■ 山形市行政評価研究会(2003年6月12日)
山形市の共創プロジェクトは、今年から共創型行政評価モデルの開発に取り組むことになりました。
今日は、その第1回全体会議でした。

今、流行の行政評価には3つのタイプがあります。
行革型行政評価、NPM型行政評価、そして共創型行政評価です。

日本で話題にされている行政評価は、ほとんどすべて、前の二つです。
時代の変わり目には、それらは全く役に立ちません。
いや、役にたつこともありますが、弊害のほうが多いでしょう。
金の無駄遣いです。
ISOブームと同じです。
現場を知らない、スタッフの保身的対応が多いように思います。
マスコミにも大きな責任がありますが。

まあ、「暴言」といわれそうですが、私はそう確信しています。
従って、行政評価の仕事は私には無縁だと思っていましたが、
なんと山形市は「共創型行政評価」に取り組むと言ってきたのです。
それでとりあえず、協力することにしました。

そのキックオフ・ミーティングがありました。
ゲストは私の他に、東北公益文科大学の和田明子さんです。
和田さんはニュージーランドの行政にお詳しい方です。

ちょっと肩に力をいれすぎた傾向はありますが、私見を述べさせてもらいました。
ちなみに、私が以前、まとめた「福祉行政に関する評価」をテーマにした報告書の一部を掲載します。
古いものなので、お含みおきください。
当時はまだ、各地の行政評価の動きに少しだけ期待を持っていました。

会議終了後、メンバーと交流会をしました。
そこで「市民の成熟度」の話がでました。
市民の成熟度が低いから、なかなか地域はよくならないというのです。
行政の職員に限りませんが、そういう指摘はよくあります。

しかし、大切なのは、「市民(より正しくは住民)の成熟度」ではなくて、「行政の成熟度」なのです。
あるいは「そう主張する人の成熟度」でしょう。
視点を間違ってはいけません。
常に現場が一番先行しているのです。
そこに基準をおくことで、世界の風景は変わってきます。

会議で説明したレジメを掲載します。
最近、なかなか文章を書く時間がありません。
含意するところを読み込んでくださる人がいるかもしれないと思い、そのまま掲載します。
伝わるでしょうか。