政治を考えるコーナー
これから編集して行きます。
まずは関連記事を集める事から始めました。
少しずつ集めていくと共に、書き込んでで行く予定です。
工事中です
■ローカルマニフェストを評価する(2004年12月17日)
今月の朝日ニュースター「よみがえれ ニッポン!」は、最近話題のローカルマニフェストがテーマです。
三重県知事だった北川正恭さんが全国に広げていこうと精力的に活動されています。
北川さんは出席できなかったのですが、北川さんの取材や9月のローカルマニフェスト検証大会の様子などを材料に話し合いました。
時間が不足するほどの面白い議論でした。
視聴者からの反応も多かったようです。
これは1時間半の生番組です。
北川さんの片腕として活躍した村尾信尚さん(現関西学院大学教授)と
三重でも活躍した中村元さん(江ノ島水族館アドバイザー)と私が、今回のコメンテーターです。
驚いたことに、村尾さんも中村さんもローカルマニフェストに批判的でした。
もちろん私はほとんど価値を見出していません。
また言葉の浪費かと、真面目に考える気にもならないのです。
こういう姿勢がよくないのでしょうが。
福沢諭吉の著書に、ファイナンスリテラシーの大切さが出て来るそうです。
彼は政権と治権を分けて考え、治権については名望家を中心にした分権論を唱えています。
そうした全体像がないままの技術論の導入は、有識者がよくやることですが、
その結果、この国の自治構造や政治構造はずたずたに壊されてきたのです。
大切なのは言葉ではなく、ビジョンと実体のある言葉です。
第一、マニフェストなどという言葉がわかりにくいです。
マーケットリサーチの世界ではかなり昔から使っていましたが。
そんな言葉を使うよりも、まずは公約をしっかり守る文化を回復するのが先決です。
公約を大事にしないで、何がマニフェストサイクルか、です。
まあ、こんなことを書き出すときりがありません。
今回は村尾さんのコメントがとてもよかったです。
私はいなくてもよかったです。
ただ、村尾さんにしても、国民を変えなければいけないといいます。
自らが変われば、まわりは変わるのです。
この点が、少しだけ不満です。
マニフェストなどという言葉に惑わされてはいけません。
数値で評価することは手段でしかありません。
大切なのは、ビジョン(目的)であり、約束を守ることなのです。
住民が主役になれないマニフェストサイクル(特に形成と評価の面で)はおそらく何も変えないでしょう。
今日は熱があったため、きつい1時間半でした。
また風邪をさらにこじらせてしまったようです。
■赤ペンを持って憲法を読もう(2004年9月1日)
先々週予告した「赤ペンを持って憲法をよもう」(かんき出版)が完成しました。
9月6日から書店に並びます。
編集担当の藤原雅夫さんと著者のリンカーンクラブ代表武田文彦さんがやってきました。
この本でどう新しい風を起こせるか、を考えるためという口実のもとに、久しぶりに3人で会食したのです。
この本に関しては、ブックのコーナーに紹介していますので、ここでは書きません。
本は出すだけでは意味がない、と言うのが私の考えです。
ですから問題は、この本を使って何をやるかです。
私が提案したのは、「憲法添削会」と「公開フォーラム」です。
だいたい憲法なんて、みなさんもちゃんと読んだ事はないでしょう。
検事になりたいという明確な志をもって法学部に入り、憲法の講義は真剣に聴いた私ですら、
解釈的にしか憲法を読んだ事がありませんでした。
解釈していたら、本当の実体は見えてきません。
多くの人も、読んだ事はないでしょう。そのくせ、みんな、護憲、改憲といっぱしのことをいいます。
偉そうな事をいう前に、まずは読んで見ろといいたいです。
きちんと読めば、憲法がいったい何ものかがわかるはずです。
そこで、秋から「憲法に赤ペンを入れる会」をやったらどうかと思います。
つまり、主体的に憲法を読もうということです。
これは武田さんも賛成しましたから、実現するでしょう。
もうひとつは、憲法を主体的に読むための公開フォーラムの開催です。
これはリンカーンクラブの主催がいいと思いますが、いま、このリンカーンクラブの推進体制が脆弱化しているのです。
どなたか事務局長に立候補しませんか。
武田さんに代わって募集中です。
関心のある方は、ぜひ連絡下さい。
リンカーンクラブをのっとるいいチャンスですよ。
■脱永田町の絶好のチャンスを活かす方法(2004年6月5日)
年金法が成立してしまいました。
7割を超える国民が反対している法律が通ってしまったのです。
それを食い止められなかった民主党も同罪ですが、信じられない話ですね。
ブログには書きましたが、本当は誰も関心がなかったのかもしれません。
事実、私もあまり関心はありません。
しかし、もし岡田民主党がこれまでの国政の流れを変える気があったら、絶好のチャンスでした。
国会デモを国民に呼びかければ、きっと国民の声をビジュアライズできたはずです。
私も行きました。
もし日本が民主主義国家であるのであれば、
そして、岡田さんが、「脱永田町」を本気で考えているのであれば、
国民にこそ行動を呼びかけるべきでした。
姑息な戦術を使うのは永田町の発想です。
岡田さんは完全に失敗しました。
しかし、まだ間にあいます。
これからでもいいから呼びかけるべきでしょう。
筑紫哲也さんが最近がんばっています。
筑紫哲也さんにも期待しましたが、彼もついに呼びかけをしませんでした。
相変わらずリスクをとらない観察者でしかありませんでした。
行動で切る立場の人は行動すべき時があります。
今がその時期であるような気がします。
誰が最初に声をあげるでしょうか。
■嘘で固めた政府(2004年4月28日)
先週ちょっと元気になったのですが、
またくさっています。
相変わらず腹立たしいことが多すぎるのです。
たとえば、柏村武昭議員が、イラクで拘束された3人を「反日分子」とし、その発言に対して首相が「言葉は慎重に」とコメントした事件です。
国民の過半数の反対を押し切っての自衛隊派遣こそが、反日行為でしょうし、
また柏村議員(こういう人を議員にする選挙制度は改められなければいけません)の発言は、
表現の問題ではなく、考え方の問題です。
小泉首相がいかに嘘で固めた人であるかが、その一言で如実にわかります。
嘘を許容してはいけません。
たとえば、閣僚の国民保険未納の問題です。
うっかり忘れたという弁明でわかることは、
彼らには督促状が行っていないと言うことです。
保険料を数か月、未納にしただけで、どんな督促状がどのくらいの頻度で届くかご存知ですか。
督促状の文面もひどいです。
社会保険庁のコミュニケーション姿勢に関しては以前も書きましたが、全くないと言ってもいいでしょうが、
私が今回疑いを持ったのは、社会保険庁の偉い人たちはきっと保険料を払っていないだろうと言うことです。
もし払っている方がいたら教えてください。とても安心できますので。
この問題の意味の大きさは、あまり意識されていないように思います。
麻生さんの発言を聞いていると情けなくなりますね。
こんな人が閣僚なのです。
人は間違いを犯すことはあります。
それを責めてはいけません。
大切なのは、間違いが明らかになった時の対応です。
麻生さん、少しは誇りやプライドをもったほうがいいです。
■34歳のこさい太郎さんが港区区長選挙に立候補します(2004年4月6日)
宮崎久常さんは、会社を辞めて衆議院選挙に立候補し、見事に落選した人です。
みんなで応援しましたが、突然の、しかも衆議院でしたから、限りなく無謀な挑戦でした。
今はまた会社勤めにもどっていますが、新しい政治家志望者の応援を続けています。
彼から、今度、港区の区長に友人が立候補するので応援してほしいと頼まれました。
その人が、こさい太郎さんです。
私は、面識は全くありません。
こさい太郎さんのパンフレット「港区オンリーワン構想」を読みました。
共感できることが多かったです。
年齢はなんと34歳です。
こさいさんのホームページを読んでみてください。
若者は政治に無関心なのではありません。
むしろ、今、動いているのは若者たちだけです。
彼らが活躍しだすと日本も大きく変わります。
楽しみです。
それに比べて国会の議論がむなしいです。
年金議論などを見ると、議論のための議論だけで、自分の信念が出せずにいるような気がします。
自分の考えで話せば、なんでもないことを、難しく議論しているだけです。
しかもお互いにいい加減な情報に基づいて。
■
日本国憲法改正案(2004年2月16日)
平和に取り組んでいる川本兼さんが、日本国憲法改正案をつくりました。
前文は全面改定です。
川本さんが主張されている平和権もしっかりとうたわれています。
この改正案をもとに、本にまとめて出版されるそうです。
このホームページでも、少し憲法論議がありますが、
憲法を考えるいい時期かもしれません。
ちなみに、武田さんの憲法論(書きこみがとまっていますが)も出版される予定です。
■選挙結果(2003年11月9日)
選挙結果を見て、かなり寂しい気分になりました。
平和国家否定路線はますます進みますね。
私たちが肯定したのですから。
「イラクの復興」も遅れるでしょう。イラクの人たちにとっては、ですが。
それに日本も荷担するわけです。
日本での「9.11」が起こらないことを祈るのみです。
「11.9」の選挙が、流れを変えられなかったのは、とても悲しいです。
「イラクの復興に貢献することが大切」という命題は、 否定できない命題ですから、命題の意味がありません。
問題は「イラクの復興」とは何か、です。
「言葉」だけで語る人が力を持つ社会は怖いです。
■ 選挙に向けてのノイズ(2003年11月8日)
明日は選挙です。
今回は私たちの未来を決める重要な選挙だと思っています。
今週、「謎とき本能寺の変」という新書を読みました。
私は本能寺の変の首謀者は秀吉だと思っていますが、この本では足利義昭としています。
まあ、それはともかく、その本の最後の文章に共感しました。
和辻哲郎は、信長にみられる「世界へと視圏を開こうとする衝動」や「伝統破壊」を高く評価し、
秀吉・家康以降の為政者の「精神的怯懦」を繰り返し批判した。
本能寺の変の影響は、いまだ払拭されていないと筆者は思うのである。
いかがでしょうか。
「世界へと視圏を開こうとする衝動」や「伝統破壊」を、市民が持たなくてはいけない時代かもしれません。
歴史が急速に後戻りしつつある現在、まさに「革命」が必要です。
政治家には革命は期待できません。
現代の革命は、どういう形をとっていくのか、とても興味があります。
今回の選挙は、もしかしたらその一歩です。
参加できることをとてもうれしく思います。
結果に大きな期待をもっています。
さて、しかし、どうなりますか。