このようなメールが来ました。
私はまだ現地に行っていないのですが、できるだけ早く行ってみようと思います。
もしこのようなことであれば、何かしないといけないですよね。
環境、環境と騒いでいるだけでは、何も始まりませんから。

メールを送ってくださった方は、できるだけ多くの人にこの問題の所在を知らせたいということです。

 

<緊急報告> 皆さまのお力を貸してください!
    湧水の幻の湖 発見!  それが共同処分場になります!


茨城県笠間市に、全国的にもまれな、湧水だけの、しかもほとんど知られていない幻の湖があります。「ふじみ湖」と名付けられました。
約3万平方メートル、水深39メートル、湿地帯をともない、青く透明で、井戸水よりも美しく、関東の摩周湖とも言われております。希少生物の宝庫で、オオタカもいます。特にトンボの種類と生息個体密度は、全国有数とのことです。オゼイトトンボは尾瀬よりも多いといわれ、生息の南限です。
里地のため、成虫を観察できる期間が高原よりも長い、というのも特徴です。そのほか、タガメ・ゲンジボタルのほか、オオタカ・ハイタカ・ノスリなどのタカ類やヤマセミ。周辺の森にはオオムラサキ・トウキョウサンショウウオ。すぐ下の涸沼川(ひぬまがわ)には、ギバチも生息。植物では、シラン自生地北限であり、コクラン・ヒトツボクロも自生しています。

本当に素晴らしい自然です。こんなところがあったとは!
低山に位置しているため、気温はおだやか。湧水と、満々たるボリュームの湖水により、水温は安定。表面から流入している沢は一本もなく、それでいてどんどん、水があふれ、湿地を形成しているのです。東京から1時間半、車いすの人でもプチ尾瀬を観察できる、格好のバリアフリー自然観察公園として、比類ない立地条件です。

今は、東京の砂利業者が持っておりますが、かつては国有林でした。
この湖が流域住民に知られないうちに、最終処分場になります。9市町村の水源である、涸沼(ひぬま)川の奔流に隣接する高台にあり、湧出する水はすべて本流に流入しています。密集する住宅の井戸水にも直結しています。農業用水でもあり、首都圏の貴重な汽水湖・涸沼(ヒヌマイトトンボが生息)と名勝・大洗海岸へと注ぎます。
さらに、景観工学の専門家が、世界に唯一と賞賛する、低山の里山を一望する絶景の高台には、ガス化溶融炉も併設されます。採石跡地という理由で。
この用語から来る語感から、だれも湖の存在を知りません。
行政は、資料の中で、湖の存在を一切公表せず、所在地も福田地区の採石跡地とするだけで、明確にしておりません。地図からも消し始めました。 
湧水の湖の、ミネラル水を捨て去り、地下水を遮水し、わざわざ採石で埋め戻し、そこに産廃を埋めるそうです。県民はほとんど、市民もようやく知り始めました。

 素晴らしい湖です。ある、尊敬する識者は言いました。
「水がきれいとか、風景がいいとか、そんなレベルじゃない。生き返る・・・生き返るんだよ、この湖に来ると。」

 この湖は守れます。半年後に着工と、県はものすごい勢いですが、全国の人が知るところとなれば、必ず延期になるはずです。
お力をお貸し下さい。
何より、公共事業の過去、現在、未来を考える上で、国民が、知識水準にかかわらず学習するという意味では、諫早、藤前以上にわかりやすい事例です。ブルーサファイアのようなオアシスを埋めて処分場を作るとすれば、世界初の暴挙だそうです。小学生からもブーイングが出ております。

続報します。とりあえず、既存の処分場反対ではなく、湖保存賛成のHP、こちらをご覧下さい。
     <http://hujimiko.hoops.ne.jp/>

日本自然保護協会様にもご協力いただき、5/1付けの会報で1ページ分のスペースを頂き、紹介記事が掲載されます。
また、市民や周辺住民向けに、カラーのチラシも11、000枚作成いたしました。
地元福田地区も、推進する行政担当者にいじめ抜かれて、元気を失っておりましたが、湖の価値が徐々に認識され、守ろうという機運が高まってきました。

市内と下流流域ではもちろん、処分場反対運動団体も、活動しています。よりによって、難工事でコストが莫大で、安全上も最悪、しかも9市町村の水源、汽水湖涸沼の上流に隣り合わせのこの場所に、なぜ決めたのか。5月19日には市長選があり、この湖の問題が最大の争点となります。注目の笠間市長選挙、残念ながら現職の磯さんに決定したようです。
でも4500人近い市民がふじみ湖を守る(経済よりいのちを大切にすると宣言していた)高木候補に投票・意思表示されたのですから、これからですね。

この湖の存在を広く皆さんに知っていただくことが力になります。
友人やお知りあいの団体などへの転送をお願いします。
お近くの方はぜひ現地をご覧になって、KJCの掲示板にもご報告ください。

 

■sayaさんからの投稿(2002年6月22日)

 

私はふじみ湖プロジェクトYES・HP管理人のsayaと申します。
「ふじみ湖」とは茨城県笠間市にある、湿地を伴った湧水湖です。
詳しい事は、こちらのHPの「ラウンジ」でも取り上げていただいているので、知っている方もいるかもしれませんが、その湖を埋め、関東圏から産廃が運び込まれる最終処分場(ガス化溶鉱炉)が今年の10月につくられる事になっています。
私たちのHPでは「湖を守る事に賛成」という活動しています。湖とその周りの環境を守るために、皆さんの知恵をお借りできれば嬉しい限りです。
以下の川末さんの書き込みにもあるように、地元の方も湖の事や処分場の事を良く知らないのは、私有地であり採石場跡地の危険地帯として立ち入り禁止されていたという事と、最初から「建設する」という前提のもとでしか処分場建設を住民に知らせていない、というポイントがあります。

webページがありますので参考にしてください。
http://homepage3.nifty.com/hujimiko/
そして処分場建設に反対する地元の方のHPも参考になると思います。こちらも良かったら行ってみて下さい。
http://bird.zero.ad.jp/noriko-komatsuzaki/

いろいろ書きましたが、まずは湖を実際に見ていただきたいのです。
首都圏では類を見ない、透き通ったコバルトブルーの湧水湖です。周辺には豊かな里山環境が広がっています。週末を利用して、是非エコツーリズムはいかがでしょうか?ご連絡いただければガイドもできますよ。では、長文にて失礼しました。

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