■ 黛まどかさんの「もうひとつのサンチャゴ巡礼プロジェクト」
俳人の黛まどかさんが、スペインのサンチャゴ巡礼をされたことはご存知でしょうか。
スペインのサンチャゴはエルサレム、ローマと並ぶカソリックの三大巡礼地のひとつですが、宗教を超えた、「自分さがし」のための「みち」として、多くの巡礼者が世界中から訪れています。
黛さんは1999年の5月から7月にかけて、900キロ近いサンチャゴ巡礼道を歩きました。その記録は「星の旅人」(光文社)として出版されています。サンチャゴ巡礼が生き生きと描かれており、彼女の巡礼を追体験できますし、黛さんの人柄に触れることができます。もちろん、彼女の作品も散りばめられています。お勧めの1冊です。
その巡礼が契機になって、いくつかの動きが始まりました。そのひとつが、サンチャゴ巡礼道を舞台にしたドキュメンタリー映画制作です。監督は、ベルリン映画祭などでも受賞経験のあるローレンス・ボウルディン(巡礼の途中で黛さんとの出会いがありました)。オランダ、日本、ブラジルと、全く異なった文化や生活様式を持つ3人の巡礼者が、それぞれの内面を探索しながら歩く姿が描かれる予定です。「人はなぜ歩くのか、行き着く先には何があるのか」を観た人に体験してほしいと言うのが黛さんの思いの一つです。
この映画の制作費は、主旨に賛同してくれた人からの出資で支えられています。制作費はほぼ集まり、映画の完成も間近ですが、映画を広めていくためにはまだまだ資金が不足しています。
もしご関心を持っていただけたら、この活動の推進事務局である、セブンセインツプロダクション日本事務局のホームページをご覧下さい。
この映画づくりは、「もう一つのサンチャゴ巡礼」です。スペインのサンチャゴまで行くのはそう簡単ではないですが、映画づくりに参加することを通して、違った巡礼を体験できるはずです。
この活動に共感した人たちが、黛さんを中心にサンチャゴパーティを時々開催しています。先日開催されたパーティには100人を超す仲間が集まりました。監督も参加しました。
メーリングリストも盛んにとびかっています。黛さんの思いは着実に広がっています。
みなさんも、もう一つのサンチャゴ巡礼に参加しませんか。新しい物語が始まるかもしれません。
パーティなどの活動はまたその都度、お知らせいたします。
このサンチャゴの輪にご関心のある方は事務局にご連絡下さい。