■ 『子どもの豊かな育ちと地域支援』
(小木美代子・姥貝荘一・立柳聡編著 学文社 2580円)

「子育ち」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。「子育て」ではありません。
一昨年、エイデル研究所から出版された[子育ち学へのアプローチ』(小木美代子・立柳聡・深作拓郎編著)という本があります。私はその本で初めて知りました。
私はまちづくりに関わっていますが、この言葉を使いながらいつも違和感を持っています。まち育てという言葉も使われだしていますが、それも馴染みにくいです。まち育ちを支援すると言うと、ピンときませんので余り使いませんが、いつもその発想で取り組んでいます。ですから、この言葉を聞いた時にすぐに共感しました。いまの子育て環境に感じていた理由がわかったからです。子育て支援というのは親のための措置制度の延長なのだと思いました。
その言葉を教えてくれたのが、この本の著者の一人、深作拓郎さんです。彼はCWSコモンズ村の住民でもありますが、その本の延長とも言うべき新著が出版されました。

今度は、子育ちと地域支援をつなげての豊富な事例をまとめた。非常に読みやすく実践的な本です。
しっかりした理念と豊富な実践例がうまく編集されています。
お薦めの1冊です。
事例は、「子どもと社会教育の会」のメンバーをコアに、全国の関係者33名が力を合わせて欠いています。
森と風のがっこう
の吉成信夫さんも執筆者の一人です。

参考までに目次を別掲しますので(関心のある方はここをクリックして下さい)、ぜひお読みください。コモンズ書店でも著者への紹介も含め斡旋をさせていただきます。

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