●『諸君』6月号、岡崎発言、54頁。
「その点、昔と違って、東京大学の先生は立派な方が増えた。3月初めのある公開セミナーで田中明彦教授が「@米国のイラク攻撃は正当、A安保理決議はあった方がよいが、無くとも良い。B日本は米国の立場を支持すべし」と明言された。傍らにいた北岡伸一教授も大筋で同意見だったので、私は思わず口をはさんで、『昔は重大な国際的国内的政治問題が起こると、新聞は社会面に東大の政治学の教授の意見を掲載し、国民は『ああ、そういうことなのか』と啓発されたものである。その後、東大法学部は永い間左傾化して権威を喪失して、誰もその発言を顧みなくなっていたが、そういう時代も終わっている。この二人の東大教授の発言がある以上、昔なら、アメリカのイラク攻撃が正当化か否かの論争は決着している』とコメントしました。
ただ、時代は、ワイドショーの時代となっていて、こういう立派な識者の冷静な議論をじっくり国民に聞かせようとしないで、思想的背景としては日教組の学校教育しか受けていない人ばかりテレビ局が採用するから、ヘンな影響を受けて反戦デモをしたりする人が増えてしまうんですね。」 

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