内閣総理大臣  小泉純一郎 殿  閣僚各位                                      2001.12.31.

鈴木将夫

「厳しい寒さと飢えに苦しむアフガン難民10万人の 緊急受入れを今すぐ実行してください。」

これが日本が取るべき後方支援のベストセレクションと確信します。

 テロ報復戦争も終盤を迎え、オサマ・ビンラーディンの捕捉に的が絞られつつある現在、最大の課題は荒廃した国土に残された5〜600万人ともいわれる国内避難民です。すでにパキスタンをはじめ隣国周辺の難民テントには収容しきれない難民で溢れているそうです。幼い子どもたちは飢えと寒さで厳しい冬をとても越せないだろうというのが現地で働く、支援活動の方々の一致した見方です。

 景気の低迷にあえぐ日本では飢えと寒さで冬を越せない人は皆無です。56年前の敗戦で迎えた昭和21年の冬でも日本では飢えと寒さで亡くなった人がいたという話はあまり聞きません。

 アフガンでは世界各国からの支援物資も食料も確実に避難民に届いているのか誰も確認できません。荒廃した国土には無数の地雷があり、空からの支援物資は拾うのも命がけです。険しい山道と陸路も空爆で寸断されています。一刻を争う命を救うにはあまりにも時間がかかり過ぎます。

 12月24日に決まった2002年度の政府予算案によればODA関連は、9100億円、内アフガン支援関係は785億円です。

 小泉総理および閣僚各位、明日にも命を落さなければならない難民テントの子どもたちにこの785億円をどのようにお使いになるのかお答えいただけますか。即答できるほどアフガンの惨状を把握されている方は居られないでしょうし、即断速決が出来るほど易しい課題ではありません。

 しかし。小泉総理が決断されれば即実行できる課題です。

  以下にステップを提示します。

@ 小泉総理がブッシュ大統領にホットラインで「日本はアフガンの国土復興の目処が立つまで2002年早々にアフガン避難民テントの子どもと母親を、10万人緊急受入れする。そのための予算を785億円計上する。」と連絡する。また、「アフガニスタン支援国際会議」で参加各国の代表にも各国の受け入れを提案する。

A 緊急国会を召集し「アフガン難民10万人受入れ動議」を可決する。

B小泉総理をリーダー、メンバーを地方自治体の首長とする「アフガン難民10万人受入れプロジェクト」を発進させる。

C難民一人当り年間60万円(月5万円)を受入れ自治体に支援し、受入れ方法、運用は各自治体に任せベストな運営方法を競い合いで推進させる。この間国民の支援と協力を呼びかけ国民全員のプロジェクトに盛り上げる。 (60万円×10万人=600億円)

D10万人搬送大作戦の展開。自衛隊、航空会社、船舶会社の航空機と船舶を総動員してアフガン⇔日本のピストン輸送を展開する。

E受入れ自治体は公共施設、旅館、ホテル、企業の保養施設、ゴルフ場のロッジ、民間家屋など受入れ可能な施設を提供して難民を暖かく迎える。東京都は「三宅島」の避難民受入れを参考に出来る限りの難民を受入れる。

 さて、以上までお読みいただき、「そんなの無理だよ」とお考えの閣僚が殆どかと思います。小泉総理はいかがですか。支持率70%の小泉総理ならでは決断出来ない難問ですが、決断、実行されれば日本はもとより世界中から未来に名を残す名宰相として称えられ、ノーベル平和賞も確実です。

 明日にも凍え死にするアフガンの子どもと母親たちに、戦争のない平和で自然豊かな日本での生活を3〜5年間体験させてあげてください。

 日頃メルマガでいろいろ指導いただいておりますせめてものお返しになればと考え、緊急の提案をいたしました。

 2002年度も険しい道程です。「アフガン難民10万人受入れプロジェクト」は国民の支持と経済の活性化にも好影響を及ぼすと確信します。

■内閣官房 官邸メール担当官からの返信

2002.1.7. 9:47

鈴木将夫 様  小泉総理大臣あてにメールをお送りいただきありがとうございました。いただいたご意見等は、今後の政策立案や執務上の参考とさせていただきます。

 皆様から非常にたくさんのメールをいただいておりますが、内閣官房の職員がご意見等を整理し、総理大臣に報告します。あわせて外務省へも送付します。

 今後とも、首相官邸ホームページをご覧ください。  なお、このメールアドレスは発信専用ですので、メールを送信される場合は官邸ホームページの「ご意見募集」からお願いします。

内閣官房 官邸メール担当