■ 「津村重光の本」鉱脈社 津村重光・黒岩比佐子共著

今回は、サロンの常連のお一人である黒岩さんの本です。共著ですが、ご紹介します。
黒岩さんはこのフォーラムでも投稿してくださっていますし、彼女の自著の紹介もさせてもらっています。
彼女にしては珍しい本ですが、彼女の作品を見た宮崎市のエディターから頼まれてつくった本です。

津村重光さんは宮崎市長です。
津村さんは「誇りがもてる地方をつくるために」とがんばっている人のようです。
宮崎のまちづくりとそれに取り組む市長の人柄の紹介です。
東京の書店ではお目にかかれないでしょうが、黒岩さんの作品なのでご紹介しておきます。

今、市町村が面白いですが、そこでがんばっている人や物語をどんどん本にしていくことに賛成です。
ともかく現場に近いほど、面白い情報があるからです。
私は「現場に全ての解決策のヒントがある」と考えています。
それに本は気楽に作る時代です。本を造ることを楽しむ時代です。
今の出版業界は大きなビジネスチャンスに気づいていないのが不思議です。
しかし、地方の価値ある情報も、その本を全国版にするのは難しいです。
この本も宮崎ではベストセラーのようです。
福岡でも「博多学」が売れています。この本は東京でも買えますが、まあ余り売れていないように思います。

私も関わっている「美野里町文化センター物語」は全国のベストセラーを目指していますが、美野里町以外では一体誰が買ってくれるのだろうかと心配です。
新しい工夫が必要です。
まあ、みんなで考えれば知恵は出てくるでしょう。