コムケアサロンのお知らせ
コムケアサロンがはじまります ぜひご参加ください

コミュニティケア活動に取り組んでいるみなさん
コミュニティケア活動の関心をお持ちのみなさん
コミュニティケアってなあに?と思われているみなさん

安心で快適な社会を育てていくために、誰でも気軽に参加でき、お互いに触発しあえるような学びあいの場として、毎月1回、コムケアサロンを開催することにいたしました。

大きなテーマは「コミュニティケア」ですが、私たちは安心で快適な社会の実現に向けての活動はすべてコミュニティケアと考えていますので、これからの社会のあり方にご関心のある方はどなたでも歓迎です。

その第1回目を下記の通り開催しますので、どうぞご参加ください。参加してよかったという楽しい会にしたいと思っています。

 当面は東京での開催ですが、将来はこうしたサロンが各地で広がることを目指しています。 このプログラムは、今度新たにコムケアセンターの活動に参加してくださった、藤村さんが担当します。お問い合わせなどは藤村さんにお願いします。

2002年2月25日
コムケアセンター事務局長:佐藤修


■コムケア仲間の忘年会(2004年12月14日)
12月のコムケアサロンは忘年会にしました。
ちょっと体調を崩しだしていたので、最初だけ顔を出して帰るつもりが、
あまりに話が面白くて最後までつきあってしまいました。
忘年会といっても、参加者の活動紹介というスタイルで、全員が話し終わったらもう9時半を回ってしまっていました。
コムケア仲間はいつも話す事がたくさんあるので、時間がいくらあっても足りません。

さまざまな話がでましたが、私にとってはどれもこれもみんな引き込まれそうになります。
みんな具体的な現場を背負っているからです。
現場で生きている人の話は、どんな場合も刺激的です。
コムケアの魅力に取り付かれると抜けられなくなるのです。

ユニバーサルデザイン生活者ネットワークの大矢野さんもやってきてくれました。
トステムとのコラボレーションのプロジェクトを契機に、
事業型NPOを志向しての活動を展開してきたのですが、それはそう生易しいものではないと話してくれました。
とても納得できる話です。
この半年で大矢野さんはたくさんの経験をされたようです。
年があけたら、大矢野さんを中心にして、事業型NPOを語る会を開く予定です。

みんなと話している時はよかったのですが、帰路についた途端に死ぬほどつらくなりました。
三浦さんのことがこたえたのかもしれません。

■ 生業としての農を考えるコムケアサロン(2004年10月12日)
今回のコムケアサロンは、いつもとは違う雰囲気のサロンになりました。
テーマが「農」でしたから、無理もありません。
しかし、農の知恵にこそ、ケアや福祉のすべてが凝縮されていると私は確信しています。
最近の社会の問題の本質は、「つながりを壊すことによって発展する工業の時代」に起因していると私は考えていますが、
農は「つながりを育てる」ところに本質があるのです。
大きな福祉は農と深くつながっています。

問題提起者は環境クラブの増山康博さんです。
私がまだ余り理解していない人です。しかし、理解できなくても信頼できるタイプの人です。
彼は自ら畑を耕し、農業をやっています。
信念に基づき、ドメインを広げていますが、しっかりした基軸があります。
それに一番は嘘をつかない人です。
環境クラブのことはホームページをご覧下さい。

農業に特に関心のある参加者はこのホームページにも登場した降旗さん塩野さんです。
それに宮部浩司さんです。私もかなり関心があります。
それに小学校の時の同級生の鎌田芳郎さんが息子さんと一緒に参加してくれました。
息子さんの鎌田敏治さんは「ハコプロ」という会社を創立し、住宅のリノベーションなどに取り組んでいます。
ちょっと場違いのテーマだったと思いますが、まあ、むしろさまざまなテーマと参加者がサロンの重要な要素です。
いつものケアメンバーがあまり参加してくれなかったのが残念です。
呼びかけ方にきっと問題があったのでしょう。

いろいろと面白い議論がありました。
百姓の意味や農社会では最後のライフラインは保証されるというような話も出ました。
増山さんが構想している「就農支援セミナー」もまもなくスタートしそうです。
農と食の話はいつかまたやりたいと思っています。

■ はた坊さんのコムケアサロン(2004年9月7日)
インキュベーションハウスの寄り合いとコムケアサロンが重なってしまいました。
今日のサロンのテーマは「社会全体で取り組む子育ては可能か?」でした。
問題提起者はにこにこキッズの畑山さんです。
こちらにも出たかったのですが、参加者が多彩なメンバーだったので、こちらを失礼したのですが、
参加者に会いたくて(中には高崎から来てくれた人もいますので)終わり際に参加させてもらいました。
議論が燃えていました。

このテーマは、まさに私の「コモンズの回復」のテーマでもあります。
ソーシャル・フォスターリズムと言う、挫折した活動もあるのですが、私はむしろ、「子育ては社会育て」という意見を持っています。議論に参加できずに、ちょっと残念でした。

しかし、またいろいろな人に出会えました。
きっとまたこのコーナーに登場することになるでしょうが、新しい出会いはいつも新しい物語を誘発します。

コムケアサロンは、参加者を集めるのに苦労した時期もありました。
メーリングリストが活発だとサロンにも人が集まるという事を最近感じています。
オンラインとオフラインは連動しています。
改めてそのことを実感しています。
次回は、環境クラブの増山さんの「社会契約的市民活動の勧め」(私の勝手な解釈ですが)です。
刺激的です。みなさんもどうぞご参加下さい。誰も歓迎です。
案内はコムケアセンターのホームページに掲載されます。

■久しぶりのコムケアサロン(2004年8月3日)
しばらくさぼっていたコムケアサロンを再開しました。
矢辺さんのノーマライゼーションがテーマです。
事前の申込みが少なかったのですが、珍しい人も含めてとても刺激的な会になりました。
会の正式な報告はコムケアセンターのホームページでご覧下さい。

ここでは参加者のことを書きます。
新たに参加されてくれたのは、NPO法人「育て上げ」ネットの安田英文さん、
21世紀教育研究所の宮元万梨子さん、
それにコムケア仲間の鈴木政孝さん(イーエルダー)、
菊井正彦さん(関東シニアライフアドバイザー協会)、
大串さん(産経)が久しぶりに参加。
またOBM研究会のメンバーでもある武藤博志さんもやってきました。
ほかに、最近の心強い応援団の山本佳美さん(MDネット)、下山浩一さん(コミュニティアート・ふなばし)、そ
れにノーマライゼーションねっとの矢辺さん、コムケアセンターの橋本さんです。
問題提起者は矢辺さん。ちょっと甘いですが、急速に世界を広げています。

みんな実質的に忙しいメンバーです。会社で忙しいとかいうのとは違います。
その人たちが集まっての意見交換会ですから、考える材料は山積みされています。
やはりコムケアサロンは継続すべきだと思いました。
次回は9月7日。問題提起者はにこにこキッズのはた坊こと畑山さんです。
さらに盛り上がることは間違いありません。
ぜひご参加ください。



■第14回コムケアサロン
(2004年1月28日)
今回もテーマなしのサロンでした。
サロンの内容の報告はコムケアセンターのホームページをご覧ください。
今回は新しい参加者が4人ありました。
山谷でまちづくりに取り組んでいる大崎元さん
福祉評価に取り組むGOWAの野田真知子さん
市民福祉サポートセンターの小竹雅子さん
それに、先週このコーナーに登場したゼロックスの水木さんです。
他にも、全国マイケアプランの島村さんと須田さん、コミュニティアート・ふなばしの下山さんなど、総勢13人でした。

島村さんから活動の組織化の難しさの悩みが出されました。
市民活動にとっては、主婦感覚をどう超えるかは大きな問題です。
しかし、下手に企業人の経営感覚を持ち込んでは、何のためのNPOか、ということになります。実践者にしかわからない面白いテーマです。
そのあたりは、どうも下山さんが実践的にいろいろと実感されているようです。

近いうちにNPOマネジメント研究会をスタートさせたいと思っています。


■ 第13回コムケアサロン
(2003年11月12日)
しばらく休会していたコムケアサロンの再開です。
今回は、テーマ無し、ゲスト無しに、オープンサロン形式をとりました。
そのせいか、なかなか集まりがわるかったのですが、思わぬ人たちが参加してくれてにぎやかでした。
もっとも、私の不手際で、参加者の自己紹介でほとんど終わってしまいました。
さまざまな話を聞けたのは面白かったです。

「思わぬ人たち」とは、ソーシャルベンチャー開発研修のメンバーです。
東京都の荒木さん、山崎さん、坂谷さん、品川区の秋山さんです。
みんなそれぞれに面白い活動に取り組まれている方々です。
コムケア仲間は、
全国マイケアプラン・ネットワークの須田さんと野村さん、
日本ドナー家族クラブの間澤さん、
WAPの西村さん、そして応援団の鎌田さん。
住友生命の広報部の渡辺さんと錦織さんも参加です。
それぞれの活動紹介がありました。

須田さんと野村さんはマイケアプラン以外でも、実に多彩な活動をしています。
たとえば須田さんは、11月24日に「地域をつなげる'あったかはあと'福祉セミナー」を仲間と開催します。
行政が考える「福祉教育」プログラムとは違います。
まさに「あったかはあと」で、暮らしの温もりが感じられます。
ホームページで案内を見てください。
参加も歓迎だそうです。場所は埼玉件の与野ですが。

野村さんは、現在、市民活動支援のためのソフト開発をしています。いつか紹介できるでしょう。
間澤さんたちのドナー家族の活動も少しずつ社会を変えてきています。
11月8日には、集まりも開催しました。理解者も増えてきています。うれしいことです。
WAPのホスピタルアート活動は順調に進んでいます。
テレビでも紹介されてきています。

こうしてみて行くと、私たちのコムケア活動もささやかですが、それぞれにお役立ちしている気がします。
コムケア活動は本当に疲れるので、やめたい気分が常にあるのですが、
皆さんに会ってお話すると続けようかと言う気になります。

初参加の東京都の職員の人たちも、面白い話題を提供してくださいました。
一つだけ紹介します。
秋山さんは杉並区にお住まいですが、そこでチャリティーウォークに取り組んでいます。
チャリティーウォークに参加した人たちが500円を寄付し、
それを子どもたちを支援する活動への資金助成プログラムの基金にしているのです。
ホームページをリンクさせてもらっていますので、ぜひご覧下さい。
コムケアが目指すスタイルです。
荒木さんからそうしたボランティア活動へのモチベーションは何なのかという問いかけがありました。
須田さんが、それは楽しい事です、と答えました。
同感です。楽しいところに人は集まります。
社会のためなどというのでは活動は続きませんし、よくなりません。
ボランティアの世界は、これまでの経済や社会の枠組みでは律し切れません。
そして、重要なことは、そこにこれからの企業や行政のあり方を考える大きなヒントがあることです。


■第12回コムケアサロン


第12回のコムケアサロンを 11月12日(水)に開催します。
今回からは、今までのコムケアサロンとは、趣向を変えまして、
テーマ無しで 情報交換や話し合いの場で気軽に立ち寄るような感じのものにしたいと思います。
参加される方は、お名前、所属、連絡先を明記して下記メールへご連絡下さい。

参加費は無料で、持ち寄り歓迎!!です。
気軽な情報交換の場として皆さまの参加お待ちしております。

■日時:2003年11月12日(水) 午後6時〜9時
■会費:無料(持ち寄り歓迎)
■場所:コミュニティケア活動支援センター
     東京都文京区本郷3−37−8 
     本郷春木町ビル9階
     п@03-5689-0957;FAX 03-5689-0958
■最寄り駅:大江戸線「本郷3丁目」5番出口 徒歩1分
        丸の内線「本郷3丁目」2番出口 徒歩3分


■申し込み先
コムケアセンター


■第11回コムケアサロン
(2003年7月17日)
■日時:2003年7月17日(木) 午後6時〜9時
■テーマ: 「NPOが地域に根ざしていくノウハウ」
■ ゲスト:楢原裕子(アフタースクール)

アフタースクールの楢原裕子さんが話題提供者で、「NPOが地域に根ざしていくノウハウ」がテーマでした。
楢原さんは実践者です。
知的障害を持つ中高生の学童保育の活動にいち早く取り組みだした方です。
コムケア活動の力強い応援団でもあります。

今回はこのコムケアサロンに新たに参加してくださった方が4人います。
一人は会社勤めの赤澤伸亨さんです。
赤澤さんも忙しい仕事の中をコムケア活動によく参加してくれます。
企業の人にはもっと参加してほしいのですが、実際に繰り返し参加してくれる人は決して多くはありません。
赤澤さんは数少ない若手企業人のコムケア応援団です。

残り3人は、何と全員が豊島区在住でした。
環境クラブの増山博康さんと子育ち学の立柳聡さん、そして豊島区社会福祉協議会の飯田恵美さんです。
実はアフタースクールの活動場所は豊島区です。
このため、今回のサロンは豊島区特集になってしまいました。

増山さんはこのホームページのフォーラム(BBS)コーナーに時々、どっとたくさんの書き込みをする人です。
様々な活動をされています。私が信頼する現場の人です。
ぜひ環境クラブのホームページを見てください。私が信頼する現場の人です。
飯田さんは初対面ですが、市民活動の横のつながりをつくりたいと思っていて、その関係でサロンに参加してくれたとのことです。
立柳さんは福島医科大学の教授です。
私との出会いは昨年の子育ち学フォーラムです。
そのご縁で、立柳さんが主宰されているメーリングリストに参加させてもらっています。
実に丁寧に刺激的な情報を流してくださいます。
今回はそのメーリングリストに私がコムケアサロンのお誘いを出させてもらったのです。

その立柳さんは以前、豊島区の児童館でお仕事をされていたそうです。
これには驚きました。
しかも、楢原さんとの共通の知人もたくさんいて、なにやら極めてローカルな話になってしまいました。
しかし、その分、いつもとは違った人の顔の見える生々しい話になり、豊島区民同士は盛り上がってしまい、なかなか終わりませんでした。
昨日は港区、今日は豊島区、と、なぜ自分が住んでいない地域社会の問題に巻き込まれてしまうのか納得がいきません。

しかし、新しい物語が始まりそうです。
豊島区で今度は中高生学童保育をテーマにした公開フォーラムを開こうという話になりました。
今日、参加した4人の方の組み合わせできっと実現するでしょう。楽しみです。

ちなみに今回のサロンには、ふぁっとえばーの秋山さんも参加しました。
8月のチャレンジドフォーラムの準備に合わせて、来週には南房総地区で新しい活動を開始する準備も進んでいます。
これも まもなくご案内できるかもしれません。

コムケアサロンの報告はコムケアセンターのホームページにも書きました。
このホームページともリンクさせて見ました。
実験的な試みです。 うまくいくといいのですが。



■ 第10
回コムケアサロン(2003年5月16日)
今回のゲストは、コミュニティアート・ふなばしです。
代表の下山浩一さん他、4人のメンバーが来てくださいました。
下山さんたちは、現在の若者たちは社会的弱者だと考えています。
そして、その若者たちが活躍できる場を広げようとしています。
真剣に生きている若者たちが一緒に来てくれました。
参加者が少なかったのがとても残念でした。

いつものように、コミュニティの報告はコムケアセンターのホームページに掲載します。
掲載次第、リンクさせます。

ここではコミュニティアートのことを少し書きます。
コミュニティアートについては、コミュニティアート・ふなばしのホームページにある下山さんの解説がわかりやすいです。

会社を辞めた直後、宇部市のまちづくり活動に取り組む、トーク宇部21の活動に関らせてもらいました。
当時の課題は、彫刻をテーマにしたまちづくりでした。
手作りシンポジウムなどにも参加しました。
当時はなぜか街中に彫刻を置くことが広がっていましたが、このグループはそれを活かす活動を目指していました。
その活動の中から、様々な活動が生まれましたが、そのひとつがこのホームページでも紹介している手作り景観賞でした。

我孫子市でも「手作り散歩市」というのをやっていますが、
下山さんは、各地での多様なコミュニティアートをつないでいったら面白いと考えています。
その話にとても興味を持ちました。
6月14日にコムケアフォーラムを開催しますが、そこでぜひ呼びかけてほしいと思っています。
私も美野里町の文化センターで、全国の住民主役の文化センターづくり(建物の意味ではありません)の関係者の集まりをぜひやりたいと考えていますが、どこかで接点があればと思っています。

ちなみに、まちづくりとは文化づくりなのです。

■ 第9回コムケアサロン(2003年4月23日)
日本ドナー家族クラブの代表の間澤さん一家にゲストで来てもらい、
「いのちの大切さ」について、間澤洋一さんにお話をしてもらいました。
いつもとはちょっと違ったサロンになりました。

間澤さんのことは以前紹介しましたが、
娘さんが米国で交通事故に合い、彼女の意思を尊重して6人の人たちに彼女の臓器提供をされたのです。
その時のお話をとても丁寧に話してくださり、いのちの持つ意味を考える時間をつくってくれました。
今回は若い参加者が多かったのですが、みんなそれぞれに考えることが多かったと思います。
今日のような話をもっと多くの人たちに聞いてほしいと、改めて思いました。

今回は、時期もわるかったせいか、集まりが普段より少なかったのがとても残念です。
もしかしたら、テーマの関係かもしれません。
重いテーマであり、自分とのつながりを見つけにくかったのかもしれません。
もしそうであれば、そこにこそ問題があるように思います。

日本ドナー家族クラブでは、5月17日を「生命・きずなの日」と決めています。
昨年もお知らせしましたが、これは正式の記念日の一つです。
今年はこの日に、日本ドナー家族クラブは"生命・きずなの日"記念フォーラムを行います。
誰でも参加できます。皆さんももしよかったら参加してください。
案内はお知らせのコーナーに掲載しました。
日本ドナー家族クラブのホームページもぜひご覧ください。
またサロンの様子はコムケアのホームページに掲載しています。

■ 第8回コムケアサロン
(2003年3月20日)
コムケアセンターで行っているサロンも8回目になりました。

今回は「子どもたちに夢と職業意識を運びたい」と言う思いで、誇りを持って仕事をしている社会人と中高生の出会いの場を創っている、NPOキーパーソン21の朝山あつこさんと近藤健瀞さんがゲストでした。

キーパーソン21は生き生きと仕事をする大人達の姿を中学高校生世代の子どもたちに伝えるために多種多様な職業人との交流場をつくり、職業意識教育のプログラムを提供している団体です。
夢発見プログラムを通じて、中学高校生時代に育てておきたい職業意識や自立心、実現できる夢の発見、大人たちができることなど、子供たちの職業意識教育を中心に、キーパーソン21の取り組みについて話をしていただき、参加者と意見交換させてもらいました。


朝山さんたちの活動はキーパーソン21のホームページをご覧ください。
サロンの様子はコムケアセンターのホームページに掲載します。
ここでは思いついたことの報告です。

この数十年、私たちは仕事に対する誇りを失い続けてきています。
仕事は「稼ぐ手段」と割り切りすぎてしまい、仕事の喜びを忘れてきたように思います。
今の日本社会の最大の問題は、働くことや学ぶことの楽しさを捨ててきてしまったことです。
働くことは、ワクワクドキドキする、実に楽しいことです。
もちろん辛い面や苦しい面もありますが、だからこそ楽しいのです。

最近、ILO(国際労働機関)が「ディーセント・ワーク」ということを言い出しています。
価値ある仕事ということです。
労働は苦役という発想から、労働の価値を基本に考えようという労働観のパラダイム転換です。
その視点にたてば、労働運動も企業経営もまったく違った展開になっていくでしょう。

話がそれてしまいました
が、朝山さんたちの活動は、出会いの創出だけではなく、子どもたちが自分でインターネットやメールを使いながら、将来の仕事について調べたり問いかけたりするプログラムです。
学校は学びの場ですが、その場を活かしていくソフトウェアが未成熟です。
先生自身も社会体験が少ない人が多いですから、極めて特殊な場になっています。
しかも先生と生徒の関係は、今の日本の学校では上下関係構造にあります。
学びが楽しくなる仕組みにはなっていません。
その結果が最近話題の学力低下と生きる力の低下です。
いろいろ議論はありますが、学力低下は否定できません。
それも中途半端ではなく、ひどいものだと私は思います。
生きる力にいたっては、驚くほど弱まっているように思います。
それは当然の結果です。学校は「学びの場」になっていないからです。

学校制度はすでに制度疲労の限界を超えていると思いますが、なかなか先行きが見えません。
たしかに「きのくに子どもの村学園」のようなすばらしい学校も増えてきていますが、教育や学校に対する理念がしっかりと議論されていないのが気になります。
まちづくりの関係で学校との接点が時々ありますが、まだまだつきあいにくいです。
すばらしい先生は決して少なくないのですが。

今回もまた、企業関係者が何人か参加されましたので、事業戦略的なアドバイスや意見がかなりでました。
前回もそうでしたが、まさに事業型NPO、社会起業家への胎動を感じます。
こうした動きに、果たして今のNPOの「有識者」たちは対応できるでしょうか。
あるいは、今のNPO関係の上位組織はしっかりした支援体制ができているでしょうか。
NPOの世界でも「現場」と「有識者」のずれが起きているのかもしれません。

ちなみにこの活動の中心者の一人である近藤さんは商社を定年で辞められた方です。
定年退職後、社会活動をしたいといろいろ探したそうです。
ほとんどが「問題解決型」であり、マイナスをなくす活動なので、参加しにくかったそうですが、キーパーソン21の活動は、夢を与えるプラスの発想なので参加されたのだそうです。
とても示唆に富むお話です。
マイナスもプラスと考えてしまう私にとっては、大変共感できるお話でした。
それに近藤さんのように、企業活動での体験ノウハウはこれからの社会活動に非常に役立つはずです。
そういう意味で、高齢社会はとてもいい社会になるはずです。
早く来い来い高齢社会です。昔かいた小論もぜひお読みください。

■ コムケアサロン(2003年2月12日)
今回は視覚障害者に映画を楽しんでもらう活動に取り組んでいるシティライツの稲葉さんや石川さん、松田さんをゲストにして、話し合いました。参加者もかなり異色だったこともあり、面白いサロンになりました。サロンの様子は、コムケアのホームページでご覧ください。

ここでは、コムケアサロンに初めて参加してくださった方を紹介しておきます。
介護の世界に新しい風を起こした竹永睦男さん。先週も登場しましたね。
まちづくりに取り組んでいる萬羽敏郎さん。萬羽さんのまちづくりに関するメルマガは面白いです。
CIやマーケティングの専門家の小山石さん。彼とは日本CI会議体で一緒ですが、生き方も面白い人物です。
ジャーナリストの大類善啓さん。中国関係に造詣が深いですが、私はむしろ大本教のことを書いた昔の記事が印象に残っています。
藤本純一さんは某研究所の社員ですが、実に魅力的な、不可解な人です。いつか紹介したいです。
私の小学校の同級生も二人参加してくれました。鎌田芳郎さんと芳賀庸子さんです。みんな現役を退き、社会活動に関心を深めています。コムケアがそうした入り口に慣れればうれしいです。

サロン終了後、稲葉さんたちと少し話しました。いろいろ悩みも多いようです。しかし、悩みがあればこそ、活動は面白いのです。いや、人生は面白いのです。
悩みを楽しむ文化を広げたいです。悩んで、悩んで、悩みぬいて自殺する。そんな文化はそろそろ捨てたいですね。
サロンと関係ない話を書いてしまいました。すみません

■第1回コムケアサロンの案内

コムケアサロンの第1回目は、「市民活動立ち上げ後の2歩目の進め方」というちょっとややこしいテーマで開催することにいたしました。 ボランティア活動の第1歩をどう踏み出すかはとても重要なテーマで、いろいろのところで議論されていますが、実際には踏み出してからの第2歩目はさらに難しく、折角始めた活動を持続できずにやむなく後退というケースも少なくありません。どうしたら人は集ってくるのだろうか、持続的に資金を確保していくためにはどうしたらいいのか、自分たちの活動を広く知ってもらうにはどうしたらいいだろう、そうした問題にぶつかっている人も多いと思います。

そこで、第1回目のサロンでは、そうしたテーマでの意見交換や情報交換、知恵の出し合いをしていきたいと思います。ゲストに、国内各地の事例はもとより米国の事情にも詳しい、NPOマネジメントカウンセラーの松原優佳さんにお越しいただき、一緒に考えてもらう予定です。松原さんからのカウンセリングも期待しましょう。  

ぜひ皆さんのご参加をお待ちします。

■日時:2002年3月19日 午後6時〜9時

■テーマ:市民活動立ち上げ後の2歩目の進め方

■ゲスト:松原優佳さん(人と組織と地球のための国際研究所フェロー)

■第2回コムケアサロン(2002年4月23日)

コムケアセンターでの2回目のサロンです。いいサロンに育ちだしています。
詳しくはコムケアセンターのホームページをご覧下さい。
ここでは私の個人的な紹介です。合わせてお読みください。

今回のゲストは田中弥生さんです。
この田中さんもエネルギッシュな女性です。
今、日本では企業の社会活動やNPO活動が市民権を得て活発ですが、そうした動きを創出したキーパーソンの一人です。

彼女との出会いは、もう10年以上前になりますが、彼女がコーポレート・シチズンシップの本を出すのにささやかに加担したのです。
その関係で、保育システムの研究会を一緒にやりました。
そういえば、その時に協力してくれたのが大月さんです。今、思い出しました。

今回は田中さんをゲストに「NPOのミッションと評価」についてのサロンでした。
彼女はこのテーマで、2冊の翻訳を出しています。
ドラッカーの書いたとてもわかりやすい本です。
私はドラッカーは好きではありませんが、この本はいい本です。
「非営利組織の自己評価手法」「非営利組織の成果重視マネジメント」。
いずれもダイヤモンド社です。ぜひ読んでみてください。

このサロンに2人のNPOコンサルタントが参加してくれました。
松原優佳さん大川新人さんです。
2人ともアメリカでNPOのマネジメントを学んできました。
松原さんは前回のサロンのゲストでした。

大川さんは以前ご紹介したソーシャルマネジメント研究会でお会いしたNPOプランナーです。
大川さんは昨年秋にNPOの本を出されました。
NPOというとボランティアというイメージが強いですが、この本はアメリカの社会活動組織のことを紹介しています。
NPO関係者に是非読んでほしい本です。
ブックのコーナーに紹介しておきますので、是非ご購入ください。
彼にとっては貴重な収入源ですので、できれば彼から直接購入してやってください。
松原さんもそうですが、日本ではまだ、NPOコンサルタントは収入を得るのが難しいのです。

サロンにはいろいろなNPOの方が参加しますが、前回に引き続き参加された日本ドナー家族クラブの間澤さんからお聞きした話を紹介します。
このクラブは、ドナーおよびドナーの家族への社会的理解の向上を求めて、各種の啓蒙啓発活動を地道にしている会です

しかし、その実情はなかなか社会には伝わりません。
私は昨年、ハンセン病に関する自らの無知と無関心を思い知らされたのですが、そうしたことはまだまだたくさんあるのですね。
還暦を過ぎてから、好奇心を広げるのは体力がついていかない面があるのですが、ハンセン病の反省から敢えて好奇心の広がりを加速させています。疲れますが。
その間澤さんたちが、5月17日を「生命・きずなの日」と決めたそうです。
日本記念日協会からの登録証も得ています。
みなさん、是非覚えておいてください。
間澤さんたちの活動にご関心のある方は、ぜひ日本ドナー家族クラブのホームページをご覧下さい。
賛助も受け付けています。

■ 第3回コムケアサロン (2002年5月24日)

今回はNPOコンサルタントの大川さんにファシリテーター役をお願いして、NPOのあり方に関するワークショップを行いました。
松原さんも参加してくれました。
この集まりもなかなか面白く、もう少し参加者がほしいと思っています。
NPO関係者以外の方も参加していますので、ご関心のある方はぜひご参加下さい。

次回は6月27日です。まもなくお知らせでご案内します。

NPO以外の参加者のお一人、那須さんは昨年、企業を辞めて今、大学でソーシャルサポートを学ばれています。
技術者ですが、会社を辞めた理由は、自分が取り組んでいる最先端の技術開発が本当に意味があるのだろうかという疑問だったそうです。こういう話を聞くと、本当に日本も変わろうとしているんだなとよくわかります。

サロンでは、企業とNPOとどちらが、市場では優位か、という議論までありました。
そろそろNPOの本質論議を始めるべき時代です。
まだまだ行政や企業の補完的存在という見方が強いように思いますが、私は今の社会構造をパラダイム転換させる起爆剤と考えています。
それにしてもNPO(非営利組織)という名称はよくありませんね。

第4回コムケアサロン

安心して生活できる社会を目指した活動に取り組んでいたり、関心を持っている方々の気楽な集まりです。詳しくはコムケアサロンの紹介をご覧下さい。

コムケアサロンの第4回目を「お客さんの満足度の評価について」というテーマで開催いたします。
今回はゲストに岸田能和さんをお呼びします。
岸田さんはもともとデザイナーですが、非常に発想が柔らかで活動分野も広い方です。
企業でお仕事をされていたのですが、最近、転身し、今はNPO法人ビュー・コミュニケーションに所属し、「見えるコミュニケーション」支援の活動をされています。
今回は、前回のNPOの「本質」「ミッション」「財源」の話の続きとして、NPOにとってのお客さんとのコミュニケーションやお客様の満足度の評価などをテーマに意見交換したいと思います。
これまでとはまた違った面白い展開になるのではないかと楽しみです。
岸田さんは「ものづくりのヒント」(かんき出版)という本も書いています。
この本は実に示唆に富む本です。お薦めします。

このサロンの目的は、参加者による学びあいですので、参加者の思いや悩みを出し合いながら、気楽に話し合っていきたいと思います。
皆さんのご参加をお待ちします。

■日時:2002年6月27日 午後6時〜9時
■テーマ:お客さんの満足度の評価について
■ゲスト:岸田能和(NPO法人ビュー・コミュニケーション)

■第5回コムケアサロン

コムケアサロンの第5回目を「ケアプラン自己作成を通して見えてきたこと」というテーマで開催いたします。
今回はゲストに島村八重子さんをお呼びします。
島村さんからのメッセージです。

全国マイケアプラン・ネットワーク代表の島村です。事例報告のトップバッターでお話をさせていただきます。
団体を立ち上げてまだ半年ちょっと。まだまだ右往左往しているところで、かたちになっていません。
その、混乱の最中の生の話、マスコミから学んだこと、組織のあり方のことなどなど、思いつくままにお話ししたいと思います。
ご意見やアドバイスがいただけたら幸いです。

このサロンの目的は、参加者による学びあいですので、参加者の思いや悩みを
だし合いながら、気楽に話し合っていきたいと思います。 
皆さんのご参加をお待ちします。

■日時:2002年7月30日(火) 午後6時〜9時
■テーマ:ケアプラン自己作成を通して見えてきたこと
■ゲスト:島村八重子(全国マイケアプラン・ネットワーク)

(報告:CWS版)

今回のコムケアサロンは、全国マイケアプラン・ネットワークの島村さん、野村さん、須田さんをゲストにして行われました。
  実に面白い議論がありました。テープにとっておけばよかったと後悔しています。現場は常に最先端で刺激的です。
  サロンの内容は近日中にコムケアのホームページに掲載される予定ですので、それに譲りますが、ケアプランを自分で作成するということの本質的な意味、そして、市民活動の面白さや困難性が、実践的な言葉で語られました。そうしたことはまさにコミュニティケアの本質につながっていきます。こうした議論をいつか公開の場で展開したいものです。
 島村さんの活動は新聞への投稿から始まりました。
  大きな物語の一歩は、必ず誰かの小さな一歩から始まります。コムケア活動をはじめて、そうした小さな一歩が全国各地で様々に始まっていることを実感しています。
  今回、初参加された楢原裕子さん(障害を持つ中高生の放課後を豊かにする会:アフタースクールの会)の活動もそうしたものの一つです。
 島村八重子さんは、在宅介護の始まりと同時に、その実態を発信する「やえこのしんぶん」を手作り発行しだしました。私自身の体験と重ねながら読ませてもらいました。体験を情報発信していく大切さを改めて確認しました。実に面白い新聞です。その体験が、今の島村さんの活動の源泉なのでしょう。
 今回参加された須田正子さんは現在、ご自身の体験を自分のホームページ「まさこのホームページ」で公開しています。これまた実に考えさせられます。一度じっくりとご覧下さい。

島村さんが大学の同窓会会報に書いた文章を一部、引用させてもらいます。皆さんもぜひお考え下さい。

ケアプランの自己作成を申し出ると、自治体の窓口では「素人には無理」と相手にされず、事業者からは「利用者の自己作成」と言っただけで素っ気無い態度が示されました。半ば強引にやってみたところ、確かに苦労はありましたが、素人でも問題ありませんでした。この経験から、今、声を上げなかったら、介護保険は素人からどんどん離れて、専門家だけのものになってしまうという危機感を抱かざるを得ませんでした。要介護状態になったら、生活を専門家に委ねざるを得ない世の中なんて、ゾッとします。(島村八重子)

■第6回コムケアサロン

コムケアサロンの第6回目はゲストに、さいたま市大宮地区学童保育連絡協議会の加藤哲夫さんをお招きします。
テーマは「福祉分野の事業型NPO 25年の運営の中から」。
NPOというくくりができる前から、保育の分野では「共同保育」という、市民が自前で(行政の責任を求めながら)運営をしてきた形態があります。施設を探し、指導員を確保し、子どもたちが毎日楽しく通ってこれる保育の中味を模索しながら、「何もない」が故に、「横につながって支えあう」強さをつくり出し25年間の民間運営を続けてきました。当事者である市民が運営を担っていくことの強さと弱さ、今後の課題を一緒に考えたいと思います。
このサロンの目的は、参加者による学びあいですので、参加者の思いや悩みを出し合
いながら、気楽に話し合っていきたいと思います。 
皆さんのご参加をお待ちします。

■日時:2002年12月4日(水) 午後6時〜9時
■テーマ:学童保育とは当事者である市民がつくる「共同保育」という形態
■ ゲスト:加藤哲夫(さいたま市大宮地区学童保育連絡協議会)

■第7回コムケアサロンのご案内

コムケアサロンの第7回目を「City Lights 同行鑑賞会の近況と問題について」とい
うテーマでシティライツの代表の稲葉さんをゲストにお呼びします。シティライツは
目の不自由な方々と共に映画鑑賞を楽しむことができる環境を作っている団体です。
今回は、シティライツにおける同行鑑賞会の近況を、ビデオを中心にご報告していた
だきます。

このサロンの目的は、参加者による学びあいですので、参加者の思いや悩みを出し合
いながら、気楽に話し合っていきたいと思います。 
皆さんのご参加をお待ちします。

■日時:2003年2月12日(水) 午後6時〜9時
■テーマ:「City Lights 同行鑑賞会の近況と問題について」
■ゲスト:稲葉千穂子、石川嗣郎(バリアフリー映画鑑賞推進団体City Light)
■会費:500円(軽食を用意します)
■ 場所:コミュニティケア活動支援センター