新しい年のはじまりに
2012

今年の初日の出は厚い雲の阻まれて見ることができませんでした。
ここに転居してから初めてのことです。
日の出のない景色ですが、そのせいか実に静かな年明けでした。

昨年は大変な年になりました。
そしてにわかに「絆ブーム」です。
そこに私は恐ろしさを感じます。

昨年、ここで「縁」のことを書きました
「無縁社会」という言葉に違和感があったからです。
それが3.11を契機に、「絆」「縁」という言葉が飛び交いだしました。
私のまわりでも、絆や縁という言葉がたくさん使われました。
でもなんだか心が落ち着きません。

言葉の軽さを最近痛感しています。
最近、少し立ち止まって考えることを身につけたのですが、そうすると、言葉だけの人が多いのに気づきます。
私自身もそうなのかもしれません。
一応、これまでも私は、一度口にしたことは行動につなげる生き方をしてきたつもりですが、
立ち止まって考えると行動につながっていないことも少なくありません。
今年は改めて「言葉を大事にする年」にしようと思いました。

言葉はまた「一人称・自動詞」で語りたいと思います。
それも「自分の言葉」で、です。
言葉は使う人によって、意味を与えられますが、
私の言葉はこれまでもいささか世間的ではない意味を込めることが多かったので、時に誤解を生じました。
これは、多分変わらないでしょう。
しかし、いずれにしろ、言葉だけで生きるような生き方はしたくはありません。

今年、始めようと思っていることは読書会です。
この歳になって、どうしてと思われるかもしれませんが、自らをもっと相対化したくなりました。
2月から始める予定です。
最初の本は、「懐かしい未来 ラダック」を選ぼうと思います。
よろしければご参加ください。
とても地味な集まりになればいいなと思っています。

今年もよろしくお願いします。
東京の湯島天神の近くに来る機会がありましたら、ぜひご連絡ください。
コーヒーのおもてなししかできませんが。

今年が、新しい歴史の始まりになりますように。