■「ボランタリー経済と企業」
下河辺淳監修 日本評論社 2800円

ボランタリー・エコノミーをテーマに、この数年、学際的な研究活動を行っている研究会の3冊目に成果です。
一作目は「ボランタリー経済の誕生」という表題で、1998年に出されています。研究の内容も次第に現場に近づいてきており、今回は企業をテーマにしています。
このシリーズは毎回、知人が執筆をしているが、今回は田中弥生さん(ドラッカーの日本の最期の弟子です)が評価論を、また社会的起業家研究会でご一緒した谷本寛治さんが新しい社会経済システムを書いています。
私自身がこうした視点を持ち出したのは、玉野井芳郎さんの一連の活動が契機になりましたが、このシリーズも現状整理という点では示唆に富んでいます。読みやすい本ですので、企業の人にぜひ読んでもらいたい本です。

内容にまで入った紹介をしたいところですが、今回はパスです。
こうした活動にご関心のある方、10月20日に市民活動に取り組んでいる人たちの交流会があります。
コムケア活動の公開選考会です。
示唆に富む集まりです。ぜひご参加下さい。ボランタリー経済の現状を垣間見ることが出来るはずです。
現実は常に理論に先行しています。
刺激的です。
詳しくはお知らせをご覧下さい。

この本もお薦めの1冊ですが。