かんき出版の藤原雅夫さんが関係した本を紹介します。
藤原さんは実にフットワークのいい、マルチエディターです。これまでもたくさんの本を生み出しています。
岸田能和さんの「ものづくりのヒント」も藤原さんが手がけた本です。

■「古事の森」
立松和平 かんき出版
 1000円

「400年不伐の森」を作ろうという活動をご存知でしょうか。
立松さんと林野庁が中心になって始めた活動です。
今年の4月にまずその第1号として、京都の鞍馬山で植樹が行われました。
その「古事の森」づくり活動の理念と普及への思いを込めて、立松さんが語ったことを本にしたのが、この本です。
素朴に、木や森の大切さを知ることができる本です。
立松さんの語りですから、非常に読みやすく、しかも立松さんの娘さんがたくさんの挿絵を丁寧に買い込んでいます。
小学生にも読める本です。
環境教育の副読本に、きっとなっていくでしょう。
大人なら1時間もかけずに読めますが、内容は決して軽くはありません。
昔の人なら誰でも知っていたことかもしれませんが、今の私たちが忘れている事がたくさん出てきます。

この本の売上の一部は、この活動に寄付されることになっています。
植樹活動に参加できない方は、この本を購入し広げて行く事で、間接的に参加できる事になります。

どうでしょうか。ぜひ書店でお手にとってみてください。
フェアトレードに向けてのナチュラルコーヒーもそうですが(コモンズ商店街で扱っています)、こういう社会活動のあり方もあります。コムケア活動が目指しているのもその方向です。

この活動を支援しているのが、何回かこのホームページにも登場している藤原雅夫さんです。
藤原さんは、実に様々な活動に関わっています。
この活動もその一つです。 いつかまた、古事の森に着いて語ってもらうとして、ぜひ皆さん、来週はちょっと生活費を節約して、この本を買って、森づくりに協力しましょう。
藤原さんからは、絶対に「買って下さい」と言ってはいけないといわれましたが、皆さん、買いましょう。

そういえば、宮崎県の綾町の照葉樹林に高圧線の鉄塔がたつらしいですね。
なにか情報をお持ちの方がいたら、教えて下さい。

★「お客さまがまた来たくなる ブーメランの法則」
ファーガル・クイン=著 太田美和子=訳
かんき出版=発行 1300円+税 A5判 176頁 7月10日発売

アイルランドに、徹底した顧客志向と顧客ロイヤルティの高さで有名なスーパーマー
ケット「スーパークイン」がある。その商売上の哲学と実践方法を紹介した本書は、
本国で出版後すぐにベストセラーとなり、その後多数の言語に翻訳されて、欧米各国
で顧客志向のバイブルとなっている。客の声をどう聞き、客をどう見て、客にどう接
するか。顧客志向を現場にどのように落とし込んでいくか、その手法の数々をクイン
氏は成功・失敗の経験をまじえて紹介している。そのポイントはわかりやすい。「客
がまた来てくれるかどうか」である。待望の邦訳完成!(SM、販社、量販店などか
ら数百冊単位の注文が舞い込んでいます。すでに重版中)

                           
★「ビジネスマン プロ化宣言」 
ワトソンワイアット 代表取締役社長 淡輪 敬三 著
かんき出版=発行 1400円+税 A5判 240頁 7月24日発売

会社の安定路線が総崩れとなり困り果てた人たちが、どうしたらその暗いトンネルを
抜けられるのかに答えたのが本書。社外に出るもよし、社内に残るもよし、またスペ
シャリストであってもゼネラリストであっても、プロになる決心をしなさい、というこ
とだ。彼が説くそのための道筋は、納得して読める。根拠もついている。また会社の
正体がよくわかるので、会社との付き合い方も見えてくる。会社という場を、自分の
ためにどのように使っていけばいいかについての記述もある。ワトソンワイアットの
社長、淡輪氏が初めて書いた単行本で、コンサルのプロが、経営・人事を通り越して
一般社員に向けて書いたところに特徴がある。

★「ものづくりのヒント」
岸田能和 かんき出版

■本の紹介

いまどきの優等生ビジネスマンならば、これからのモノづくりは、「デジタルツールを武器に、データを科学的に分析し、ロジカルなコンセプトをプランニングし、バーチャルな検討によって短期開発を実現し、グローバルなマーケットに通用する戦略的な商品を…」とでも言うのだろうか?

しかし、ものの向こうにいるのは「生身の人間」のはずだ。しかも、ひとりひとりが違う個性を持っている。

だからこそ、へそ曲がりの筆者は、あえて 「アナログ」「人情」「情感」 「現場」といったものづくりにこだわっている。彼は、カメラ、住宅、クルマなどのメーカーで商品デザイン、商品企画などに20年以上も関わってきた。そうした経験を通して、人のくらしをさまざまな角度から見てきている。その結果、モノづくりに関わる人、あるいは生活者自身が、もっと自分たちの足下を見るべきだと考えるようになった。

たしかに、政治、社会構造、経済システム、市場など人々をとりまく環境は、たった10年前には想像もつかなったくらい、大きく変化している。そのため、ものをつくる人、選ぶ人、使う人……だれもが、あおりたてられるようにして、変化に遅れまいと無我夢中で走っている。しかし、たまには立ち止まって足下を見ないと、つまずいたり息切れして、やがて苦しくなるはずだ。

本書は、そんな足下にある大切なことを「見るためのヒント」「考えるためのヒント」「伝えるためのヒント」として整理し、商品企画やデザインに関わる人たちはもとより、一般ビジネスマン、さらには生活者も気軽に読めるように、軽妙なタッチのエッセイとしてまとめている。