。
24人の予備選考員と6人のうるさい選考委員の評価をしっかりと踏まえないといけません。
これが実に難しく、毎年やせる思いです。
結果は来週、コムケアセンターのホームページで発表します。

■ コムケア資金助成プログラム締め切り
(2003年8月11日)
コムケア資金助成プログラムの募集の締め切りです。
今年は163件応募がありました。
予想よりも少なかったですが、内容はかなり充実してきています。
支援対象は15件です。
従って資金助成の対象になるのは1割以下ですので、かなりの激戦です。
その選考方法は他のプログラムとはかなり違います。

まずは昨年支援先になったところなど、コムケア仲間が書類で予備選考します。
1件を少なくとも8人の目でチェックします。
実践者が多いですから、頭だけの者ははじかれます。
そして50件が選ばれます。
それを6人の「専門家」がまた読みこみます。
そして一つひとつを評価し、それを持ち寄って、30件に絞り込みます。
その30件が当事者から公開の場で発表され、それを選考会に参加した人が投票して15件に絞るのです。

最終の選考会は10月10日です。
みなさんも参加してみませんか。

選考対象の団体に関係がなく、しかも事前に資料をきちんと読んでもらえるのであれば、誰でも投票に参加できます。
ご関心のある方はご連絡ください。席を確保して置きます。

■ コムケアフォーラム2003 in 名古屋
(2003年8月6日)
コムケアフォーラム2003の第3弾です。
名古屋のパートナーシップ・サポートセンターの岸田さんが協力してくれて実現したNPOの交流会です。
短期間の呼びかけにも関わらず、48名の方が参加してくださいました。
NPOも18団体も参加し、それぞれの活動内容を紹介してくださいました。
ソーシャルベンチャーの提案もあり、実に熱気のある会になりました。
改めて岸田さんの元気なお人柄に触れました。

印象的だったのは、若い世代が多いことでした。
そして、みんな極めて実践的なNPOなのです。
パートナーシップ・サポートセンターの姿勢を感じました。

前回の仙台とはまた違った展開でした。
報告はコムケアセンターのホームページに書きこむようにします。

パートナーシップ・サポートセンターの活動に関しては、ぜひホームページをご覧下さい。
とてもいい活動をされています。
岸田さんたちがまとめたNPOと企業のパートナーシップの本もわかりやすくて実践的です。
お勧めします。

ちなみに、会場でこの本とコムケア仲間を題材にした「成功するNPO 失敗するNPO」(大川新人著)の本の販売をしたのですが、無残にも1冊も売れませんでした。
名古屋の人の財布はかたいです。
重い本を持参したのにだめでした。
セールスマン能力は私にはないようです。


■ コムケアフォーラム2003 in 仙台
(2003年7月21日)
コムケアフォーラム2003 in 仙台は、これまでとは違ったフォーラムになりました。
企画運営は、仙台のコムケア仲間のNeo ALEX学術構想研究院です。
難しい名前のNPOですが、実は私もそのNPOに参加しています。
コムケアフォーラムは全国展開して行く予定ですが、開催地に在住の仲間に主催してもらうので、スタイルはそれぞれに違います。
それが実に楽しく、刺激的です。

今回は10時から6時まで、参加者全員による話し合いスタイルでした。
3部構成で、テーマは「コミュニティ」「コミュニティケア」「活動交流」。
プログラムや参加団体は案内のチラシをご覧下さい。
参加者は約40人。学生から70代まで、さまざまな世代と立場の人が参加したために、
議論は錯綜しましたが、それぞれに刺激的だったと思います。
報告はコムケアセンターのホームページに掲載しますので、ここでは私的な報告をします。

最初はコミュニティとアソシエーションの議論から始まりました。
かなり難しい議論です。
しかし、最後にはソーシャルベンチャーやNPOの経済基盤づくりの話にまで発展しました。
参加者からの活動報告もありました。

私が関わっている山形市からも、スポーツカフェをやっているNPOチャンプの菊池健太郎さんが参加してくれましたが、さらに群馬から国際比較文化研究所の太田敬雄さんが参加してくれたのには感激しました。
こうして地域を超えた交流が始まることがとてもうれしいです。
松島町で活躍している、げんき松島研究所の門間光憲さんも仲間と一緒に参加してくれました。
げんき松島研究所は昨年のコムケアに「プリコラージュなコミュニティづくり」というプロジェクトを申請してくれたグループです。
私にとっては実に魅力的なプロジェクトで、強く印象に残っています。
残念ながら落選してしまいました。
各地でのフォーラムや交流会で、支援できなかったグループの方に会うことが多いのですが、
いつもこんないい活動になぜ支援できなかったのかと残念に思います。
門間さん、すみません。

門間さんたちの活動で私が一番興味を持ったのは、昭和44年に火災で焼失した松島パークホテルの復元活動です。
大正時代に建てられたものですが、広島の原爆ドームと同じく、ヤン・レツルの設計です。
写真を見せてもらいましたが、すばらしいです。
げんき松島研究所のホームページは間もなく完成するそうです。また案内させてもらいます。

げんき松島研究所のメンバーでもある横山えみさんは、みちのく八雲会の主宰をされています。
今年は小泉八雲100回忌にあたるそうです。
元気な人はどんどん活動を広げ、さまざまなテーマをつないでいっています。
私の目指す「大きな福祉」は、まさにそうした生き方の広がりです。

環境保全米ネットワークの西舘和則さんにもお会いしました。
このネットワークは、生産者と市民の手で農地の環境を保全・向上させることに取り組んでいます。
有機農産物の認定業務も行っています。
これもれっきとしたコムケア活動です。

2時間ずつの自由な話し合いだったのですが、いずれもあっという間に終わったように思います。
いつもこうした場に参加して思うのですが、様々な立場の人が気楽に交流する場がもっとあればいいと思います。
仙台での、このフォーラムが何らかの形で継続的な場になってほしいなと思います。
しかし、フォーラムというとちょっと負担なので、もっと気楽なコムケアサロン活動の展開を考えたほうがいいと思いました。

今回のフォーラムは、宮城大学の学生の遠藤さんと猪岡さんが中心になって実現してくれました。
ありがとうございました。

なお、今回は中国から宮城大学に留学している2人の学生が参加しましたが、
その一人の金さんが感想を送ってくれましたので、掲載します。

コムケアフォーラム2003の第3弾は名古屋です


■坂本久夫さんからの電話
(2003年7月11日)
坂本さんは私がコムケア活動に取り組みだした恩人の一人です。
住友生命社会福祉事業団の常務理事でした。
コムケアプログラムが応募者が驚くほどに柔軟で、常に新しさに挑戦するようになったのは、私に対する坂本さんの次の一言でした。

「これは佐藤さんへの支援でもあるのです。自由にやってもらっていいです」

資金助成プログラムなどという、およそ私には向かないプログラムの事務局を引き受けたのはこの言葉のおかげです。
その坂本さんから電話がありました。
今は事業団を引かれて、ボランティア活動に意欲的に取り組まれていますが、
その一つである、高齢者支援の団体がコムケア活動の資金助成プログラムに応募するので相談に乗ってやってほしいと言う電話です。
コムケアはすべての団体に同じ目線で接しますので、プログラム生みの親の坂本さんから頼まれても特別の扱いはしませんが、それは坂本さんも良くご存知です。
しかし、事前の相談にも極力相談に応じるのが私たちの姿勢です。
今週も何組かの相談があり、今日は直接相談に来た人と2時間もお話しました。
こうした関わりの中で、コムケアの輪が広がっていくと思っています。
坂本さんから紹介のあったプロジェクトも魅力的です。

坂本さんは様々な活動を通して、自らの体験を後生に継承されているのだろうと思います。
こうした生き方をするシニア層が増えていけば、社会はまもなくまた正常化するでしょう。
このホームページを読んでくださっているシニアの方々には、ぜひ坂本さんのような生き方をお勧めします。
シニアにとってやれることは山積みです。
暗い事件が多いですが、それは私たちのこれまでの生き方の結果です。
その社会の回復には、私たちの生き方を変えることが不可欠です。
まずはその手はじめに、「犬と鬼」をぜひお読みください。



■ 市民活動の共創型相互支援の仕組みづくり
(2003年4月4日)
私はコムケアセンターを拠点にして、コミュニティケア活動支援活動をしています。
略してコムケア活動と呼んでいます。
イギリス発の「コミュニティケア」概念とは一線を画したいからです。
現在のところ、その活動の柱は「資金助成プログラム」です。
住友生命の資金を全国の団体に提供して行く事務局業務です。
しかし、それは私のやりたいことの入り口でしかありません。

私は、どちらかというと、今の日本のNPOブームにかなりの違和感を持っています。
この短期間に1万のNPO法人が生まれたのも納得できません。
それになにか、NPOにも業界構造やセクトができてきているような気もしています。
しかも、「日本にもNPOを育てなければならない」と考えている人たちが、どうもどこかにいるような気がします。
それが悪いのかといわれそうですが、「育てる」という目線の高さこそが問題だと私は思っています。
私が考える「市民社会」は、育てるものではなくて、育っていくものです。
仮に、育てるとしても、それは内発的、共創的でなければならないと私は思っています。
つまり「コモンズ発想」です。
コムケアセンターは2年近く活動してきました。
住友生命の理解と支援のおかげで、まったく自由にやらせてもらってきました。
資金助成方法をとってみても、これまでのものとはかなり違うと自負しています。
この活動は3年で終わる予定です。

私がNPO(広義の市民活動)に期待するのは、
新しい経済システムや社会システムを生み出すパワーです。
そこでの社会原理が「組織起点」ではなく、「個人起点」であることが、私にはとても重要な意味を持っています。

もっと端的に言えば、貨幣経済離れをNPOに期待しています。
ですから、資金助成というのを主軸にしているのは私にとっては論理矛盾です。
もちろん資金助成は意味のあるプログラムですが。

私が考えているのは、各地の市民活動グループに取り組む人たちが、お互いのノウハウやコンピタンスを相互に活用し合えるネットワークの実現です。
企業や行政の人にもぜひ入ってほしいと思います。
もし誰かが資金が必要になったら、みんなで知恵を出し合って資金を調達することがあってもいいでしょう。
こうした構想は理想論的すぎるのか、ほとんど伝わらないようです。
寄付市場作りに取り組んでいる人からは、金の切れ目は縁の切れ目になるだけで、成立しないと言われました。
私が実現したいのは、金の切れ目こそが縁の始まりという社会です。

そこで、これまでのコムケア活動を踏まえて、新しい制度設計に本格的に取り組むことにしました。
まずは事務局での意見交換会を持ちましたが、メンバーを広げながら、議論を拡大し進化させていきたいと思っています。
そして、これまでとは違ったNPOの相互支援の仕組みを創りたいと思っています。
そのためには、コムケアセンターも法人格が必要かもしれません。
NPO法人にはしたくないとは思っていますが、考えを変えないとだめかもしれません。

■ コムケア交流会のプランニング(2003年4月25日)
コムケアのちょっとにぎやかな交流会を6月に開催します。
10くらいのNPOや市民活動グループに参加してもらい、楽しい場にしたいと思っています。
その企画会議を何回か開いていますが、やっと大きな方針が決まりました。
近日発表しますが、時間との勝負のような日程です。
その協力者を公募しています。
すごく面白い体験になると思います。
もちろん可能な範囲での参加で結構です。参加したい方はご連絡ください。

■ 住友生命社会福祉事業団への感謝(2003年3月5日)
コムケア活動の支援をしてくださっている住友生命社会福祉事業団に、最近の活動を報告に行きました。
安藤専務理事と高原茂部長と意見交換させてもらいました。
コムケア活動は、住友生命のパトロネージのもとに、思い切り自由に展開させてもらっています。
参加した人たちからもとても喜んでもらっていますが、そうした展開ができるのも住友生命社会福祉事業団のおかげです。
市民活動支援プログラムとしては、極めて異例の仕組みだと自負しています。
どちらかというと、手づくり風なので、広がりはゆっくりしたものですが、できれば、この仕組みを、「住友生命の支援で始まった、新しいコモンズの仕組み」に育てていきたいと思っています。
どなたかパートナーになってもらえないでしょうか。募集中です。

戻る

 

[活動報告]

■ コムケアセンターのノウハウバンクの検討会(2003年2月5日)
コムケア活動は、各地のさまざまなコミュニティケア活動に取り組んでいる人たちの、共創型相互支援の仕組みを目指す活動です。
 そのために、現在、様々な取組みを試行していますが、参加してくれた団体から、他の団体に提供してもらえるノウハウを登録してもらい、お互いに提供しあえる関係を「ノウハウバンク」(仮称)を創ろうと考えました。
 しかし、検討していくうちに、様々な問題が出てきました。構想は簡単ですが、実現は難しいです。
 そこでコムケア活動のメーリングリスト(みなさんも是非参加して下さい)で呼びかけて、検討会を開きました。今回は5人のコムケア仲間が集まってくれました。

会社を辞めて大学で社会学を学んでいる那須直樹さん、福祉NPOへのマネジメント支援を行なっている松原優佳さん、地域福祉の問題に取り組んでいる徳丸弘さん。それに住友生命広報部の渡邊早苗さんと岩野恵子さん。お二人とも個人的な関心からの参加です。コムケアスタッフも4人参加しました。
 いろいろ議論がありましたが、結局は、形より実体で、まずはコムケアセンターのコーディネーション力を高め、実際に団体をつなげて行く事例の中からデーターベースとしてのノウハウバンクと信頼に基づく支えあいの仕組みをつくるのがいいということになりました。これではこれまでの進め方と何も変わりませんが、急いで形を整えるよりもまずは実体、という私の考えには合致しますので納得しました。
 その代わりに、NPO活動を集めて、ニーズとシーズの結びつきを支援する「NPOふれあいフェスタ」のようなものをしたらどうかという話が出てきました。テーマをしぼった集まりはありますが、コムケアのような「大きな福祉」で集まった団体のお祭りはあまりないかもしれません。検討して見ることにしました。

こうした取組みは、中心になる人の情熱で決まってきます。どなたか是非やりたいと言う方がいたらお知らせ下さい。やりようによっては、社会を変える契機になるかもしれません。ぜひ一緒に考えて行動してくれる仲間をみつけたいです。ご関心のある方はご連絡下さい。
佐藤修への連絡はここをクリックして下さい。

■ 第1回コムケアサロンが開かれました

コムケアセンターで第1回のコムケアサロンを行いました。
これから毎月開催していく予定です。
今回は「市民活動立ち上げ後の2歩目の進め方」をテーマに、NPOマネジメントカウンセラーの松原優佳さんをゲストにして開催しました。
参加者は12人。様々なテーマに取り組んでいる実践者たちです。
その内容については、コムケアのホームページで紹介していますので、ご覧下さい。

このサロンのマネジャーは、ここでも以前ご紹介した藤村直子さんです。
藤村さんはJR東日本の社員ですが、コムケアセンターの活動を支援してくれています。
コムケアセンターはそうした人たちの活動の場もつくっていきたいと考えています。

松原優佳さんは、人と組織と地球のための国際研究所のフェローでもあります。
この研究所も市民活動の応援活動をしています。

今回のサロンで、市民活動の横のつながりや実践者のたまり場の大切さをますます痛感しています。
インキュベーションハウスの市民活動版を企画しようかと思い出しました。
ますます時間が破産していきますが、どなたか同志はいませんでしょうか。


■ コムケア公開最終選考会の準備

コムケアの資金助成先の最終選考会を公開で行いますが、その準備に追われてしまいました。参加申し込みも150人を超えました。うれしいことに、昨年応募され、残念ながら選外になった、さわやか徳島の麻野さんが、わざわざ徳島から参加してくれるとのメールが来ました。うれしいことです。そうした方が何人かいます。
昨年は応募も多く、200団体以上の方が選外でした。その団体に、なぜ選外になったのかの個人的コメントをそれぞれに送りました。大して役に立つ内容ではなかったと思いますが、そのことで私たちの仲間になってくれた人もいます。
ちなみに、申請プロジェクトを選考するという作業は本当につらい作業です。できればやりたくない仕事です。一つひとつの申請書に書き込まれた思いが伝わってきますから、どれも捨てたくないのです。選外になった人からのクレームも、事情がわかるだけに辛いものです。3年が限度だなと思い出しています。どなたか、引き継いでくれる方はいませんか。

■ 第1回コムケアフォーラム(2002年6月30日)
コムケア活動の第1回フォーラムです。私の不手際で参加者募集の働きかけが不十分だったため、前日まで不安に陥っていましたが、何とか全席がほぼ埋まる状況でした。プログラムなどは別のところに掲載していますが、簡単な報告はコムケアのホームページにまもなく掲載します。

とてもうれしかったのは、参加者の何人かから、こういう形で福祉の問題を考えている人に出会えてうれしかった、とか、資金助成の姿勢に共感するとか、言われたことです。
私は草の根的な活動が好きなので、あまり大きく広報するのが得意ではないのですが、この活動はこれから少し大きく広報する努力をしてみる気になってきました。

今回のフォーラムは全員、ボランティアスタッフで対応しました。
従って不手際ばかりで、参加者にはご迷惑をおかけしましたが、私の思いはこうした場にボランティアスタッフとしてできるだけ多くの人に関わっていただきたいのです。
今回も次のような方が参加してくれました、そして私もその人たちから多くのことを学ばせてもらいました、
郵便局勤務の佐藤一宏さん、経営道フォーラム事務局の堀越さん、日本環境倶楽部の中村さん、住友生命の渡辺早苗さん、佐久市からわざわざ来てくださった安江大輔さん、私の二人の娘、CWSコモンズ村
の小川清史さん、そしてこのフォーラムをプロデュースしてくださった安江由美子さん。ありがとうございました。

■ 熊本でコムケアサロンが始まりそうです(2002年7月7日)
コムケア活動の地方交流会が始まりました。第1回を主催してくださったのは、このホームページでも何回か登場した自立応援団の宮田喜代志さんです。熊本のフードパル熊本にある作業所に20人弱の人が集まりました。その内容はコムケアのホームページに掲載されています。不登校問題や障害者の作業所づくりなどに取り組んでいるコムケア仲間にたくさん会えた、うれしい日でした。
もっとうれしかったのは、今回の交流会が契機になって、熊本でコムケアサロンが始まりそうです。各地にどんどんコムケアサロンを広げたいと思っています。どなたかやってくれませんか。
その宮田さんの縁で、また世界が広がりました。榊定信さんです。熊本工業高校の先生ですが、日本ボランティア学習協会の常任理事でもあります。話していたら共通の知人が何人か出てきました、世界は本当につながっています。
あの世を表現し続けている坂本阿蘇彦さんとそのマネジャーの飯笹智子さんにもお会いできました。坂本さんは今年、第62回美術文化展で安田火災美術財団奨励賞を受賞されています。その作品「漂白」は輪廻の宇宙観を表現したもので、私は一目で、懐かしさを感じました。
コムケアサロンのおかげで坂本さんにお会いできたことに感謝しています。

■ コムケア活動交流会イン中部(2002年7月21日)
コムケア活動では現在、各地で交流会を展開しています。
今日は長野県松本市のNPOH法人ライフデザインセンターに中心になってもらって、浅間温泉の神宮寺で交流会を開催しました。ライフデザインセンターは昨年の資金助成先の一つで、最近、停滞気味の浅間温泉を「ケアタウン」として再生できないかと活動しています。ちょうど、この日、新たに「ケアタウン浅間温泉」という組織が発足し、NPO申請していくことが決まったそうです。

ライフデザインの代表理事のお一人は、神宮寺ご住職の高橋卓司さんですが、高橋さんは全国を飛び回って活動している、実に柔軟な行動家です。神宮寺のホームページも一見の価値があります。
同じく資金助成団体になった、千年の森自然学校設立準備委員会の朝重さんも参加してくれました。ここでは助成金を活用して、5月に不登校生を中心にしたフリースクールを開催しました。ちなみに、朝重さんはこのホームページでも時々、お知らせしている森と風のがっこうの吉成信夫さんと交流があるそうです。

他にもさまざまな方が参加してくださいました。コムケアのホームページに当日の様子や参加者が紹介される予定ですので、ここではあえて紹介はしませんが、お一人だけ紹介しておきます。彫刻家の岩岡道雄さんです。ご自身がやっている彫刻や造形活動を活かした社会活動ができるのではないかと参加してくださいました。自分の持っている特技やノウハウを、今とはちょっと違った方向に向けて活かすことを、みんながそれぞれ少しずつ考えていくと、きっと社会は大きく変わるはずです。コムケア活動はまさにそうしたことを目指しています。

■ コムケア活動交流会イン関西(2002年7月27日)
関西のコムケア交流会は、NPO法人きょうと学生ボランティアセンター代表の赤澤清孝さんが幹事役になってくださり、昨年度の資金助成団体であるコリアボランティア協会の久保麗子さん、福祉支援センターアグリネットの岡村ひとみさん、枚方自助具の部屋の味田治子さんほか関係者の方たちのご協力で開催されました。今回は住友生命社会福祉事業団の高原茂さんも参加してくれました。詳しくはコムケアのホームページに掲載されますが、とてもいい集まりでした。聴覚障害をお持ちの方も参加されたので、手話通訳の方にも協力してもらいました。赤澤さんのケアマインドに感謝しています。

うれしかったのは、NPOではなく、企業の経営者がひとり参加してくれたことです。サークルKというコンビニを経営している戸田紳司さんです。戸田さんはCWSコモンズ村の住民です。また、以前このコーナーに登場した室田一樹さんも来てくれました。枠をはずすことが私の思いですので、さまざまな人の参加はとてもうれしいです。

こうした集まりを各地で日常化したいものです。そうしたつながりができれば、自ずとコミュニティケアの土壌は創出されていくでしょう。小さな仕組みより、もっと大きな仕組みが大切な時代になってきました。
交流会の後、数名から資金助成プログラムに関する相談をうけました。いろいろ面白いプロジェクトの申請がありそうです。

■ コムケア応援団の小さなミーティング(2002年8月16日)
 コムケア応援団を募集中ですが、その中から数名の方に資金助成プログラムの選考に関わってもらうことにしました。今日はその応援団のみなさんのミーティングを開きました。もっとも来てくださった応援団員は西村美和さんと那須直樹さんの二人です。
 昨年のコムケア活動については大きな反省があります。アドバイザーをお願いしたのですが、当然、共有されていると思っていた理念(ケアマインド)があまり共有されていなかったのです。そのため、昨年は選考終了後、2か月くらい落ち込んでいましたが、今年はそうならないように、理念を強調し、太田さんのように「人と人とのあたたかい交流」を基盤にしていきたいと思っています。
 今日のミーティングは、初対面の方が多かったので、ほとんど雑談に終わりました。折角来てくださったお二人には申し訳なかったのですが、実はそれが目的でした。でも「雑談の効用」は大きく、福祉やコムケア活動への理念の共有がかなりできたように思います。
 コムケア応援団はこれからも広げてiきたいと思っています。ぜひ仲間になって下さい。

■ 国際交流に取り組む太田敬雄さんと出会えました(2002年8月16日)
 太田さんは群馬の渋川でNPO法人国際比較文化研究所を主宰されています。わざわざ渋川からコムケアの相談でやってきてくれました。
 太田さんは今夏、日中韓の学生たちが日本語で交流する「多文化交流inぐんま2002」を企画推進されたそうです。その活動内容を聴かせていただきました。現場からの発想を踏まえた内容であり、しかも小さなところにまで心配りが感じられる、とても共感できる活動です。この内容は同研究所のホームページ(まだ未完のようですが)に少し掲載されています。
 私も以前、ささやかながら日本への留学生の支援活動をさせてもらっていました。今でもメーリングリストなどでつながっています。そのとき多くの留学生から異口同音に指摘されたのが、日本人の心の閉鎖性でした。日本社会は一見開かれているようだが、個人の生活は閉ざされているといわれました。「ひらく」は私の生活信条の一つですが、自分では開いているつもりでも、たぶん相手には開かれていないことも多いのでしょうね。
 多文化交流は家庭や近隣社会で育まれた「人と人とのあたたかい交流」を基盤におかなくてはいけないと太田さんはいいます。研究所の名前も国際比較文化ですが、「調査対象や研究対象」として比較するのではなく、人と人との交流を通して会得していくのが大田さんの姿勢です。心から共感できます。
 ちなみに日中韓の学生たちの交流活動はこれから毎年実施していく計画のようです。ご関心のある方は、ぜひ応援してやって下さい。

■ コムケア活動首都圏交流会(2002年8月17日)
 東京港区の六本木の廃校になった中学校が、NPOの共同事務所になりました。とても興味ある変身です。そこに入居されているFACEの池本さんのご尽力で、そこでコムケア活動の交流会が開催されました。コムケア仲間のアラジンもそのオフィスの住人です。
 私もそうした「共同空間」を創りたいなとずっと思っていました。実はコムケア活動は、そのバーチャル版を目指しています。資金が確保されたら、いつかリアル版を私も実現したいと思っています。これは会社を辞めたときからの思いなのですが、横道ばかりしているので一向に実現の目処はたちません。パトロン公募中です。
 交流会には昨年の資金助成先の6グループを中心に、約20人が集まりました。経済産業研究所の濱邊哲也さんもネットで見てくださって参加してくれました。共同通信の神田さんも取材に来てくれました。
 交流会の様子はコムケアセンターのホームページにまもなくアップされます。6グループがそれぞれ昨年のプロジェクトの活動報告をして下さいました。いずれも大きな示唆に富む話であり、発展性も感じられます。失敗の話も出されたのがとてもうれしいです。新しい試みには、失敗がつきものです。失敗のない話は余り参考になりません。
 それぞれの活動内容もぜひみなさんにお伝えしたいのですが、これについては順次、コムケアサロンで報告してもらう計画です。このホームページもしくはコムケアのホームページで案内していきますが、関心のある方はコムケアのメーリングリストにご参加ください。
 ちなみに、今回のキーワードは「つなぐ」でした。つなぐの根底にはコンヴィヴィアル(自立共生的)な生き方がないといけませんが、そんな話題も沢山でました。コンヴィヴィアリティは私の好きな言葉です、いつかまたメッセージに書き込みます。

■ コムケア資金助成プログラムの応募状況(2002年8月27日)
コムケア活動の資金助成プログラムの応募の締切日です。今回は500件の応募を期待していましたが、なんと結果は惨憺たるもので、200件に達しませんでした。申請内容の公開や選考会でのプレゼンテーション、さらには可能な範囲での支えあい活動への参加など、いろいろな条件があったからかもしれません。今日も、「いろいろ検討したが、今回は準備不足であきらめます」というメールが2件入っていました。連日、メールや電話、さらには直接やってき手の相談などで、手ごたえはすごくあったのですが、残念でした。
来年はこの失敗を踏まえて再設計しなければなりません。新しい仕組みを作ることは本当に難しいです。

■ コムケア資金助成選考委員会(2002年9月30日)
コムケア活動では、年1回、全国の市民活動から新しいプロジェクトを公募、その中から22団体に総額1300万円の資金助成をしています。資金は住友生命社会福祉事業団から提供されています。この支援の仕組みは、これまでの類似のものとはかなり違っていると自負していますが、それなりの苦労があります。
選考はかなり慎重に行っています。選考委員だけでも20人を超えています。
今日は、その最後の一歩前に選考委員会でした。これまでの3回にわたる選考過程を経て選ばれた約60団体を対象に、最後の絞込みをしました。活動支援と調査研究があるのですが、活動支援は30件を選び、それを公開の投票会で最終的に決定します。最終選考会は公開で行います。10月20日です。これは実に刺激的な会です。みなさんの参加をお薦めします。新しい地平が開けますよ。この会の案内はここをクリックして下さい。お知らせのコーナーです。
それはともかく、今日の選考委員会のメンバーは個性的なメンバーで、全く付き合うのが大変です。メンバーは、片岡勝さん(市民バンク代表)、北矢行男(多摩大学教授)、木原孝久(わかるふくしネットワーク代表)、町田洋次(ソフト化経済センター理事長代理)、高橋流里子(日本社会事業大学教授)、松原優佳(NPOマネジメントカウンセラー)です。3時間の激論の結果、候補が決定しました。
この結果を伝えるのはつらい仕事です。落選したところから厳しいお小言や詰問があるのです。1週間は気持ちが休みません。時には、私も電話で切れてしまいそうに成ることもあります。選考の事務局などはやるものではありません。この役割はあと1年で辞めたいと思っています。
しかし、日本のNPOは唯我独尊がまだ多いのも事実です。時々、電話をしながら哀しくなります。たしかにみんないい活動をしていますが、同じような活動をしているたくさんの仲間がいることに気づいて欲しいです。
まあ、愚痴はこのくらいにします。

■ コムケア公開最終選考会の準備
コムケアの資金助成先の最終選考会を公開で行いますが、その準備に追われてしまいました。参加申し込みも150人を超えました。うれしいことに、昨年応募され、残念ながら選外になった、さわやか徳島の麻野さんが、わざわざ徳島から参加してくれるとのメールが来ました。うれしいことです。そうした方が何人かいます。
昨年は応募も多く、200団体以上の方が選外でした。その団体に、なぜ選外になったのかの個人的コメントをそれぞれに送りました。大して役に立つ内容ではなかったと思いますが、そのことで私たちの仲間になってくれた人もいます。
ちなみに、申請プロジェクトを選考するという作業は本当につらい作業です。できればやりたくない仕事です。一つひとつの申請書に書き込まれた思いが伝わってきますから、どれも捨てたくないのです。選外になった人からのクレームも、事情がわかるだけに辛いものです。3年が限度だなと思い出しています。どなたか、引き継いでくれる方はいませんか。

■ コムケア選考会プレゼンテーションリハーサル(2002年10月19日)
コムケア活動の資金助成プログラムの選考会のリハーサルをしました。目的は、発表者のプレゼンテーションを効果的にしてもらうことです。これからのNPOや市民活動は、対外的なコミュニケーション能力がとても大切になります。しかし残念ながら、それがまだ十分ではありません。そこで、今回は余計なお世話とも思いながら、リハーサルを呼びかけて参加してもらいました。これもまた、交流の一環でもあります。コムケア活動は、このように底がないのです。どなたか資金援助してくれる方はいないでしょうか。せいぜい3億円くらいあれば、まあ基盤はつくれます。いかがでしょうか。
ところで、今日、実際にリハーサルをやってきたら、みんな実に見事なのです、今年はリハーサル不要だったかなと思いました。

■ コムケア公開最終選考会(2002年10月20日)
今年度のコムケアの資金助成プログラムで、最終選考に残った29団体の発表会と、その中から20団体をさらにみんなで選ぶ公開選考会が行われました。とてもいい会になりました。もっとたくさんの企業人や行政関係者に参加して欲しかったですね。マスコミにも勉強して欲しかったです。
会場は180人だったのですが、補助いすを出しても立ち見がでるほどの盛況でした。
発表を聞いて「目からうろこ」の人も少なくなかったと思います。私の友人は涙が何回も出たと言っていました。数年ぶりに会場でお会いした人もいますが、ゆっくりお話しする暇もなく残念でした。お話できなかった方、すみません。
この会の様子は間もなくコムケアのホームページに掲載します。ぜひご覧下さい。
また発表された29団体のプロジェクト概要も公開します。ぜひ皆さんご支援下さい。

この会で、私のコムケア活動のビジョンを少しだけ話させてもらいました。無尽講構想です。それへのパワーを今日はたくさんもらいました。感謝しなければなりません。
さわやか徳島の麻野信子さんにも会場でお会いしました。ほんの一言二言の会話しかする時間がありませんでしたが、励ましてもらいました。「選ぶ仕事」をしていると、気の滅入ることが多いのですが、こういうことがあると元気付けられます。
他にもとてもたくさんの方にお会いしました。日本の元気の素が充満した会でした。

書きたいことが山ほどありますが、続きはコムケアのほうにきちんと書きます。コムケアのホームページもごひいきにお願いします。なかなか書き込めませんが。

今日の会で、日本のNPO活動が間違いなく進化しつつあることを確信しました。ヨコにつながろうという姿勢が急速に高まっています。NPOも第3世代の時代に入りました。とてもうれしいことです。

■コムケア公開選考会の見直し会(2002年10月30日)
20日の選考会は盛況でした。まだメールが届きます。うれしいことです。
おかげで今年の落ち込みは軽微でした。来週からはまた動き出せそうです。
しかし、まだ印象が強いうちにと、コムケアスタッフの反省会を開きました。
参加者から寄せられたメールを中心に見直しをしました。来援はまた進化できそうです。
みなさんから寄せられた感想は、コムケアのホームページに週明けには掲載します。
是非読んでください。
ややほめられメールが多いのが気になりますが、たまには自分達もほめてやらないと元気がでてきません。お許し下さい。

コムケアのホームページは次をクリックすればつながります。