経営哲学堂

  経営者に「経営道」を広げたいという思いから、比叡山、高野山、吉野で1200日修行してきた友人が主宰している集まりです。昨今のような経済状況であればこそ、そうした活動がとても大切だと思っています。これも広報担当役です。

■ECHO放送開局(2004年6月15日)
日本経営道協会の市川覚峯さんを訪問しました。
市川さんは特異な人物です。
それに関しては以前書きましたので、お読みください

市川さんの年来の夢だった、経営道伝道のための放送局が開局されました。
ブロードバンド回線を活動した動画放送です。
ECHO放送といいます。ECHOは廻向でもあります。
会員制の放送ですが、これまでの市川さんの活動の記録も編集されて流れています。
毎月、市川さんの講和も流れます。
ブロードバンド放送ですが、画質はとてもいいです。

市川さんは日本で初めて、経営道を本格的に主唱し広げてきた人です。
KAE経営道フォーラムも、市川さんが始めたものです。
彼は、企業経営の世界にも、また仏教界にも広いネットワークを持っています

何よりも、市川さん自身、1200日にわたる修行を重ねてきましたし、
今も毎年山籠もりをし、行を欠かしません。
経営者と一緒に、少し短い行体験を指導されることもあります。
私は1200日の行の節目に比叡山、高野山、吉野に市川さんで彼の行を見せてもらいました。
並の人には出来ないことです。

ECHO放送はこれから本格的に動き出すようです。
個人の場合、毎月1000円の会費で、番組を見ることが出来るそうです。
これからの企業経営幹部の方々にはお勧めです。
関心のある方はECHO放送のホームページを見てください。

もっとも私は、経営と仏教をつなぐことのできる市川さんにはもっと違うことに取り組んでほしいと思っています。
ぜひとも大きな風を起こしてほしいと思っています。


■ 経営道の伝道師 市川覚峯さん(2002年11月7日)
日本経営道協会の市川覚峯さんがやってきました。
市川さんは以前一度紹介しましたが、経営コンサルタントだったのに、突然思い立って、1200日(実際にはそれ以上でしたが)、比叡山、高野山、吉野で修業された行者です。不思議な霊力をもっている人ですが、ほとんど、誰にも理解されていないのが問題です。
私は彼の比叡山での得度式、高野山の21日の断食行明け、吉野の過酷な回峯行の満行式に立ち会いましたが、彼の行は中途半端ではありませんでした。
市川さんの思いは世直しです。特に今、影響の大きい経営の世界に「道」を回復させたいという強い思いを持っています。お知らせで紹介しているKAE経営道フォーラムも、もともとは市川さんが創設しました。
市川さんは、大きな構想を持っています。日本の経営道の先達の思想と実践を一堂に集めた実践経営道の殿堂を建てたいのです。まあ、高々20億円もあれば出来る話ですから、誰かがポンと資金を出せばいいのですが、それがなかなか実現しないのです。みなさんの周りに出してくれそうな方がいたら教えて下さい。市川さんは喜びます。もっとも私はその構想に賛成しているわけではありません。念のため。

■日本経営理念研究所市川覚峯さん(2003年3月27日)
市川覚峯さんが久しぶりに来ました。
新たに活動に参加した天谷恭一郎さんも一緒でした。
別項で紹介していますが、
市川さんは比叡山、高野山、大峰山で1200日の修行をされてきた、異質のコンサルタントです。
その修行の節目毎に、私も現地に行きました。
かなり過酷な行体験だったと思います。

今度、それをベースにした新しい「スピリット道場」というプログラムを経営者向きに始めるそうです。
実際に行を体験すると共に、
松長有慶さんや光永丹道さん(1000日回峯行者)などとも親しく話し合うセッションもあります。
経営にも道があるという、市川さんの活動はそれほどうまくいっているわけではありませんが、
活動をはじめだしてから20年近くたっています。
その活動の成果は、少しずつ結実してきています。
行に参加されたい経営者の方がいたら、ぜひ参加してください。
小泉信一郎やブッシュにも参加してもらい、道をはずことの意味を考えさせたいです。

■ 日本経営道協会の市川覚峯さん
(2003年6月3日)
市川さんのことは前にも何回か書きました。ご参照下さい。
市川さんが主宰する日本経営道協会が7年目を迎えたので、
その記念に「蘇れ 企業家精神シンポジウム」を開催します。
お知らせでご案内しています。6月13日です。

日本の仏教界を代表する3人の方が一堂に会します。
松原泰道さん、松長有慶さん、そして千日回峰行者光永覚道さんです。
そこに市川さんも参加し、東洋思想、仏教思想を通して、
改めてこれからの企業のあり方を考えようという企画です。
この4人の論客をどうつなげるかは至難ですが、
たまたま私が全員にささやかながらの縁を持っているために進行係を依頼されました。
コムケアフォーラムの前日なので、行けるかどうか不安ですが、
市川さんの強い要請に抗しきれずに、一応お引き受けしました。

市川さんは比叡山、高野山、吉野山で3年間、修行された人です。
私もそれぞれの場所での節目の行には市川さんに会いに行きました。
市川さんは企業経営者にも接点は多いですし、仏教界にも接点は多いです。
そこをつなげる事で、何か新しい物語ができないかと思っています。
山から戻られた後、「吉野会議」構想を市川さんと考えてことがあります。
そこで出てきたコンセプトが「いのち輝く経営」でした。
そのテーマでのシンポジウムも何回か、開催しましたが、企業は一向に変わりませんでした。
今回のシンポジウムは、何か新しい物語を生み出すでしょうか。


■「いのち輝かせて生きる」(市川覚峯 致知出版社 1400円)
日本経営道協会代表、市川覚峯さんの新著です。
市川さんのことについては別項をご覧下さい。

著者が前書きに書いているように、
「都会の企業コンサルタントが、山の行者の視座を入れながら、語った」本です。

「日本思想から学ぶことがたくさんある」というのが市川さんの考えです。
そうした考えから、市川さんは1200日の行を重ねました。
私も行の合間に、比叡山、高野山、大峯山に、市川さんの行のすごさを体感しにいきました。
いずれの行も、半端な勤めではありません。

この本は、そうした筆者の思いが込められた本です。
実践的な実体験に支えられた本ですから、含意することは大きいです。
読みやすい本です。

市川さんはいまも、経営者を対象に、比叡、高野、吉野で、短時間の行擬似体験をするプログラムを展開しています。
ご関心ののある方はぜひ参加して見てください。

日本経営道協会7周年記念シンポジウム(2003年6月13日)
お知らせのコーナーでご案内したシンポジウムです。

日本の仏教界を代表する3人の高僧がゲストです。
高野山専修学院院長で、密教の世界の第一人者、松長有慶さん、
仏教や禅の心の大家、松原泰道さん、
そして、比叡山の千日回峰行阿闍梨として有名な光永覚道さんです。

「さん」づけで書くと怒られそうですが、私はすべての人を原則として「さん」でお呼びしています。
さすがに、今回の会場の司会役としては「先生」とお呼びしましたが、
私にとっては「さん」が最高の敬称です。
このシンポジウムの発起人のひとりとして、シンポジウムの進行役を勤めました。
また、光永阿闍梨のセッションではコーディネーター役をつとめました。

光永阿闍梨の千日回峰行はすごい行です。
私は平成3年に、日本経営道協会の代表、市川覚峯さんが比叡山で得度された時に、 阿闍梨にお会いしましたが、
その時はまだ、エネルギーを感じませんでした。
しかし、今回、改めてお会いし、大きないのちのエネルギーを感じました。
道を進む人の大きさを感じます。

それは松原さんや松長さんも同じです。
松原さんは95歳ですが、お話も実に見事で、こなし方も鮮やかです。
松長さんは、今回は「ものづくり」に関する話を少しされました。

3人のお話には、これからに企業経営のヒントが山積みでしたが、
参加された経営者の方にどのくらい伝わったか心配です。
シンポジウムの後、交流会があったのですが、私は明日のコムケアフォーラムの準備が未完のため、不参加でした。
きっと盛り上がったことでしょうが、それが実際に経営にどう繋がるかが問題です。
私は最近の企業経営者には全く期待していませんが、
高僧たちのしなやかな生き方と目線の水平さを学んでほしいものです。