公益法人改革の動きに関するNPO側の異議申し立て活動
公益法人改革に関してのNPO側からの異議申し立て活動については、
公益法人改革オンブズマン設立準備委員会のホームページに詳しく報告されています。
そこから関連したホームページもリンクされています。
ここでは、私が関わった範囲での経過を少し記録しておきます。

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公益法人改革オンブズマンのホームページをぜひご覧下さい。

■公益法人改革オンブズマンからの呼びかけ(2003年4月19日)

公益法人改革に伴う、NPOこわしの動きはまだ終わっていません。
コミュニケーションの問題には、実にさまざまな事が含意されていますが、
とりあえず、公益法人オンブズマンからの呼びかけを転載します。
詳しくはホームページをご覧ください。
そして行動につなげていってください。
以下はオンブズマンからの呼びかけです。

NPO法人が公益法人改革から外れて一安心か?とんでもない!
NPO法人は公益法人と同じ運命をたどることになります。

政府案よりひどい与党案が検討されており、事態は更に悪化
しています。政府は与党案を受けて連休明けにも行革大綱を
決定する見通しです。

未だ原案が公開されていないのに・・・。

公益法人改革オンブズマンは、これらの動きを阻止するため、
2つのキャンペーンを始めました!

4月18日(金)
政府原案・情報公開請求キャンペーン開始!
 →http://www.houjin-ombudsman.org/disclosure/campaign.html

4月19日(土)
与党案反対キャンペーン開始!
 →http://www.houjin-ombudsman.org/index.html

具体的には、次の申し入れ文をNPOに関係する国会議員に送ります。
 http://www.houjin-ombudsman.org/stop0419.pdf

この申し入れ文にご賛同いただける方は、公益法人改革オンブズマン
のホームページに掲載されることを前提にお名前(法人名)とご所属
(差し支えなければ)をinfo@houjin-ombudsman.org宛にお送り下さい。

よろしくお願いいたします。

皆さんの声と行動が改革と政策の方向を変えます。共に進みましょう!

これまでの公益法人改革の動きとオンブズマンの活動
 →http://www.houjin-ombudsman.org/nowadays.html

政府税調第6回非営利法人課税WG議事録(3月14日分)
 →http://www.mof.go.jp/singikai/zeicho/gijiroku/hwg006a.htm
珍しく手短かで、今まで見たこともない位、刺激的な議事録。
是非、ご一読ください。

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平成15年4月19日
公益法人改革オンブズマン
http://www.houjin-ombudsman.org/
連絡先:info@houjin-ombudsman.org
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■ 公益法人改革への異議申し立て集会(2003年3月2日)
公益法人改革の動きは、報告してきましたが、これは日本の市民社会の行方を大きく変えていく契機になるかもしれない事件です。
しかし、まだ関心を持っている人は少ないです。
問題の多い公益法人の改革はどんどん進めていけばいいと、みんな思っているのでしょう。
私も1か月前まではそうでした。そうではない事を教えてくれたのが浜辺哲也さんです。
そこには、NPO法が廃案になるという動きや課税原則や統治思想の転換も含めて、社会のあり方に関する重要な問題が含まれていました。
私は、日本のNPOの動きやNPOの世界の人たちにかなりの違和感があります。
目線の高さを感ずるのです。
しかし、事はもっと大きいように感じ、公益法人改革オンブズマン設立準備委員会の呼びかけ人に参加したのです。
オンブズマンという名称も、嫌いな言葉であるにもかかわらずです。

その会の呼びかけで、緊急討論集会が開かれました。70人くらいが集まりました。
とてもいい会で、参加者は事態をしっかりと理解できたと思います。
NPO法人は意外と少なく、むしろ真剣に社会の中で活動している市民たちの顔が、私には見えました。
コムケア活動を応援してくれている方も10人以上、参加してくれたのもうれしいことでした。

この活動のせいだけではないでしょうが、この1週間で全国の流れが変わりだしました。
内閣府も動き出したようです。
この新しい動きは、浜辺さんのたったひとりの活動から始まったと私は思います。

私は今回の経験から多くのことを学ばせてもらいました。
これについてはメッセージに書きました。ぜひお読み下さい。
またこの集会の様子や、その後の全国への活動の展開についてもオンブズマンのホームページをご覧下さい。
ホームページもリンクしました。
http://www.houjin-ombudsman.org/
私のところにも、次々と全国各地での学習会の情報が入ってきます。
未来は明るいです。もしかしたら、日本のNPOも脱皮するかもしれません。
まあ、NPOと言う名前は変えて欲しいですが

■ 公益法人改革オンブズマン(2003年2月23日)
公益法人改革の動きに関しては、別項のコーナーで紹介報告していますが、その動きに危機感を感じた人たちが集まりました。
もっと大勢の人たちが集まると思っていたのですが、10人程度でした。
しかし、多彩な顔ぶれで、活発な議論が展開されました。
そして、3月2日に緊急集会を持つ事になりました。
そこから後の動きの早さには驚かされました。実践者の集まりだからでしょう。

私自身は、オンブズマンという名称に抵抗を感じますが、異議申し立てをしていくためには、最初は刺激的なほうが効果的です。
2日の集会の報告はまた来週させてもらいますが、かなり重要な集まりになるのではないかと思います。
しかし、ほとんどのNPOや市民活動組織は、まだ無関心です。
情報を流しても、ぴんと来ないのです。
これこそが問題なのですが。

私が違和感を持つのは、今回の動きの根底に、政府主導の官民構造への回帰志向があると感じるからです。
寄付を免税にするというのは、社会を維持して行く上でのコスト負担を各人が自主選択で対象を決めて行くと言うことです。

税金は予算配分を政府が専管することで、社会の方向性を決めていくものですが、それとは別に個人が直接、NPOやボランティア活動に直接寄付していくことで、政府の一元的な動きを補完していく動きが広がっているように思います。
ハンガリーでは、税金の1%を、税の申告時に税を配分してほしいNPOを選べる制度があるそうですが、むしろそうした方向が、現代の潮流ではないかと思っていました。

そうした時代の流れに逆行して、ともかく税として一度、中央に集めて、賢い政府がそれを配分していくという流れが、意図してかどうかは別にして、今の公益法人改革には感じられます。
もしそうであれば、これからの社会のあり方を大きく変えていくことになりかねません。
地方分権と市町村合併で、これまでの中央集権体制を強化しようとしている流れと軌を一にしています。
時代を方向付ける最初の一歩は、誰も気づかないこともあるのです。
気を付けなければいけません。

現在の公益法人は、問題山積です。
その改革は急ぐ必要があります。
しかし、それを急ぐあまり、時代の方向を間違ってはいけません。
皆さん、他人事ではないのです。
ぜひ関心を高めて下さい。

■浜辺さんからの問題提起
この問題に早くから危機感を持ち、関係先に働きかけていた浜辺哲也さんからのメールが私が関わりだした始まりです。
最初はまだピンと来なかったのですが、そのうちに 下記の呼びかけがまわってきました。
NPO法に関しても、私は異論があったので見直しはむしろ賛成だったのですが、いろいろお聞きすると実に大きな問題が根底にあるようです。そこで私も少しずつ関心を持ち出しました。

浜辺さんたちからのメールを友人知人、そして私が関わる一部のメーリングリストに転送しました。

2月22日のコムケア首都圏交流会で、浜辺さんにこの話を少ししてもらいました。
参加したNPO関係者も、あまりピンと来なかったようです。
ぜひご参加ください。

■ 公益法人改革オンブズマン設立準備会(2003年2月23日)
この動きに危機感を感じた人たちが集まりました。もっと大勢の人たちが集まると思っていたのですが、10人程度でした。しかし、多彩な顔ぶれで、活発な議論が展開されました。そして、3月2日に緊急集会を持つ事になりました。そこからネットを活用した動きが始まりました。私はついていけませんでしたが、あれよあれよと言う間に2日の集会が企画されました。
並行して、各地の動きが広がりだしている事に気づきました。27日には福岡に行っていましたが、NPOふくおかがすでに学集会を開いていました。

●23日の集まりで、私が気づいた事  

公益法人改革・緊急討論集会!(2003年3月2日)
公益法人改革オンブズマン設立準備会のホームページをぜひご覧下さい。

■ 非営利・協同法人制度(2003年7月23日)
公益法人改革に伴うNPO問題に真摯にして果敢に取り組んでいる浜辺哲也さんから、「非営利・協同法人制度」(草案)なるものが送られてきました。
浜辺さんの研究と実践のエネルギーにはあっけにとられるばかりです。
浜辺さんがメールで次のように書いてきました。

「佐藤さんのコムケア、コモンズの考え方は、NPOよりもむしろ協同組合型の活動で、自分も持ち出すけど貢献度に応じて分配も受けるということに主眼があるのではないでしょうか。ですから、人の善意に一方的に頼るのもよくないし、寄付金の出し手と受け手に別れるNPO的な世界はしっくりこないのかなと思ったりします」

まさにそうなのです。
ここま
ではうれしいだけの話ですが、つづけて、

「NPO法人も協同組合も同じ池の中を泳いでいる魚なので、どちらか一方だけをクローズアップするのはおかしいと思います」

と書かれています。
最近、公益法人改革オンブズマンのメーリングリストに反応していないので気が引けます。

浜辺さんはそこで、「非営利・協同法人制度」を検討しだしたのです。
その草案が送られてきました。
これについてはまもなく
公益法人改革オンブズマンのホームページに掲載されるでしょう。
またご案内します。

もっとも私はいろいろ異論があります。
それについては浜辺さんに送りましたが、まずは「非営利」という言葉がキーワードになることへの気持ちの悪さです。
大切なのは「利益」とは何かですね。それを一括して否定するのは気に食いません。
草案が発表されたら、浜辺さんへの返信も掲載します。

浜辺さんたちの精力的な活動を、ぜひホームページで見てください。
公益法人改革オンブズマンのホームページ