紹介1:ジャーナリストばばこういちさんの3冊の本

 ジャーナリストのばばこういちさんが、最近、続けさまに本を出しています。私の関心事に重なるテーマですので、紹介させてもらいます。

  ばばさんとはもう20年くらいのお付き合いですが、このHPにも紹介させて頂いている、民主主義を考えるリンカーンクラブの立ち上げ仲間でもあります。ばばさんのテレビ番組に参加させて頂いて、不用意な発言でご迷惑をかけたこともあります。その罪滅ぼしも兼ねて。

○「臥薪嘗胆の日々」(インターメディア出版社:電話 03−5366−1851)

 新しい時代を開くために、様々な挫折や苦労を重ねながらも、頑固に自分の理想や夢を失わず闘っている方々のドキュメントです。ばばさんは政治や行政に関心が深く、これまでもさまざまな実践をしてきました。そうした実践と思いを感じさせるメッセージ性の高い本です。政治を志す若者たちに是非読んでもらいたい本です。もちろん政治の分野だけが語られているわけではありません。

○「されどテレビ半世紀」(リベルタ出版:電話 03−3293−2923)

 ばばさんは昭和31年に放送界に入り、テレビの草創期からずっとテレビにかかわってきました。そうした視点から、今のメディアの大きな変化に強い問題意識をお持ちです。今の流れをどう捉えるべきかをご自身の体験を踏まえてメッセージしたのがこの本です。 私は昨今のマスコミやテレビに不信感を持っていますが、それはともかく本格的な情報社会の到来の中で、メディアにどう関わっていくかはとても大きな問題だと思います。このHPも、そうしたことへの私のささやかなメッセージです。

○「日本初の大統領にしたい男」(インターメディア出版社:電話03−5366−1851)

 三重県の変革事例のドキュメントです。このシリーズは3部作で、この本は2作目です。私はとても面白く読みました。ちなみに私自身は三重県の事例には少し懐疑的です。時代に新しい風を起こした意義は高く評価していますが、進め方には違和感があります。 この本は、私が関わらせて頂いているある自治体の勉強会でみんなに読んでもらいました。とても好評でした。たくさんの示唆を受けた方もいたようです。自治体の職員の方に、特にお勧めです。

ばばさんのお話では、出版社に直接、「ばばこういちさんの紹介」と言って申し込むと割り引きしてくれるとのことです。

■朝日ニュースターの「よみがえれニッポン」(2002年12月21日)
ばばこういちさんの制作するテレビ番組に久しぶりに出演しました。
テーマは「ユニバーサルデザインと地域活性化」です。生番組ですから、気が楽です。
前半は早稲田商店会の「震災疎開パッケージ」、後半はユニバーサルデザイン教育がテーマでした。

震災疎開パッケージは、年間会費5000円で加入すると、万一災害が発生したら、商店会が連携している全国各地に会の費用負担で一時避難できるシステムです。災害がなければ各地の特産品が送られて来るそうです。実にいい仕組みです。私の考えているコムケア無尽講にもつながります。ご関心のある方は早稲田商店会にアクセスして下さい。
ちなみに、早稲田商店会はエコステーションで話題になりましたが、山形市の七日町商店街の宮崎亙さんたちも、そこから学んで、新しい風を起こしだしています。早稲田商店会の強さは、自分たちが楽しんでいることですね。

ユニバーサルデザインは実にいい内容でした。時々書いていますが、私自身は最近のユニバーサルデザインブームには批判的です。ロン・メイスのUD7原則も退屈です。
でも今回は違いました。
番組のレギュラーキャスターの中川聰さんが江東区の第三大島小学校で行ったUD授業の紹介とそれを材料にしたUD論議でした。その授業では、利き手を使わずにカップラーメンを作ることとお菓子の袋を破ることを子どもにやってもらったそうです。その体験から、子どもたちはユニバーサルデザインの本質に気づいていくという企画です。子どもたちが実に楽しそうだったのが印象的でした。この授業を受けた子どもたちは、学ぶ事の楽しさにきっと気づいたことでしょう。それこそが学びです。学校はもっともっと楽しい場であるはずです。授業を企画した浅野努先生も参加されましたが、とてもいい授業をされているようで、とてもうらやましかったです。

ばばさんとは長いお付き合いです。
東レ時代からです。
リンカーンクラブでもご一緒でした。
湯島のオフィスでの集まりには、現在の広島市長の秋葉さんも参加されました。
残念ながら、リンカーンクラブは意見の相違から、それぞれがばらばらになってしまいましたが。

朝日ニュースターでは、私も3か月、キャスターをやったことがあります。
会社を辞めた頃のことです。
会社のトップとのインタビュー番組です。
その時、お会いした経営者では、松下電器の山下俊彦さんとイナックスの伊奈輝三さんが印象的でした。

帰ってきてパソコンを開いたら、「社会教育」編集長の近藤さんから、テレビを見たよ、というメールが入っていました。
そういう時代なのですね。