聖書の「列王記上19章 逃亡するエリヤの物語」より

彼は一本のエニシダの木の下に来て座り、自分の命が絶えるのを願って言った。
「主よ、もう十分です。私の命を取って下さい。私は先祖にまさるものではありません」
彼はエニシダの木の下で横になって眠ってしまった。
御使いが彼にふれていった。
見ると、枕元にパン菓子と水の入った瓶があった。
(中略)
「起きて食べよ。この旅は長く、あなたには耐え難いからだ」
(中略)
「エリヤよ、そこで何をしているのか?」
エリヤは答えた。
「私は万軍の神、主に情熱を傾けて仕えてきました。
 ところがイスラエルの人々は、あなたとの契約を捨て
 祭壇を破壊し、預言者達を剣にかけて殺したのです。
 私ひとりだけが残り、彼らはこの私の命をも奪おうと
 ねらっています。」

主はそこを出て、山の中で主の前に立ちなさいと言われた。
見よ、その時、主が通り過ぎていった。
主の御前には非常に激しい風が起こり、山を割き、岩を砕いた。

しかし、風の中に主はおられなかった。
風の後に地震が起こった。
しかし、地震の中にも主はおられなかった。
地震の後に火が起こった。
しかし、火の中にも主はおられなかった。

火の後に静かにささやく声が聞こえた
「エリヤよ、そこで何をしているのか?」
(中略)
「行け、あなたの来た道を引き返し、ダマスコの荒れ野に向かえ」