9月11日とイラク
2001年9月11日は歴史の転換点になりました。
人類はピークを超えて、滅びへの局面に入りました。
それは決して悪い事ではありません。
存在には必ず終わりはあるのですから。
ここでは、そこから始まったイラク事件に関することを採録していきます。
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イラク事件に思うこと イラク事件のことがマスコミからだんだん消えています。 私の今の思いを記録しておきたいと思い、ここに書き込みました。 2003年4月27日 |
■ベトナム戦争で戦った退役米軍人が、イラクに駐留する兵士たちに向けて書いた公開書簡
■イラク攻撃への意見表明のお願いをしてみました(2003年4月5日)
■ ピースウォーク(2003年3月21日)
■イラクへの侵略戦争の始まり(2003年3月20日)
■
メッセージ15:なぜ日本では対イラク戦争反対のデモが広がらないのでしょうか〔2003年3月1日〕
■ 対イラク戦争反対の署名(2003年2月24日)
■小林貴博さんからのインフォメーション(2003年12月4日)
小林さんから
ベトナム戦争で戦った退役米軍人が、イラクに駐留する兵士たち
に向けて書いた公開書簡の和訳の案内をもらいました。
感動しました。
米国はいい国です。
皆さんも読んでください。
邦文
http://www.egroups.co.jp/message/TUP-Bulletin/225
原文
http://www.bringthemhomenow.org/what/latest.html#openletter031115
■イラク攻撃への意見表明のお願いをしてみました(2003年4月5日)
このホームページで、2003年4月5日に、次のような呼びかけをトップページに書きました。
反応は、しかし、1週間で5人からでした。
支持は1人、不支持は4人でした。
支持・不支持は、人それぞれですから、それはそれでいいのですが、
あまりの反応の低さに、思わずメッセージ18を書いてしまいました。
フォーラムに寄せられた意見も再録しました。
<イラク攻撃への意見表明のお願い>
イラク攻撃事件にとても心を痛めています。
そこで、みなさんの素直な意見をぜひお聞きしたいと思っています。
このホームページのフォーラムに
イラク攻撃への支持・不支持の意見を一言でいいですから、
書き込んでもらえないでしょうか。
名前は仮名でも結構です。
ただできれば年齢と性別を書いてもらえればと思います。
もちろん意見も歓迎です。
こんなことをしているということも聞かせてもらえるとすごくうれしいです。
○イラク攻撃事件について 佐藤修 2003/04/02 (水) 21:43
3月のオープンサロンで、ブッシュチームのイラク攻撃を支持するかどうかを質問したら、4人の人が支持を表明しました。
そこでお聞きしたいのですが、
みなさんはどう思われているでしょうか。
今日の朝日新聞で、服部君(このホームページのブックで紹介している「YOSHI」参照)のお母さんが、
「米国人みんながブッシュ氏のイメージで塗りつぶされてしまうことが残念でたまりません。」
とかいています。そして、
「(小泉首相の米国支持を)日本人みんなが支持していると思われては困る」と思って、反戦集会にも出ている。
とも書いていました。
それをよんで、また、みんな一体どう考えているか知りたくなりました。
支持、不支持、の一言でいいですから、これを読んだ人は発信してくれませんか。
もしこのコーナーはちょっと、と言う方は、ぜひ家族か友人に話してみてください。
話すためには、自分の考えを明確にしないといけないですが、ぜひ一度、考えてみてください。
ぜひ言葉にしていってください。
○猫の里親を探しています 石本君代 2003/04/04
(金) 07:04
はじめて書き込みする石本と申します。
コモンズ村の村民で、広報官を名乗っています。
コモンズ村はまだ不戦宣言を議決していませんが、私個人はイラク戦争に反対です。
先日、反戦デモに参加するためにプラカードに「アメリカこそ悪の枢軸だ」と書いたら、一緒に参加した中学生の男の子から、「アメリカにも戦争に反対している人はいるから、主語はブッシュにするべきだ」と、スルドイ指摘を受けました。
中学生でも国家と国民を区別できるのだから、この国はまだまだ全然、捨てたものじゃないですね。
その中学生は、少し前まではトランプ・ゲームで負けただけでも泣くような気弱な子でしたが、デモの間、背筋を伸ばして凛然と、彼なりに反戦の意志を全身で表して歩いていました。
その姿がやけに美しかった。
終った後に「あんなに一生懸命に歩くと、疲れたでしょ」と尋ねると「夢中だったからね」とのことでした。
話は突然変わりますが、猫の里親を探しています。
近所に住んでいる一人暮らしの高齢の女性が、引っ越しをすることになり、猫を飼えなくなったのです。
6匹の猫が里親を求めています。
3歳から6歳くらいで、いずれも不妊手術済み。
もと野良猫を、女性が育ててきたものです。
興味のある方は、石本までご一報下さい。
4月末までに里親が見つからない場合は、やむをえず安楽死させるそうで、1匹でも2匹でも、新しい飼い主を探したいところです。
私も猫を飼っていますが、戦争で犠牲になるのは猫や犬も同じで、その点でも憤りを感じます。
ブッシュ大統領がキャンプデービッドに移動する度に、愛犬を抱きかかえてヘリに乗る映像で流れますが、あの映像ほど、ブッシュの愚かさを伝えるものはありません。
あの人はあれほど犬を可愛がっていながら、犬から教えられたものが何もないのでしょう。
生き物の命より石油の方が大事なら、キャンプデービッドには、愛犬の代わりに石油缶を抱えて行けばいいのです。
○意思表示です 佐藤和美 2003/04/06
(日) 22:59
一昨年の9月12日、僕は数人に、「これが合法的な殺戮である『戦争』になることを危惧する」と書いたことがあります。
ところが今回の戦争は非合法な殺戮になりました。
ですから、当然僕はイラク攻撃もブッシュさんも小泉さんも支持しません。
と言うより支持出来るわけがありません。
戦争で死ぬのは罪のない人です。
それは民間人だけではなく兵士にも共通することです。
それを仕掛けたいわゆる偉い人は絶対に死にません。
フセインさんもオサマビンラディンさんも死んでいないのです。
一兵士として死んだ人が、もし生きていたら彼等よりずっと偉大になっているかもしれないのです。
戦争をしている双方とも兵役が義務であり逃れられないことは、たまたまその国の今の時代に生まれ、たまたま兵隊にさせられてしまったのですが、彼等も一民間人です。
それに、フセインさんは(恐らく)明らかに恐怖政治と虐殺を繰り返してきた人ですが、この無法な戦争をしたために彼の業は隠れ、アラブの世界では下手すると英雄になってしまうのではないかとの心配を持ちます。
いずれにしても一般的には地位が上で判断力にも優れていると思われる人々が、なぜこんな戦争をするのか信じられません。双方とも傲慢としか思えないのです。
一方では国家の損得でフランスやドイツが反対したと言われますが、僕はそれでも良いと思っています。
また、「北朝鮮の脅威に備えてアメリカに媚びを売っておかなければならない」とは、卑しい人とつるむ政治家みたいです。
「自分の身の廻りで起きたとしたら」と考えたら、許せるものではありません。
○中東で起きていることについて思うこと 浦嶋裕子 2003/04/08
(火) 22:24
どうもはじめまして。浦嶋です。
佐藤さんにはたいへんお世話になりながら、このフォーラムに書き込むのは初めてです。
直接お会いしたことのない人に、自分の意見を表明するのが苦手で今まで
掲示板にはあまり書き込んだりしていませんでした。
すみません。
先日、佐藤さんに、私たちが立ち上げようと思っている、
ローカルジャンクション21構想についてご相談させていただきました。
その構想は深いところで、世界平和とつながっていると私は思っています。
知り合い数人に宛てたメールですが、
もっと多くの人に自分の思いを伝えてみようと思って書き込みさせていただきました。
今イラクの戦争をはじめ、中東で起きているさまざまな悲劇の
要因のつまるところは、
私たち先進諸国の社会の矛盾や摩擦を全て自分の見えないところ、
知らないところへとしわ寄せした結果のような気がしてなりません。
人間生きていれば、環境も破壊するし、人を傷つけてしまうこともある。
でもそれが自分の目に見える範囲、相手の痛みが分かる範囲で行われていれば、その問題をできるだけ小さく抑えようと
できるはず。
でも相手の痛みが目に見えなければ、どんどん自分の欲求はエスカレートする一方。
その成れの果てがこの戦争のように思えるのです。
先日NHKで、アメリカの要塞都市についてのドキュメンタリーが放映されました。
高級な邸宅が立ち並ぶコミュニティはゲートと門番によって周囲から隔離され、
安全とラグジュアリーな生活が保障されています。
そこには、自分たちがそのような生活を得るための代償として
起きている矛盾や衝突が何一つ見えない、
背筋が寒くなるほどの、美しい生活です。
そのような生活をしている人たちは、毎日使う車のガソリンを
安価に入手するために、争いや貧困が中東で起きていること
をリアリティをもって感じることは到底無理でしょう。
だから、中東の実態を知らずに、
平気で、中東の民主化というたわ言を抜かすことができるのでしょう。
東京に暮らしている私たちだってそう変わりません。
百貨店やスーパーにきれいな商品が並ぶまぶしい表側の裏に
産廃業が汚い仕事を一手に引き受けていることの実感を
まったくもって感じずにいられる社会です。
また原発立地地域の人が不安な暮らしを送っていることもあまり実感できないまま、
電気を快適に使って私たちは暮らしています。
自分の愛する子供の命を奪わなければならないという矛盾を胸に抱きながらも営々と暮らしを営んでいく
−最近、持続型社会と騒がれていますが、
その本質ってこういうことなのではないかと感じています。
内橋克人という経済学者が、コミュニティによるFEC(food,energy,care)の自給を唱えていますが、
自分の生活の必須要素を自分の目に見える範囲で、
自分で責任をもって、矛盾にちゃんと向き合って暮らすこと。
世界平和とは、実はこんな地道な日々の暮らしが根底にあって初めて守られるものだと思います。
地域に行って地元学をやって、そんな基本的なことが初めて分かりました。
だから、これからも私はコミュニティ、地域、ローカルをテーマに取り組んでいこうと思っています。
自分の生活も含めて。
○中東で起きていることについて思うこと 深作拓郎 2003/04/09
(水) 01:16
はじめまして。ホームページでまれに名前が登場する深作拓郎です。CWS村の村民です。
今回のイラク戦闘ですが、浦島さんとほぼ同様の考えを持っていました。
査察団の非公式コメントで「あと1.2ヶ月あれば・・・」というのがある新聞に掲載されていましたが、
相手の状況等を鑑みず、早急に攻撃した理由がどこにあったのか、いまだにわかりません。
私たちの国は、今から約60年前、侵略と敗戦、被爆という体験をしました。
そこで私たちが背負ったことは今も続いています。
私たちが学んだこと、体験したこと、体得したことを世界に広めるというのが、私たち日本に出来ることのように思います。
今回の国の対応、特に首相コメントには閉口でした。
また、先日中教審答申がだされ、これから本格的に「教育基本法」改正へ動きだします。
今、教育の基本を改革しなければならない理由がどこにあるのか、国民がそれを必要としているのか、疑問です。
要は、中央集権化、学校教育中心化を図るとともに、規制緩和によって、生存権的社会権としての教育を受ける権利とそのための国と地方公共団体の義務を狭義的にしていこうとするものに読み取れます。
現在の内閣は、支持率の高かったときから、異様に感じていましたが、改革の推進にあたっては高圧的で、わが国も違った方向に進んでいるようにも感じています。
○イラク戦争 増山博康@環境クラブ 2003/04/18
(金) 21:09
僕は支持しません。
スコラ哲学に「戦争をしてよい条件」と言うのがあります。
かなり、厳密に議論されていて、ヒットラーなら殺してもいいかと言うレジスタンス活動家の間の議論でも使われた論理です。
僕がカトリックを評価するのは、こういう「組織論理」の整理がかなりなされている部分です。
その上で支持しません。
■
ピースウォーク(2003年3月21日)
ピースウォークに参加しました。芝公園から銀座の約3キロの行進です。
1万人を超す人が参加しました(主催者の発表では5万人です)。
歩いていると走っている車の中から賛同の拍手があったり、同じマークを見せ合ったりの交流がかなりあります。
まさに対話型のピースウォークです。
沿道で演奏や踊りなどのパフォーマンスもあります。怒りの中に楽しさもあります。
ともかく大きな声で「戦争反対」と叫びながら歩いていると、いろいろなことを感じます。
いわば「歩く内観」の場かもしれません。
小泉さんも一度、こうしたピースウォークに参加すると人間のやさしや文化を感じられるでしょう。
障害を持った人もいます。
子どもや若者、私のような白髪の者、外国人、お坊さん、
実にさまざまな立場の人が、みんな同じ目線で、同じ歩調で、同じ発声で、2時間近くも行動を共にしていると、何やらすごく幸せな気分になります。
これだけ多くの人が、真剣に参加しているのを知っただけでも、とても気分が明るくなります。
それだけではなく、感性も高まります。
人や自然や環境へのシンパシーが高まります。
子どもの持っていたプラカードに「けんかはよそう」と書いてありました。
それを見ただけで涙がでそうになりました。
子どもでもわかる論理を、なぜ大人たちは忘れてしまうのでしょうか。
今週のブックに、昭和20年代の子どもたちの生活を書いた本を紹介しました。
私たちも、改めて子ども時代を思い出したいと思います。
アフガンの子どもたちの笑顔も忘れられません。
笑顔をうばい、戦士の魂を吹き込む行為からは未来は見えてきません。
■イラクへの侵略戦争の始まり(2003年3月20日)
もうひとつの訃報です。
対イラク戦争が始まりました。
しかも私たち日本人がそれを応援する形での始まりです。
不条理なことです。
日本は完全に曲がり角を曲がりました。
小泉さんという野心家の、しかし歴史観のない首相を選んだ、私たちの不幸です。
ちくま新書の最新刊に「非戦の哲学」という本があります。
著者は千葉大学の小林正弥さんです。お読みいただければうれしいです。
川本兼さんの「平和権」(すずさわ書店)もぜひ読んでほしい本です。
メッセージに少し私の思いを書きました。
読んでもらえればうれしいです。
■
対イラク戦争反対の署名(2003年2月24日)
日本平和学会で対イラク戦争反対の声明を出すと言う事になりました。
日本平和学会は運動体ではなく学会です。
その平和学会で、ついに反対声明を出す事になりました。
時代はそこまで来ているのです。
これに関連した署名のメールは色々まわってきます。
署名問題では先日いろいろ話題になりましたが、今日また嬉しい署名をさせてもらいました。
反戦デモの情報があれば、教えて下さい。
できれば参加したいと思います。