富士山ナショナル・トラスト

「木を植えた人」という本があります。とても示唆に富む本です。自然とのつきあいは今の時間観にはあいません。最近話題のスローライフこそ、本当は人間的な時間リズムなのでしょう。私はまちづくりは30年、自然との付き合いは100年が単位かなと思っています。

富士山の荒廃はかなり進んでいるようで、そのために世界遺産にはなれないというお話を聞きました。その富士山の自然を回復しようと300年計画で取り組んでいる渡辺健二さんにお会いしたのはもう6年位前です。圧倒されるようなロマンとエネルギーを感じました。その渡辺さんが中心になって創立したのが、富士山ナショナル・トラストです。渡辺さんの夢のひとつは、富士山の宝永砂礫地緑化計画です。渡辺さんの調査研究の結果、バッコヤナギの植樹が効果的であることがわかり、富士山ナショナル・トラストの呼掛けで、この数年、ボランティア参加によるバッコヤナギ植樹活動が進められています。

富士山ナショナル・トラストについては、ホームページをぜひご覧いただきたいと思いますが、その活動は着実に広がっています。私は参加しませんでしたが、この連休の間も、春の植樹祭が行われていました。最近、富士山に行かれた方はお気づきでしょうが、御殿場口五合目などは急激に緑化が進んでいますが、南東部の宝永砂礫地は膨大な広さがあるため、活動の余地は無限です。事務局ではもっともっとボランティアの輪を広げたいと考えています。活動は活発に行われていますので、ご都合のつく日に参加されてみてはいかがでしょうか。活動予定はホームページに記載されています。会員になっていただける方も探しています。年会費は2000円です。もし参加しても言いという方がいたら、次のところに電話もしくはファックスしてください。私に連絡していただいても結構です。

富士山ナショナル・トラスト事務局
電話:0550−89−2530
ファックス:0550−89−2516
ホームページ:http://www.geocities.jp/fujinatrust/

 

入会申し込みの場合は次の項目を連絡してください。
氏名、性別、生年月日、自宅週諸・電話・ファックス、紹介者氏名

最近、今年度の機関誌が発行されました。内容が非常に充実しています。渡辺さんの熱い思いものっています。
ちなみに5月は11日と26日にイベントがあります。6月9日は須走口での植樹祭です。

■ 富士山ナショナル・トラストの渡辺健二さん(2003年9月22日)
御殿場の渡辺さんからお手紙をもらいました。
渡辺さんは86歳。富士山ナショナル・トラストの創立者です。
私も会員なのですが、なかなか参加できません。
渡辺さんにもこの数年、お会いしていません。
渡辺さんは富士山の荒廃に心痛めています。
渡辺さんから、ナショナル・トラストとは別に、「富士山緑の輪」という事業型NPOを設立する動きがあるとお聞きしていたのですが、
お手紙によると、どうも余りうまく進んでいないようです。
ホームページを見せてもらいましたが、なにか中途半端です。
今回のお手紙も、ちょっと気になる内容でした。
私にももっと活動に参加してほしいというメッセージを感じました。

富士山緑の輪は少し確認してみますが、
渡辺さんが創設した富士山ナショナル・トラストはとても地道に、そして楽しい活動をしています。
このホームページでも以前からリンクしていますので、ぜひご覧いただき、参加してください。
http://www2.wbs.ne.jp/~fujinatr/
渡辺さんの思いと行動力にはいつも感激します。
私が尊敬する3人のシニアのお一人です。

富士山は、やはり日本の大切な宝です。
ぜひ関心を持ちたいと思います。
たまたま今週は富士山が再び動き出した報道がありました。
急がないといけません。