住民が本をつくった物語
住民主役の文化センターづくりの物語を住民たちが本にしました。
http://www003.upp.so-net.ne.jp/minori-book/

(2002年)
美野里町文化センター物語の本づくり
(2002年2月13日)

■ 美野里町文化センター物語の本づくりがいよいよスタートしました(2002年3月18日)
美野里町の文化センター物語の本づくりの呼びかけペーパーができました(2002年4月8日)
■ 鳳林院竹内さん(2002年5月27日)
なんちゃって記者会見&新聞づくりワークショップ(2002年6月9日)
美野里出版社の本は茨城新聞社から出版してもらえそうです(2002年8月15日)
■ 美野里出版社編集会議(2002年9月12日)
■ 美野里出版社最後の編集会議(2002年9月22日)
■ 「文化がみの〜れ物語」校了(2002年10月17日)
■ 美野里町の文化センター「みの〜れ」が開館しました(2002年11月3日)
「文化がみの〜れ物語」発売(2002年11月3日)
■ 神山典士さんの取材(2003年2月18日)
■ 美野里出版社スタッフ深作拓郎さん(2003年3月6日)

(2003年)
美野里出版社幹事会
(2003年4月8日)

■「文化がみの〜れ物語」
茨城新聞社 美野里町文化センター物語制作委員会編 1400円

話題の新刊です。
このホームページではこの半年その進捗状況を報告してきましたが、住民たちが中心になっての美野里町の文化センター建設の物語です。
この本を作ったのも、住民たちです。
お金も住民たちが出して、しかも自費出版ではないのです。

この本の内容は序文目次を別項に掲載していますので、それぞれをぜひお読み下さい。
ともかく自治体職員には必読です。まちづくり関係者も必読です。
何故必読なのか。それは個々にこそ、これからのまちづくりのモデルがあるからです。
住民参画の動きは全国に広がっていますが、それらとはちょっと違います。

この本はコモンズ書店で販売しています。
美野里町でも売っています。
もちろん茨城新聞社からも購入できます。

読後感をぜひお寄せ下さい。

〔活動経過記録〕

■みの〜れ支援隊(2004年5月14日)
美野里町の文化センター「みの〜れ」の中心人物である中村均さんと中本正樹さんがやってきました。
最近の状況をいろいろ報告してくれました。
詳しくは、ホームページを見てください。
この文化センターは面白いです。
その物語を住民と一緒に本にしました。
「文化がみの〜れ物語」。
茨城新聞社やコモンズ書店で販売しています。ぜひご購入下さい。

最近、みの〜れ支援隊というのができました。
それをどう発展させていくかの相談もありました。
書きだすときりがないので、二つだけにとどめます。

以前から私は、住民主役の文化ホール活動サミットの開催を提案しています。
それを改めて提案しました。
やるのは簡単ですし、予算もたぶんお金が有り余っている霞ヶ関からいくらでも確保できるでしょう。
余談ですが、財政赤字などと言いますが、
霞ヶ関の無駄遣いはまだ半端ではありません。
倒産前の会社経営者が、どうせ倒産するのだから使わないと損だとばかりに散在しているのと似ています。
年金関係も含めて、無駄使いはますます高じているかもしれません。
これは余談です。

もう一つの話題は、市町村合併を祈念した住民ミュージカルの企画です。
美野里町は近隣市町と合併します。
それを活かすために、合併予定の市長の住民でミュージカルに取り組んだらどうかという話です。
これはいい企画だと思います。
みの〜れのこけら落としは、住民たちによるミュージカルでした。
その活動から、住民劇団が生まれています。
そこがよびかければ、きっと実現できるでしょう。
これは面白い話です。
また美野里町から新しい物語が生まれそうです。

■美野里町文化センター物語の本づくり(2002年2月13日)
美野里町への私の関わりの契機は住民が創る文化センタープロジェクトでした。その文化センターが今年の11月にオープンします。その活動記録を材料に「もうひとつの文化センターづくりプロジェクト」が動き出しました。

美野里町の住民がみんなで資金と汗と知恵を出して、本を出版しようという計画です。とても生々しい面白い本ができるはずです。ご期待ください。 その準備会が開催されました。基本方針が確認され、1口1万円と知恵と汗を出し合う制作メンバーを公募する予定です。新しい本作りのモデルになるかもしれません。11月発売予定です。購入ご希望の方は私までご連絡ください。特別割高価格で提供します。  

このプロジェクトに参加されたい方はぜひ美野里町に転居してください。とても住みよいところです。ご希望の方は気楽に相談してください。 また引越しはしないけれど、本はほしいという方のために応援団制度も検討したいと思っています。住民委員の方々が賛成してくれれば、ですが。うまく合意が出来たらご案内します。

■美野里町文化センター物語の本づくりがいよいよスタートしました(2002年3月18日)
第1回編集会議が行われました。
内容もほぼ確認でき、体制も決まってきました。
みんなすごく乗り気になってきました。
進捗状況もお知らせしますが、ご関心のある方はご連絡下さい。
美野里町住民以外でも参加可能です。
もちろん私も1万円出資して参加します。

■美野里町の文化センター物語の本づくりの呼びかけペーパーができました(2002年4月8日)
いよいよスタートです。
関心のありそうな人たちに配布してよびかける「みんなで本づくり新聞」ができましたので、見てください。
ちなみに「みの〜れ」は美野里町の文化センターの愛称です。
本づくりに参加したい方は事務局または私にご連絡ください。
この経験を踏まえて、各地で住民による本づくり運動が広がることを期待しています。

■ 鳳林院竹内さん(2002年5月27日)
美野里町文化センター本づくりの相談で、美野里町の鳳林院ご住職の竹内ご夫妻を訪問しました。
奥様は文化センター構想のときから参加されています。
ご夫妻で、ずっとお寺で「いい音楽を聴く会」を主催されてきました 。
こういう活動が地域文化を豊かにしていくのだろうと思います。
今度はご自分の敷地に音楽や美術に触れあう喫茶店をつくる計画をお持ちです。
そういえば、美野里町にはもうおひとり、喫茶店計画をお持ちの方がいます。
「みのり人」という住民情報紙の編集に参加している大塚さんです。
サロニストとしてはとても楽しみです。

なんちゃって記者会見&新聞づくりワークショップ(2002年6月9日)
美野里出版社主催の本づくりワークショップが開催されました。
チラシの呼びかけに応じて、30人近い人たちが全く自発的に文化センター建設工事事務所に集まりました。
美野里町中学校の柳澤先生のおかげで7人の中学生も参加してくれました。
本づくりの幹事会から各章の編集方針の説明があり、それを材料に参加者が取材し、新聞を作るという企画です。
日曜日、それもワールドカップの最中にも関わらず、埼玉県や東京からも参加がありました。
多摩市に住む法政大学学生の細谷さん、ここにも一度登場した埼玉県の川末さんです。
美野里町の隣の八郷町からもジャズファンの渡辺信人さんが参加してくれました。
みのり太鼓の会会長小村和博さん、みの〜れレストランでお仕事をされている塚本美智子さんなど、新たな参加者も数名ありました。
少しずつですが、広がりが出てきています。面白い活動には人が集まるのです。
みなさんもいかがでしょうか。
出版社への入社は今も受け付けています。
1万円で自分たちの本ができるのです。そして仲間が広がるのです。

今回のワークショップの面白さと意義をお伝えできないのが残念ですが、
まもなく出版社のホームページも掲載される予定です。

■ 美野里出版社の本は茨城新聞社から出版してもらえそうです(2002年8月15日)
 美野里町の文化センターの建設のまつわる一連のまちづくり物語を住民たちで本にする計画のことは何回かお話しました。それがいま、難航しています。
 まず出資者が予定の半分も集まりません。1万円出したら原稿を書く権利が得られる、などというのは若い人にはともかく大人たちには通じにくいようです。
 まあ、しかし、それはそれとして、そろそろ出版社を決めなければいけません。そこで茨城新聞社にお願いに行きました。できれば地方新聞社で出版したいとずっと考えていたのです。なぜならば、そうした活動こそ、地方新聞社の重要な役割ではないかと勝手に決めているからです。私は最近の全国紙を全く信頼していません。現場のにおいがしないからです。これからはやはり地方新聞の出番だと思います。それで茨城新聞にこだわりたいのです。茨城新聞社にとっては迷惑な話でしょうが。
 茨城新聞社の出版部の寺門部長と鈴木次長が相談に乗ってくれました。しかし、私の予算書を見て、その詰めの甘さを厳しく指摘されました。あまりにも恥ずかしいので数字は言いませんが、うまくいけば入るだろう見込みの数字を前提に考えていたのです。これはプロデューサーとしては失格です。どうにかなるといつも軽く考えるのが私の欠点ですが、まさにそれが出てしまいました。不足分は私が寄付するしかないかな、とちょっと元気をなくしたのですが、同行してくれた美野里町の沼田さんがもう少し参加者に働きかけてみようといってくれました。それに寺門さんたちも、応援してくれる姿勢を強く見せてくれました。何かをやろうとして壁にぶつかると、必ず誰かが助けてくれます。そして「どうにかなる」のです。ケアされている自分に、いつも気づきます。

ところでみなさん、購入予約をしてくれませんか。1400円の予定です。100冊くらい買ってくれる人はいませんか。ぜひご支援下さい。お申し込みはコモンズ書店まで。今なら割高予約受付中です。

■ 美野里出版社編集会議(2002年9月12日)
 美野里出版社の第1冊目の書名がほぼ決まりました。「文化がみの〜れ物語」です。「みの〜れ」は美野里町にまもなくオープンする文化センターの愛称です。このプロジェクトに関わりだしたのが縁で、もう8年も美野里町に関わっています。疲れがちですが。
 住民たちで本を出そうという計画を提案してから3年がたちました。しかし、動き出してから、私自身が時間破産を続ける毎日だったため、思うようには動けませんでしたが、参加者の熱意で実現間近です。

 今日は編集のコアメンバーの5人が集まり、みんなが書いてくれた原稿の整理をしました。おそらく常識的に考えると実現不可能なスケジュールだったのですが、思いが集まれば不可能は可能となるものです。
 今回、主導したのは茨城新聞社の杉本実季さんという若き記者です。私もかなりの楽観主義者ですが、杉本さんには負けます。それにすごい行動力です。杉本さんだけではなく、他のコアメンバーも実に多彩です。水谷さんは文化センターを設計建設した佐藤総合設計の社員です。建設監督の傍ら、その?落としの住民ミュージカルにも参加すべく、忙しい仕事の合間の練習です。深作さんは、このホームページのブックで今回紹介している「子どもの豊かな育ちと地域支援」の執筆者の一人で、子どもの問題や社会教育の実践的な研究者です。2年前まで、美野里町の役場に所属し文化センター作りに関わっていましたが、今は法政大学の講師です。さらに中本さん。美野里町の職員であり、風のまちの住民でもあります。新しい感覚をもった行政職員です。
 みんな若いのです。睡眠時間は3時間などという人もいます。私だけが年寄りです。こんな若者と付き合っていたら殺されてしまいかねません。最近はこのプロジェクトを始めたことを悔やんでいます。まあ、こうした後悔はよくあることですが。今日も朝から夜の9時まで編集会議をやりました。くたくたです。でもそのおかげで、何とか先が見えてきました。

■ 美野里出版社最後の編集会議(2002年9月22日)
美野里出版社では現在、総力をあげて「美野里町文化センター物語」を制作中ですが、この連休は、それに没頭していました。22日には美野里町で最後の編集会議です。どうにか原稿はできあがりそうですが、もう神技に近い進め方です。金輪際、本づくりには関わりたくない気分で、この本が出たら出版社には辞表を出そうかと考えています。業績の関係で無給ですし、もしかしたら逆に寄付を要求されそうです。いやはや、自分で仕組んだとは言え、今回は疲れました。おかげで仕事は後回しで、関係者にご迷惑をかけています。
しかし、まったく疲れていないのが、杉本さんです。彼女は茨城新聞社の若き記者ですが、このプロジェクトの支え役です。極度の楽観主義、もしくは能天気者で、しかもすごいクールなのです。美野里出版社が忙しいのに、海外旅行に出かけちゃいました。
それはともかく、この本は絶対に面白いです。自治体職員は必読です。ぜひご予約ください。発売は11月3日。売れ切れの場合はご容赦ください。価格はなんと1400円(送料は別です)。きっと発売と同時に完売ですが、今なら予約できます。ご注文はコモンズ書店にどうぞ。

■ 「文化がみの〜れ物語」校了(2002年10月17日)
美野里町の文化センター作りを住民たちが本にした「文化がみの〜れ物語」が漸く校了しました。ものすごく大変でした。本づくりは金輪際関わるまいと思ったほどですが、校了してしまうと、また作りたくなってきました。これまでとはまた違った仕組みとスタイルの本を企画したいと思います。
美野里町の文化センター作りは、これまでの施設づくりと違い、まさに住民主役・行政支援で行われました。住民参加ではありません。住民参加はまだ主役は行政です。その発想を壊さなければ何も変わりません。
ぜひこの本も読んでください。11月3日に発売です。コモンズ書店でも販売予約中です。
美野里町の共創型まちづくりは、今では、都市計画マスタープランづくりにまで発展しています。

■ 美野里町の文化センター「みの〜れ」が開館しました(2002年11月3日)
これまで何回も経過報告してきた、美野里町の文化センター「みの〜れ」がついにオープンしました。こけら落としは住民劇団によるミュージカル。参加者へのお土産は、わが美野里出版社の製作した「文化がみの〜れ物語」(次項参照)です。
開館のテープカットは、住民も参加して100人によって行われました。式典はちょっと月並みでしたが、若者たちによる、みのり太鼓は素晴らしかったです。
こけら落としのミュージカルは、住民たちの演ずる「田んぼの神様」。4歳から72歳までの幅広い住民が自発的に劇団をつくっての公演です。専門家による厳しい指導の成果で、なかなかのものでした。住民主役の文化センターの幕開けにふさわしいものでした。

オープン式典では、「文化がみの〜れ物語」の冒頭の部分が一部読み上げられました。その部分をぜひお読み下さい。ここをクリックすると出てきますので。

■ 「文化がみの〜れ物語」発売(2002年11月3日)
新しいまちづくりのあり方を示唆する美野里町の文化センターづくりの経緯を住民たちがまとめた本が完成しました。何回か予告していた「文化がみの〜れ物語」(茨城新聞社発行)です。
内容はとてもいいもので、新しいまちづくりのモデルになるはずです。何よりも住民たちが自分たちで書いたこと、しかも反対者まで参加してくれたこと、さらに自分たちでお金まで出したことです。これからどうやって本を売っていくかが課題です。
自治体職員の方はもちろん、各地でまちづくりに関わっている方々はぜひお読み下さい。茨城新聞社でも発売していますし、ネット購入も出来ると思います。このホームページに開店している「コモンズ書店」でも扱っています。
コモンズ書店を通して購入していただければ、その収益は美野里出版社に入ります。この出版社は完全なバーチャル出版社ですが、今回、利益が出れば、第2弾を計画していきます。本の出版とは限りませんが。社員も募集中です。
本の目次もご覧ください。

■ 神山典士さんの取材(2003年2月18日)
ライターの神山さんが美野里町の文化センターの取材にやってきました。
ある雑誌に「声をあげだした市民たち」というテーマの記事を書くのだそうです。
その一つの事例として、美野里町の文化センターが選ばれました。
それはもう格好の事例です。

美野里町に関心を持ってくれる人が増えるのはうれしいです。
みなさんは美野里町をご存知ですか。
これからのまちづくりや自治体行政のモデルになっていくところですよ。
知らないと恥ですよ。ぜひ、「文化がみの〜れ物語」を読みましょう。

神山さんは、さまざまなテーマの本を書いています。
作品紹介のホームページをご覧下さい。
時間が1時間しかなかったのですが、すっかり気があってしまいました。
酒豪のようなので、付き合い切れなさそうですが、波動が合いました。
神山さんの作品を読んでみるつもりです。

■美野里出版社スタッフ深作拓郎さん(2003年3月6日)
美野里出版社は健全に育っています。
ホームページをみていただくとわかるのですが、なかなか面白くなってきています。
その事務局を引き受けてくれている深作さんがやってきました。
これからの成長戦略?を議論するためです。

私はこれからのまちづくりは楽しむ要素が大切だと思います。
しかし、お金がからんでくると結構難しいのです。
美野里出版社は利益をあげてしまったので、それをどうするかが問題の一つです。
NPO的活動でささやかな利益をあげることは、おそらくそう難しいことではありませんが、それをどう使っていくかは難しい問題です。

■ 美野里出版社幹事会(2003年4月8日)
もうひとつの美野里町プロジェクトです。
みなさん。「文化がみの〜れ物語」(茨城出版社)はもうお読みでしょうか。
自治体職員とまちづくり関係者は必読です。
20年にわたって売れ続けるロングセラーです。早く買わないと在庫がなくなりますよ。
この本については、別項をご覧ください。最近も月刊誌「潮」や「地域創造」で紹介されています。
特に「潮」5月号は神山典士さんがとても丁寧に書いてくれています。

このプロジェクトでは住民を中心に72人の方がお金を出し合って本を出版したのですが、寄付や売り上げが順調で、なんと50万円の余剰金が出たのです。
これを配当するのでは面白くないので、これを原資にして、新しい物語をまた始めようということになりました。
そのための幹事会を開催しました。
いろいろ意見は出ましたが、結局、メンバーの中の20代が中心になって、何かを企画することになりました。
その課題は、この原資を倍にするようないい企画を実現することです。
この調子で毎年倍増すると、12年後にはもう一つ文化センターができそうです。
楽しみです。私の提案は残念ながら今回は却下されました。
とっても不満ですが、 若者には勝てません。

最近、コミュニティビジネスやまちづくりNPOが増えていますが、こんな感じで楽しみながら展開していくのがいいと思います。
この活動にご関心のある方は、美野里出版社のホームページをご覧ください。