生活者の視点で政治を考えるフォーラム

■小倉美惠子さんの体験

実は先日、知り合いが三重県のとある町の町長選挙に立候補することとなり、東京応援団の一員として、改めて「政治」について考える機会を得ました。

彼は、もともと政治を志していたわけではなく、10年ほど前からその町で「しゃべらん会」という、日常の生活用語で、ざっくばらんに何でも話せる場を作っていました。
「しゃべらん会」は、本当に誰でも気軽に参加できる雰囲気の中で、参加した人々のとりとめもない話の中から「アクション」を作っていったのだそうです。

例えば、町の中に、どんな「仕事」があるのか、皆知らなかったので、その素朴な疑問から、皆で仕事の現場を歩いてみて、仕事の内容に触れたり、そのつながりを知ったり…いろいろな交流が生まれたそうです。

そこには、町の日常の様々な話題や事柄が集積していきましたが、解決のためには「政治」も欠かせないということになり、彼が町長選に立候補する運びになったのです。

10年“場”が続くということは、そこに町の人々の日常のリアリティーが生きていたのだと推察します(続くだけの“わくわくさ”があったということでしょう)。
*ただ、「選挙戦に勝つ」には、未だに違う生活と異なる論理がありますからね…。

気張らず、日常の生活の中で、疑問に思ったことを何でも投げかけられる“場”が醸成されていれば(実はその醸成がもっとも難しいと思いますが…)、そしてそこを、上手く政治と繋げてゆければ、生活と政治が乖離しないのではないか…と思いました。

自治体の選挙戦には、俄かにではあるけれど、確実に新たな潮流が起きてきているという
予感がしますけど…。

2002年8月2日

■木村勝隆さんの感想

三重での話し、面白いと思いました。 尾崎行雄の選挙区、現知事が北川さんであること、多様な県ではないかと想像されます。

会社の近くの駅頭で知り合いの藤沢市議が街頭演説してました。
若くて、やる気はある人です。 でも、訴えることが皆のためになることなのか、ただ言ってるだけなのか議席を預かってる人間、選挙民共々今一度考える時ではないでしょうか。

小倉さんの話を聞いていて、あらためてそう思いました。

2002年8月2日